2026.04.08
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カテゴリ: AI小説



世の中さ、うまく行ってるときはなんでもうまく行くと思っちゃうんだけど、
実際はそうでもない。
なかなかな上手くいかないのが人生なんだ。
で、うまく行かなかった後どうするか。
それが問題だ。

今日も眠い。
そして暗くなると寒い。

今日は何の日

灌仏会・花祭り

タイヤの日
ヴィーナスの日
忠犬ハチ公の日
世界ロマの日
指圧の日
出発の日
シンハービールの日
シワ対策の日
炭酸水の日
ロータスデー
森町(しんまち)の日

貝の日
白肌の日
芝の日
小ネタの日
ベビーリーフ記念日

清流の日・小川の日
ホヤの日
シャボン(せっけん)の香りの日
木曽路「すきやきの日」
ドモホルンリンクル「しわキレイ」の日
柴犬とおっさんの日
おからの日
高級食パン文化の日
Get Wildの日
柴犬 ありがとうの日
折り紙供養の日
信州地酒で乾杯の日
歯ブラシ交換デー
ホールケーキの日
スッキリ美腸の日
果物の日
生パスタの日
モンテール・スイーツの日
虚子忌
薬師縁日
春の全国交通安全運動
高級食パン文化月間


タイトル:しあわせ係の重要任務

 ぼくの仕事は、朝九時に起きて、家の見回りをして、おじいさんのひざをあたためることだ。正式な役職名はたぶんない。でも、この家ではぼくがいちばん忙しい。

 おじいさんは毎日、窓ぎわの長い椅子に座る。本棚に囲まれたこの場所は、おじいさんの「書斎」と呼ばれているが、ぼくに言わせれば「なでてもらえる確率が最も高い席」だ。雨の日は特にいい。外の音がやわらかくなって、おじいさんの手も、いつもよりゆっくり動く。

 その日も、雨だった。

 おじいさんは片手に小さな透明のびんを持っていた。中で水が少しだけ揺れている。人間はあれを飲むらしい。ぼくは一度においをかいだことがあるが、まったく面白くなかった。肉の気配ゼロ。湯気ゼロ。夢ゼロだ。

「今日も頼むなあ」

 おじいさんがそう言って、ぼくの首のあたりをくしゃりとなでた。任務開始の合図である。ぼくは胸を張って目を細めた。ここで大事なのは、気持ちよさそうな顔をすることだ。するとおじいさんは安心して、少し笑う。その笑顔を見るまでが、ぼくの仕事。

 けれど最近、おじいさんには妙な癖があった。

 紙で鳥を折るのだ。

 机の上には色とりどりの小さな鳥が何羽も並んでいる。赤、青、黄色。あれは食べられないし、飛ばないし、吠えもしない。なのにおじいさんは、ときどき本を読む手を止めて、じっとその鳥たちを見る。ぼくにはわからない。飛べない鳥を見つめて、何が楽しいのだろう。

 ある日、ついに聞いてみた。

 もちろん犬語でだ。

「わふ?」

 訳すと、「あれは何の群れですか」である。

 おじいさんはうなずいて、まるで通じたみたいに言った。

「これはな、手紙だよ」

 手紙。

 ぼくは耳をぴくりと立てた。知っている。手紙とは、郵便屋さんが持ってきて、おじいさんが読んだあと、ぼくにはくれない紙のことだ。

「昔はな、伝えたいことがあっても、すぐには届かなかったんだ」

 おじいさんはそう言って、一羽の青い鳥をつまんだ。

「だから、せめて飛んでいく形にしてみたくなるんだろうな」

 なるほど。つまり、おじいさんは飛べないくせに、紙に飛ぶふりをさせて満足しているらしい。人間というのは、なかなか切ない生きものだ。

 ぼくは少しだけ同情して、その日はいつもより長くひざの上にいてやった。

 それから数日後、事件が起きた。

 昼すぎ、おじいさんが急に立ち上がり、本棚の前を行ったり来たりし始めたのだ。落ち着かない足音。これはただごとではない。ぼくはすぐに椅子から飛び降り、非常事態の顔をした。

「ないなあ……どこ行ったかなあ……」

 おじいさんは机の上を見て、窓辺を見て、また机を見る。

 ぼくは鼻をひくつかせた。失せもの捜索だ。これは得意分野である。ぼくは床をくんくん嗅ぎ、椅子の下を確認し、カーテンの裏も念入りに調べた。だが骨はない。おやつもない。靴下もない。代わりに、ほんの少しだけ、おじいさんの困ったにおいがした。

