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食の記憶は家族の思い出である。猛暑に襲われた週末の夕方。ぶらっと覗いたスーパーで竹輪をみかけ、子どもの頃の記憶が蘇った。特急さざなみの車内販売で、父が缶ビールと竹輪を求める。そして、目を細めて美味しそうにビールをあおり、竹輪を頬張る。僕が小学生だったころの、父との魚釣りの帰りである。我々の釣りのメインターゲットは、シロギス。釣れる時合は、朝と夕方で、しかも日によって群れる場所が変わるから、朝から晩まであちこち歩き回りながら、みっちりと魚影を追いかけた一日だった。時合である夕まづめは、手元が暗くて見えなくなるまで粘ったのだった。疲れていたのだろうけれど、自然の中で思う存分に父と釣りに興じた満足と、もっと釣れたのではないかという反省で、話は盛り上がる。そして、大人の男として扱われたような気がして、ジュースを飲む僕をも気持ちよく酔わせるのだった。冷蔵ケースの中、100円ほどの竹輪がチーズやサラダチキンを押しのけて光ってみえた。自信と確信をもって、青い買い物かごに竹輪を入れる。涼やかな竹輪の食感を想像して喉が鳴る。いい晩酌になりそうだ。もう少し涼しくなったら、帰省しようと思う。その時には、父と竹輪を肴に乾杯だ。
2025.08.31
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電車の中で読んでいたが、「母の贈り物」の途中で、読むに堪えなくなり本を閉じる。決して、話がつまらないわけではない。既に、涙腺が崩壊し、ハンカチを目元にあてるまで事態は深刻化している。この後、仕事で人と会うことになっている。まさか50過ぎのオッサンが眼を腫らして打ち合わせでもあるまい。ボクシングで、セコンドがタオルを投げ込まなければならないように、物語というリングから降りざるを得なかったのである。2R(2話目)1分30秒、向田邦子さんにTKO負けである。それぐらい、物語に引き込まれていまった。なぜ、そこまで向田邦子さんの描写は読者を引き込むのか?脚本家の山根美奈さんが、巻末の解説でヒントを与えてくださった。本書の登場人物は、砂子・和子・信子・折口良介・みつ子(きんぎょの夢)、秋子・正明・フミ子・伸江(母の贈り物)、清子・さつき・悦子(毛糸の指輪)と、どれもありふれた当たり前の名前ばかり。普通の人々のちょっとした心の機微を語ろうとする時、仰々しい名前は必要ないのだと、いうことだった。読者が自身と重ね合わせるためにも、普通の名前がいいのだと。なるほど、今回の小説でも、作中の人々はどこかで会ったような人、あるいは周りにいる人、もっといえば、自分自身かもしれないと思わせるものがあった。だから、電車の中で、しかも大事な用がある前の向田邦子作品は非常に危険なのだ。
2025.08.30
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電車にまつわる連作小説。地縁のある新京成線を題材にした「犬馬と鎌ヶ谷大仏」を読んで、僕の故郷である八千代市のことを思い出した。鉄道は町の歴史であり、自身の思い出と重なる。「反対方向行き」は、列車は一方向に向かうけれど、物思いは反対方向に向かうという物語。そういえば、車窓からの風景を眺める時、あれこれ思い出し、時に時空を超える。銀河鉄道999のように。列車の旅は、地理的にもどこまでも、そして、過去をどこまでも遡ることもできるのだ。だから、電車の旅は素晴らしい。やっぱり、列車はいいなあ。
2025.08.26
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熱帯夜にブンブンとまとわりつく蚊と格闘しながら、モヒうさぎさんと庭んぽをしていた最中、ドッカ―ンと大音響がおゆみ野の街にも届きました。そうか、今日(8月23日)は、隣町・ちはら台の祭りだったのか!自宅から花火を鑑賞できるちはら台市民祭りは、毎年楽しみにしていましたが、娘がひとり暮らしを始めた今年は、すっかり失念していました。あわてて、モヒうさぎさんを庭で確保して、花火が見やすい2階のベランダに移動。打ち上げ花火を堪能しましたよ。短い時間でしたが、隣町まで届く大輪の花火。見事でした。夏の終わりを告げるちはら台の花火、今年は、特に娘が不在な分、特に寂しく風情を感じました。娘のlineに、撮影した動画を送りました。地元の夏の風情を感じてもらえれば。2025の夏。暦のうえでは立秋を過ぎましたが、まだまだ暑さは厳しそうです。
2025.08.25
