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謎解きの英文法(否定) (くろしお出版、久野□/高見健一。□は日に章)以前に紹介したこちらの続編。学校の文法では簡単に説明して終わってしまうけれども、実際に使いこなすのが難しい『否定』を掘り下げて説明しています。前著では推理小説よろしく結論をもったいぶった構成がだったので、読みづらい印象を受けましたが、今回は項目をひとつひとつ区切って章立てし説明も自然な流れになって、非常に読みやすくなっています。ということで、一冊丸々かけて『否定』を説明するだけあって、完読してみるとさすがに達成感はあります。A fewとFewの違いを日本語の"だけ"と"しか"の違いで説明している点は非常に分かりやすいですが、部分否定と完全否定にしても、肯定と否定の判定にしても、「付加疑問文にすると文末が肯定になるから」という説明は、ニワトリとタマゴの関係じゃないだろうかと思いますし、「含意と暗意」という説明が途中で「視点の一貫性」という概念で説明が補完されていますが、ならば最初から「視点の一貫性」で全て説明できるのではないかという点がちょっと疑問でした。にもかかわらず、既知の部分を含めて『否定』の理解を整理するのに有益だと思います。
2009/06/15
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間違いだらけの経済政策 (日経プレミアシリーズ、榊原英資)ミスター円こと榊原英資氏による経済政策論。資源価格の高騰とハイテク製品価格の暴落、アジアの経済統合という流れに対して、従来型のマクロ・アプローチな経済政策は有効性を著しく減じている点を指摘し、資源確保に向けた産業組織の構築のための新しい経済政策を提案しています。かつて実際に現場の内側にいた人間として、過剰流動性と円安バブルの指摘は説得力がありますが、小泉内閣の政策批判以外は特に目新しい主張も多くなく、どこか一方的な表現も散見し恣意的な印象を受けます。ただ、分析としてはまとまっており説得力がありますので、とても面白かったですよ。興味ある方はどうぞ。
2009/06/04
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