JINさんの陽蜂農遠日記

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2021.02.02
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「横浜市営地下鉄線ブルーライン」、「相鉄いずみ野線」の下をくぐり北上する。



そして「左馬神社」に到着。
境川沿いに多く見られるサバ神社の一社。祭神は左馬頭源義朝で、平安末期に飯田五郎家義が
勧請したとも、小田原北条時代に領主川上藤兵衛が勧請したとも言われている。
天正18年(1590)に領主となった
筧越前守助兵衛為春(かけいえちぜんのかみすけひょうえためはる)は地域の鎮守さまとして
信仰し、社殿を修復した。
境内のイチョウは市指定の名木古木。他に堅牢地神塔・庚申塔などがある。
横浜市泉区下飯田町1389。




「鯖社境内払下記念碑」。



二の鳥居脇には「供養塔」、「不動明王」?。



「馬頭観世音」碑。



「庚申塔」。



石造りの二の鳥居の扁額は「左馬神社」。



前方に社殿。
境内の樹叢は神奈川県の風致保安林に指定されており、中でも横浜市の名木古木にも
指定されている大イチョウは自然と畏怖の念を覚える迫力があるのであった。



社殿
創建は平安末期とも小田原北条時代とも伝えられ、以前は「鯖神社」と表記されたと。
この付近には「鯖神社」、「左馬神社」、「佐婆神社」といろいろとあるのであった。







「境内社」。



そして再び「和泉川」に戻り「和泉川親水広場」を進む。



そして和泉川沿いにあった「宝心寺」を訪ねた。



寺号標「和泉山 松雲院 浄土宗 宝心寺」。



台座階段部分含めた総高5m近く、先のほうに車輪のような石の輪っかがついていた。

側面に歌が刻まれていルとネットより。
『昨日みし 人はと問えば 今日は無し 明日は我が身も 人に問われん』
『末遠く 思ふうちにぞ 近くなる 身のたねまきよ 日の暮れぬ間に』
十八世住職の頃、明治四年に約60名の寄付者によって建立。



「宝心寺と松平家
宝心寺には、江戸時代の和泉村領主松平氏の墓があります。松平氏の先祖の光親(みつちか)が
三河国額田(ぬかだ)郡能見に住んだことから能見松平を名乗り、その6代目が和泉村領主
松平昌吉(まさよし)です。松平は徳川家に仕え、後に2000石余の領地を与えられました。
旗本になった昌吉は慶安4年、和泉村に菩提寺として宝心寺を創建し、父昌利の墓を改葬して
以後松平家の墓としました。
境内には、岩舟地蔵、廻化地蔵(地域文化財)、大山道道標になっている庚申塔があり、また
明治初期には和泉学校が置かれました。  泉区役所」。



境内との石垣、そして立派な桜の木々が。



「南無阿弥陀仏」と刻まれた無縁仏供養塔?であろうか。



その後ろには、無縁仏となった古い墓石が集められていた。



正面に白き「本堂」。



「鐘楼」。



近づいて。



境内を進むと、古そうな石碑に、馬頭観音が刻まれていて…これが先程の由緒書きにあった
大山道道標になっている「庚申塔」であっただろうかと?



「故陸軍歩兵一等兵 勲八等 山村柳助之碑」。
日清・日露戦争に従軍したが、明治38年5月20日清国鉄嶺の西方九里遼河の右岸籃楳保子にて
コサック兵の襲撃にあい戦死された、本村和泉田中徳左衛門の二男・山村柳助さんの慰霊碑。
昭和12年3月20日、遺族によって建立されたと。



境内を更に進むと、フェンスがされている覆い屋が。
「和泉廻化地蔵(いずみかいかじぞう)と岩舟地蔵尊(いわふねじぞうそん)」



「和泉廻化地蔵
和泉廻化地蔵と呼ばれる「安産子育諸願成就」の木像で金塗りの地蔵尊である。
昔、この地蔵尊は三家から下和泉までの和泉町全城の各戸を、休むことなく一晩泊まりを原則に
廻されて安産や子どもの健康を願いお参りされていた。
赤ん坊を抱いて蓮華台に座ったお地蔵さんは、漆塗りのお厨子に安置され、幅約七十cm、
高さ約九十cm、の背負式のお堂に納められ、後部の背負いひもで背負って隣家に廻した。
春と秋のお彼岸には廻って当たった家を宿として、和泉全域の地区世話人がお賽銭を集め、
ご詠歌連も加わって賑やかに供養したものであった。お堂の横にはよだれ掛けやぼうしなどが
作って下げられ、また「奉納南無廻化地蔵尊・住所・子供の名」が書かれた赤や白の一m程の
幟旗(のぼりばた)が宿の道案内に各所に立てられた。
供養当日配られるお札地域住民の増加と共に次第に廻すことが困難になったので、昭和四十六年
秋に取り止めになった。翌年春、宝心寺の住職の計らいもあり、四百数十戸の寄付により、
境内の岩舟地蔵尊のお堂を建て替えてそこに並べて安置することになった。
また、供養当日配られるお札を印刷した版木の裏には、「明治三庚午年四月日、十六世長福寺
文道拜写」とあり、明治三年に版木を作り替えていることからも、この信仰が江戸時代から
続いていたことがわかる。
春秋の彼岸に供養していた和泉廻化地蔵尊も、昭和四十七年にお堂に安置されてからは、
岩舟地蔵尊と共に宝心寺の住職を中心に、春の彼岸に賑やかに供養されている。」