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ちはら台の農産物の直売所「果彩菜(くださいな)」が楽しい。時に、初めて見るようなマイナーな野菜や果物が生産者の名前とともに並んでいる。そして、手書きで、その商品の解説や食べ方まで書いてあるから、ついつい料理してみたくなる。ある日、芋づるを発見。サツマイモの蔓をたぐると、次々と芋が連なって出てくることを「芋ずる式」という。その語源となった、芋づるだ。青々として、美味しそうだ。そして、見るからに鉄分や繊維が豊富そうだ。そういえば、農家育ちの母が芋づるのきんぴらを作っていたような記憶も。記憶とネット情報を頼りに、芋づるはキンピラになってもらうことにした。ごま油で芋づるをパラパラと炒める。つるが固いのか、なかなか柔らかくならないので、しっかりと。シンナリとしてきたところで、ショウガ(チューブですが・・・)を投入。そこに、みりんを多め、塩少々加えて、水分を飛ばす。みりんに加えて、つるからも水が出てくるので、やや長めに。最後に醤油をやや焦がすように加えて完成!早速、味見をしてみると。ーうーん、美味い!思った以上に美味い!本家・ごぼうのきんぴらにもひけを取らない美味しさ。少し甘味のあるところに、サツマイモの芋づるを感じる。こりゃ、たまらんとばかりに、早速、缶チューハイをあける。酒のあてにぴったり!先日、幕張でサツマイモ展が開かれたほど、千葉県はサツマイモの産地。そういえば、江戸時代(享保の改革・徳川吉宗の頃)に、青木昆陽がサツマイモを広めようとして、試作を始めたのも、幕張だとか。飢饉対策だから、芋だけでなく茎を食べることも考えていたに違いない。そんなことを考えながら、食べると箸がとまらなくなったのでした。
2025.08.24
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井の頭公園の「溶けリス」が話題になっている。映像では、確かに、リスたちが、まさに溶けるように地面や樹にペターと腹ばいになっている。見ている人間は微笑んでしまうが、リスにとっては、これも猛暑を避けるための工夫らしい。周りよりも少しでも冷たいところに、体の表面を多く接触させて冷やそうとする生存戦略だという。そういえば、我が家のモヒうさぎさんも、ゲージのロフトや、木箱にぺターンと腹ばいになって溶けている。時にあごまでつけて、脚を伸ばす完璧な溶けぶり。モヒうさぎさんも溶けうさぎなのだ。もっとも、モヒうさぎさんの場合は、暑さ除けというよりも、別の魂胆がありそうだ。というのも、始終、上目づかいでこちらをうかがっているのだ。溶けの姿勢は、「準備オッケーれす。ナデナデするれす」と催促なのだ。もちのろんのすけ!モヒうさぎさんの魂胆がわかっていても、ナデナデしますとも。そんなおかしなポーズを見せられて、誰がナデナデしないでいられようか、いや、いられまい!というわけで、タップリとナデナデしてしまうのでした。これも、モヒうさぎさんの生存戦略か。リスもうさぎも動物たちは、逞しい!
2025.08.23
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ひどい大雨に遭った。自転車でぶらっと買い物に出たところ、にわかに空が暗くなり雨が地を叩いた。こりゃかなわんと、最寄りのケーズデンキさんに逃げ込んだものの、1時間たっても雨足は弱まる気配がない。元より、家電類で買い物のあてがあったわけでなく、パソコンやデジタルカメラを見て終わると、すっかりと手持ち無沙汰になってしまった。そういえば、子どもだった頃、夏休みの突然の降雨に遭うと、シャワーを浴びる感覚で気持ち良くずぶ濡れになったものだった。そんなことを思い出しているうちに、俄然、やる気になってしまった。雨中の強行帰宅である。エイヤッ と気合を入れて外に飛び出してみたものの、たちまちずぶ濡れになり、それは子どもの頃のシャワーの感覚とは程遠い苦行でしかなかった。考えてみるに、線状降水帯なるものが発達する現在、子どもの頃とは気象が変わり、雨量も凄まじくなっているのだろう。一方で、自身も子どもの頃の遊び心や大らかさを失い、無邪気に雨に打たれることを楽しめなくなっているのだろう。帰宅後、15分程で嘘のように雨が上がり、太陽が顔を出した。シャワー感覚を味わえなかったオジサンは、もう少し雨宿りしていれば、と後悔している。ああ、年くったな。
2025.08.21
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書斎や職場、あらゆる場所でうさぎに囲まれていたい。だから、うさぎグッズには目がない。しかるに、世の中、犬や猫に比べて、グッズの世界でもうさぎモノは少ない。だからこそ見逃せないのだ。過日、あたりに何かうさぎの匂いがするもので、ショッピングセンターのガチャガチャコーナーを物色していたところ、ありました!「ピーターラビットのめじるしアクセサリー」。どうやら中味は6種類。うち4つがピーター。1つがベンジャミン・バニー。そして、もう一つがアヒルのジマイマ。中を覗いてみると、残りがわずか。アヒルのジマイマしか残っていないのではないか(ジマイマさん、ごめんなさい。)、いやいや残り物にこそ福があるのだ。と揺れる気持ちを押さえながら、ガチャガチャのハンドルを回したのでした。そして、カプセルを開けて中を見る瞬間は、プロ野球ドラフト会議で、封筒の中からくじを取り出す監督(球団社長)の気分。結果、我が球団は、めでたく即戦力右腕(?)のピーターラビット投手(ノーマル立ち姿)の獲得に成功したのでした。ガチャガチャの前で、思わずガッツポーズなのであります。キーホルダーにつけて、大事にいたします。