「最後の一羽だったのになあ」

 最後の一羽。

 ぼくはぴんときた。紙の鳥だ。

 おじいさんは小さく息をついた。

「これ、今日あの子が来たら渡そうと思ってたんだけどな」

 あの子。

 その単語を聞いて、ぼくのしっぽが止まった。あの子とはたぶん、月に一度くらい来る、やさしい匂いの女の人だ。来ると必ずぼくの頭を両手で包んで、「相変わらずいい顔してるねえ」と言う。見る目がある。

 おじいさんは、その人のために鳥を折っていたのか。

 ぼくは急に、この任務の重大さを理解した。これは単なる紙ではない。人間の、うまく飛べない気持ちそのものだ。

 ぼくは再び鼻を使った。紙の匂い。指先の匂い。少しだけインク。少しだけ雨。追っていくと、その匂いは、おじいさんの膝、机の角、そして――ぼくの寝床のあたりへ続いていた。

 まさかと思って、自分の毛布を前足でめくる。

 あった。

 ぺしゃんこになった黄色い鳥が。

 しかも、くちばしの部分がほんの少し噛まれている。

 ……まずい。

 すごくまずい。

 思い出した。昨夜、夢の中で郵便屋さんを追いかけていて、なにか口にくわえて走った気がする。あれか。あれだったのか。

 ぼくは鳥をくわえ、おじいさんのもとへそっと運んだ。

 おじいさんは一瞬、目を丸くした。次に、鳥を見た。さらに、ぼくを見た。

「おまえか」

 その言い方は怒っているようで、でも少し笑っていた。ずるい。そういう笑い方をされると、こちらも耳を倒して反省するしかない。

 おじいさんはぺしゃんこの鳥をていねいに開き、しわを伸ばした。完全には戻らなかった。黄色い羽には、くっきりとぼくの歯形が残っている。

「困ったなあ。これじゃ渡せないか」

 ぼくは床にふせて、深くうなだれた。しあわせ係、痛恨の失態である。今月の評価査定に響くかもしれない。

 そのとき、玄関のベルが鳴った。

 あの子だ。

 おじいさんは鳥を持ったまま、ゆっくり玄関へ向かった。ぼくもついていく。こういうときは現場に立ち会うのが礼儀だ。

 戸が開くと、いつものやさしい匂いがした。

「こんにちは。雨、大丈夫だった?」

「うん、なんとかね」

 少し世間話をして、それからおじいさんは例の鳥を差し出した。

「あのな、本当はもうちょっときれいだったんだけど」

 女の人は受け取って、目をぱちぱちさせた。

「……これ、折ってくれたの?」

「うん。最後に一羽だけ残ってて、今日渡そうと思ってたんだけど、うちの共犯者がちょっと手を加えてな」

 おじいさんがぼくを見る。

 女の人もぼくを見る。

 ぼくは反射的に、いちばん反省している顔をした。

 すると女の人は、急に吹き出した。

「なにこれ、かわいすぎる。歯形ついてるじゃない」

「だろう」

「むしろこっちのほうがいいよ。おじいちゃんだけじゃなくて、この子の気持ちまで届いた感じする」

 おじいさんは、そこで少し照れたように笑った。

 ぼくは耳を立てた。

 え、いいのか。噛んだのに。失敗だったのに。人間の世界では、そういうことがあるのか。きれいにできたものより、ちょっと壊れたもののほうが、ちゃんと伝わることが。

 女の人はしゃがんで、ぼくの頭をなでた。

「ありがとね。届けてくれて」

 ちがう。ぼくは隠していた側だ。正確には、いったん奪って、ぺしゃんこにしてから、しぶしぶ返却しただけである。

 でも人間は、ときどき都合よく話をまとめる。たぶんそれも、飛べない気持ちを飛ばすための技術なのだろう。

 その夜、おじいさんはいつもより長くぼくをなでた。

「おまえ、案外たいしたもんだな」

 ちがう、と言おうとして、やめた。

 しあわせ係に必要なのは、事実より結果だ。おじいさんが笑って、あの子も笑った。それなら任務は成功でいい。

 ……ただし翌日、机の上に新しく置かれた札を見たとき、ぼくは少しだけ納得がいかなかった。

 そこには達筆で、こう書かれていた。

『紙もの注意 柴犬立入厳禁』

 ぼくはその札をじっと見つめ、それから静かに、おじいさんのスリッパだけを片方くわえて運んだ。

おわり

戦争の関係で株価が上がってる。
ウハウハだね。
今はいつ売るのがいいのか。ってところなんだけど。
喜んでばっかりというわけにもいかない。というのが今日の出来事。







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最終更新日  2026.04.08 20:12:50
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