逃れようのない運命を避ける手段がある、と都市伝説のように信じられている言葉を信じて、トミーが校長のもとへ絵を持っていく。彼等が絵を見るのは、心もちを判断するためだろうと思ったのだ。ところが校長は彼を驚愕させることをいう。「We didn't have The Gallery in order to look into your souls. We had The Gallery to see if you had souls at all. Do you understand?絵はあなたたちにも心があることを彼等に教えるためだ」彼等にとって最も大切なものを捧げるトミー達のことを、魂のある人間とも思っていない。そんな彼等のために自分は死んでゆかなければならない。その事にトミ―は絶望する。与える者と与えられる者がどのように隔てられたのか説明は一切ない。身分か、財産か。しかし心は同じだ。臓器提供・臓器移植が金銭で行われる事件は実際に起こっている。自らの幸福の裏に別の痛みがあることを知っていなければ、人生を捧げた相手は浮かばれない。それは最低限の、人間から人間への敬意であろう。