ふさの国から 晴走雨読パパの日記帳

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KAZUSANOSUKE42195

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2025.10.21
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白いまっすぐなものは、フローリングから浮かび上がるように光り輝いて見えた。
僕の髪にも白髪が混じってきたが、その白くまっすぐなものはコシとツヤが違う。また、細くしなやかなモヒうさぎさんの体毛とも明らかに違う。
釣り糸にしたら、ちょっとした魚が釣れそうな太さと硬さなのであった。
「こ、これは・・・」
僕は、そのモノを手にとり、目の前にいるモヒうさぎさんの頬のあたりに充ててみる。そのモノは、モヒうさぎさんの他のヒゲたちと一緒になると、秋のススキ原のごとく調和した。
間違いない、これは、モヒうさぎさんのヒゲに違いない。

以前、NHK「美の壺」という番組で、「跳ねて幸よぶ うさぎ」というタイトルの放送を見た。
番組では、うさぎさんが、五穀豊穣の象徴として、あるいは、後ろに下がらない勇気の証として、うさぎさんが崇められていた。
そして、鳥取県八頭郡八頭町の西橋寺の白兎は、魔除けとして敬われていると紹介されていた。鳥取県八頭郡八頭町は、我が祖父の出身地なのである。うさぎとの縁を感じずにはいられなかった。


はっ、はっはー
これは、もう、両手で頭の上に高々と掲げ、恭しくいただくのである。
そして、八頭町の白兎様にちなみ、うさぎのヒゲは魔除けのお守りとなった。

翌日、魔除けのお守りたるうさぎのヒゲを、職場のディスクマットの中に入れ、手を合わせた。
「仕事がうまくいきますように」
「どうか、災難が降ってきませんように」
そして、うさぎのヒゲのご利益が、僕だけでなくグループ員に広く及ぶよう、皆にも祈願を呼び掛けた。
まさに、その時・・・
他所属の部長さんが、我がグループにもの凄い剣幕でやってきた。
我がグループの取り組みについて、
「事前の説明を聞いていなかったぞ!」、

と、凄い剣幕であった。僕はじめ、グループ員は皆、下を向いて俯いた・・・。
部長さんが言うべき事を言って立ち去った後、嵐の後のように、グループ員はしょんぼりと放心していた。そして、口々に僕をなじった。
「うさぎのひげ、ご利益ないじゃないですか!」
僕は答える。
「うさぎ様のヒゲがあったからこそ、あれぐらいで済んだんだ」

やはり、うさぎさんのご利益はあったのだ。

その後も、うさぎのヒゲは僕のディスクマットの中で僕たちグループを見守っている。
僕は、今もうさぎのヒゲパワーを信じている。
そして、パワーを増強するために、新たなうさヒゲがないか、ゲージの周りの点検に余念がない。
そんな僕をうさぎさんが、不思議そうに眺めていた。










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Last updated  2025.10.21 05:10:08
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