JINさんの陽蜂農遠日記

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2016.08.26
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カテゴリ: JINさんの農園

先日、今年4月に鵠沼に開館した「山内龍雄芸術館」を兄と訪ねました。 

ヨーロッパで「描かれた哲学」と評されるなど一部に熱狂的ファンを持ち、

2年半前に急死した画家、山内龍雄(1950~2013)の常設展示館。 

館長の自宅の庭に建てられている山内龍雄芸術館の外観。

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画商&館長の須藤一實氏がずっと支え見守り続けてきた画家山内龍雄の遺作展示館。 

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パンフレットを頂きました。 

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パンフレットには館内案内が書かれており、彼の生い立ちや

美術家としての実績、作品について説明されていました。

山内龍雄は北海道、釧路市の東に位置する厚岸町の戦後開拓地に生まれ、

原野の中に立つ生家に一人で住み続け、生涯絵を描いた画家。

彼の絵はキャンバスを紙のように薄くなるまで削って、絵の具をその奥まで

浸透させるという独特の方法で描かれているのだと。

また薄くなったキャンバスを補強するための「裏打」の技術を完成させるのに

20年の歳月を要し、2005年頃その技法が完成したのだと。 

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週末、週初めの午後が開館の模様。 

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館長そして奥様が館内を案内して下さいました。

館内の作品の写真撮影、ブロスアップも許可をいただきましたので

紹介させていただきます。

木造の館内では純白の壁に大小の大作が展示されていました。 

館内は木材を生かした閑静な雰囲気で、落ち着いた静かな空間で

しばし暑さと時間を忘れて見入れるスペースが拡がっていたのです。

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作品のタイトル等は頂いたガイドブックから転載しました。

「微光」 

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「私的空間(精神的友へ)」

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「無」

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「魂の構造(S氏に捧ぐ) 」 

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「老賢者と少年」 

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「闇」 

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「一輪車を持てる人」 

初期のこの作品は、茶系の色彩で覆われている画面の中に、1人の人物が

寂しそうに描かれていた。

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山内龍雄の自らの言葉も何カ所かに掲示されていました。 

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「幼児」。

いただいたポストカードより。

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山内龍雄 40歳のアトリエでの姿。 

そしてその下には館長の言葉が。

『山内の天才を信じ、彼だけの画商として身を起こして以来30年近くの

歳月が流れました。山内は世を去りましたが、彼の魂の作品はこの世に

残りました。山内龍雄の芸術をより多くの人に観ていただきたく、そして

知っていただきたく、私は、私の生まれ育った街、神奈川県藤沢市に

山内龍雄芸術館をつくりました。

みなさんのご来館を、お待ちしております。』 

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お店ヤマドリでは山内龍雄の本や、ヤマドリセレクトの品を販売していました。

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談話室には山内龍雄芸術館所蔵の本などが所蔵されていました。

ASIAN ART CITY(AAC)の表紙を飾った山内龍雄の

晩年の姿とのこと。

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北海道厚岸町上尾幌にあった山内の生家の姿とのこと。

山内作品の大半はこの家から生まれたのだと。 

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以前、出光美術館を訪ねた折「 」「 」「 」という図形のみを描いたシンプルな

絵画?を観た記憶がある。

たしか禅画とのことで、 が象徴する満月のように円満な悟りの道の境地に至る修行の

姿を図示したとも、この世の存在すべてを三つの図形に代表させ、「大宇宙」を

小画面に凝縮させ表現したものであるとの解説が書かれていた記憶が。

そして「闇」の如き直線の描かれた作品を観たとき、黒の部分が真っ赤である

絵画をどこかで見た記憶が。

しかしその時は、いつどこでを、全く想い出さなかったのであったが。

(その時は海外の美術館しか頭の中になかったのであった)

このブログを書きながらふと、何年か前に千葉・佐倉にあるDIC川村美術館を

訪ねた折に観た作品ではなかったかと。

ネットで調べてみるとやはりバーネット・ニューマンと言う人物の作品が

見つかったのであった。

彼バーネット・ニューマンの作品を日本人の価値観で「わび」、「さび」で色表現

して行くと山内作品にだんだん近づいていくのではと無知な素人が勝手に。



しかし正直、私にとって抽象画は理解が難しかったのが本音。

だからと言って具象画は理解可能だと言うことでは全くないのだが・・・・。

具象画の方が何故分かりやすいのかといえば、私の身の回りにあるものを写実的に

描いてくれているから。

表現が具体的だから分かりやすいのではと単純に思っているのですが。

抽象画の理解とは、平面、線や色が作り出すリズムやバランスなどをいかに自分の心で

自分なりに感じる事ができるか?なのではと自分勝手に。

要は自分の『sensibility・感性』の不足 いや 欠如か。

長年にわたり、技術屋で育って、三現主義を叩き込まれて来た自分の一番弱い

脳の部分なのではとも。

三現主義とは、現場、現物、現実という「3つの現」を重視する考え方。

この「3つの現」を重視しなければ、物事の本質を捉えることが難しいと。

すなわち抽象的なことでは物事の本質は解らない、具体性が必須で不可欠であると

学びそして教えて来たのであったが・・・・・。


そしてお付き合い下さった奥様も実は画家であると。

奥様の作品は展示されていませんでしたが、作品写真の入ったファイルを

見せて下さいました。

画家名は『麻生知子』とのことです。

ご自分の生活の姿、瞬間を切り取り題材にした作品が多いと感じたのです。

そして視点が真上からという「鳥瞰」的なユニークな作品が多いのです。

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多くの場所で個展も開いていると。

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ご主人とお子様の風呂での姿を題材にした作品とのこと。 

白く光っているのは撮影時の光の為です。

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そして多くの受賞歴もあると。  

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なんとなく『昭和』を感じるのは私だけ? 

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山内龍雄作品は私の脳の一部が久しぶりに活性化してきているのを

感じながらも『もやもや』感が残っていた?のでしたが、麻生さんの

具象画作品でかなりすっきりして、芸術館を出ることが出来たのでした。

芸術館のエントランスには館長の最近の陶芸作品も置かれていました。

作品のタイトルも聞きましたが、『もやもや』が禍してか?忘れてしまいました。 

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パンフレットに載っていた山内龍雄芸術館のMAPです。 

引地川横のNOK(株)藤沢事業所正門の真ん前です。

駐車場も完備していました。

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是非一度たずねて観て下さい。

『9月2日まで夏季・展示替え休館中ですが、お電話いただけたら開館できます。

ぜひお越しください。090-1205-1726 須藤』と下記ホームページに。

http://www.yamauchitatsuo.net/

館長自ら作品について熱く語ってくれること間違いなしです。

抽象画に縁のない方も、衰えかけている脳の一部の活性化・リハビリに

もってこいであること間違いなしなのです。






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Last updated  2018.09.08 21:23:30 コメント(1) | コメントを書く


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