「岩舟地蔵尊
岩舟地蔵尊(舟乗り地蔵尊)は、長さ一mの石造りの舟の上に起立している。
今から二百数十年前の享保年間に下野国岩舟山高勝寺より伝えられたと思われるもので、
台座の石の舟には「享保四巳亥年十月二十四日 岩舟山相州和泉村念佛供養」と彫られている。
また、この地蔵尊は、こぶやいぼ取りの信仰もあって、額などにこすってくぼんだ跡が
見られる。」



「横浜市指定有形文化財(石像建造物)
岩舟地蔵尊
所有者 宗教法人宝心寺
時代  江戸時代
寸法  総髙一ニ三・五
像高  七九・五cm
舟全長 九七・〇cm 
岩舟地蔵像は、石彫の舟に乗る地蔵菩薩立像で、舷側に「享保四己亥年 相州和泉村 岩舟山
念佛供養 十月ニ十四日」の刻銘があり、この石像が栃木県下都賀郡岩舟町の岩舟山高勝寺の
地蔵尊を奉請供養したものと知られています。
享保四年(一七一九)、岩舟山地蔵尊の信仰が一時に昂揚して、関東及びその周辺にまで広まり、
各地で念仏衆の信仰によって石仏が造立供養れました。当時の岩舟地蔵像はそれらのうち最も
早く造立されたもののひとつとして、貴重な石造文化財です。」



境内にあった「名木古木指定 イトヒバ」。



寺務所であろうか。



「手水舎」。



「閼伽(あか)」の文字が刻まれていた。
ネットで調べて見ると
「仏教において仏前などに供養される水のことで六種供養のひとつ。
サンスクリット語のargha(アルガ)の音写で、功徳水(くどくすい)と訳される。」と。
現在の仏壇にお祀りされている物は、水、花、線香、ご飯、ロウソクの五種類が一般的ですが、
お大師様はこれに塗香(体に塗る香)を加えた六種類のお供えが大切であるとのこと。
そしてこれら六つのお供え物は、
一、閼伽(水)
二、塗香(体に塗る香)
三、華鬘(花)
四、焼香(お線香)
五、飲食(ご飯)
六、灯明(ロウソク) でこれを「六種供養」と呼ぶと。


「本堂」
宝心寺のおこりは、泉小次郎が菩提寺として建立した泉竜寺という禅寺であった。
小次郎の末孫が絶え堂も大破してしまったのを領主の松平勝左衛門昌吉が慶安四年(一六五二)
浄土宗として建立し、昌吉の法名「松雲院殿業蓮社定誉法心庵燈居士」から松雲院宝心寺と
なった。現在の堂宇は、昭和四十四年に再建されたものである。境内には昭和四十九年に
横浜市の名木古木に指定された数本の大木が立ち並んでいる。



扁額「和泉山」。



左手の墓地への入口。



完全防備の地蔵尊九体がマスク姿で。
コロナ終息、仏の力で-。境内の地蔵が愛らしいマスク姿で並び、新型コロナウイルスの
感染拡大防止を祈っていたのであった。



墓地の奥の方、「本堂」の裏に進むと、石積みに囲われ整備された墓域があった。




能見松平家の墓域に入らせていただいて。
墓域入口正面の墓石(写真右)は大きくて、供花もされていたが。



反対方向からも。



墓石には、立派な長い戒名が刻まれていたが、どなたになるのか、判明せずに。



横浜市地史跡 旗本能見松平家(のみまつだいらけ)の墓所
和泉山松雲院宝心寺のおこりは、鎌倉時代の武将泉小次郎が菩提寺として建立した泉竜寺という
禅寺です。その後、小次郎の末孫が絶え、廃寺となり、慶安四(一六五一)年に、鎌倉郡和泉村の
領主てある松平勝左衛門昌吉が、再建しました。松平勝左衛門昌吉は、次郎左衛門光親に始まる
三河国能見松平家の六代目で、宝心寺を開基した際に能見の観音寺から五代庄右衛門昌利の墓を
宝心寺に移しました。
以後、ここには五代(但し墓石は確認出来ない)・六代(昌吉)・七代(昌秀)・八代(昌永)・
九代(甫昌)・十代(親喜)・十一代(光寛)・十ニ代(親遂)・十三代(光福(親福) )・十四代(親鈞)・
十五代(光哉)までの歴代当主とその妻などの親族の墓石など計21基(五輪塔を入れると22基)
があり、「宝心寺の殿墓」と呼ばれています。」




                              ・・・​ もどる ​・・・

                   ・・・​ つづく ​・・・






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Last updated  2023.06.19 16:24:28
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