2025.08.19
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クンクンとそこらじゅうの匂いを嗅ぎながら、右に左に蛇行して散歩する柴犬系雑種・リキやん。手綱を握る僕は、手持ちぶさたになると樹を見上げて、セミを探していたっけ。もう、かれこれ三十年以上前の夏の日常であった。夏の道の樹を見上げながら、そんなことを思い出していた。と突然、バタバタバタと羽音を響かせて、セミが僕の体に飛び込んできた。昔、散歩に行く時に、喜んでリキやんが飛び込んでくるように。セミは長いこと僕の左袖のあたりに掴まった後、オシッコをして飛んでいってしまった。オシッコをかけられた僕は、なんだか懐かしくて愉快な気持ちになった。リキやんが、電柱の高いところ目がけてオシッコをひっかけることを思い出したから。リキやんと久々に再会できた気がして嬉しかった。2025年のお盆も過ぎて、リキやんは、空のどこかで大好きな散歩を楽しんでいるだろうか。
2025.08.17
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娘の20歳の誕生日がやてきた。大人の心構えをしっかりと説明するのが、父としての務めであろう。そして、心構えの中には、お酒との付き合いも含まれるというより、父から娘に伝えられることの最重要ポイントではなかろうか。というわけで、二十歳になった暁には、父娘で焼き鳥でも頬張りながら乾杯して、これまでの思い出話に花を咲かせながら、将来のことについて聞いてみたい、そんなシーンを熱望し準備してきた。この日に向けて、自宅近くのそれらしい雰囲気のお店をいくつかピックアップしていたことをここに告白する。さらには、そのうちの最有力候補のお店には、下見をしていたことを重ねて告白する。さあ、準備万端、いよいよ、娘を誘ってみたところ・・・。娘は、「ホテルのレストランに行きたい」「インスタに上げるから、キレイなところがいい」ですと。娘が主役の誕生日。本人の希望が優先でしょう。そんなこんなで、娘自身がめぼしいホテルのレストランを自身で予約したのでした。あの小さかった娘が自身でレストランを予約するようになるとは(会計は当然、父なのでしょうが・・・)!、感無量です。ちなみに、娘から、父娘・焼き鳥会は、またの機会にとの申し出があり、キャリーオーバーとなったのでした。父娘の焼き鳥飲み会が待ち遠しい!
2025.08.16
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ネザーランドドワーフうさぎのモヒれす。うさぎには、表情がないというそこのあなた!うさぎというものをわかってらっしゃらない!そういえば、「いぬのきもち」とか「ねこのきもち」って雑誌はあるけれど、「うさぎのきもち」はないれすね。ベネッセさん、発売をお願いするれす。まあ、今日のところはモヒがうさぎ初心者向けに、うさぎの代表的な気持ちを教えるれす。まずは 喜び れす。モヒは、パパさんとの追いかけっこや、ダルマさんがころんだ遊びをすると、嬉しくてブーブー言っちゃうれす。パパさんも一緒にブーブー言って喜んでいるれす。特に、パパさんを追い越したり、思わぬところから飛び出して、パパさんを「おっーーー」と驚かせると、もう、モヒ喜びMAX。ブーブーブーブーなのれす。次に 怒り れす。モヒは、穏やかなうさぎれすから、めったに怒らないれすが、やる時はやる! それがうさぎなのれす。ナデナデを期待させといての素通り。モヒは黙っちゃいないれす。足ダン・足ダン・足ダンダンなのれす。それから、愛するボールちゃんを押して潰して仲良く遊んでいるのに、ボールちゃんがモヒをうっちゃって、スッテンコロリンさせられた時。ボールちゃんの裏切りに、モヒは足ダンで抗議するれす。そして 哀しみ れす。モヒは、ここだけの話、抱っこが怖いのれす。体をふわっと持ち上げられると、オオカミかカラスに捕まった気分になるれす。そんな気分の時に、爪を切られたら、もう心臓ドキドキなのれす。さらに、最大の屈辱が・・・。お尻拭きなのれす。お尻の毛に●●●が付いてしまった時に、なんとパパさんはアルコールを吹きかけて、ウエットティッシュで拭き拭きしてくるれす。お尻の穴やち〇ぽの周りまで。もう、モヒ恥ずかしいやら哀しいやら・・・。最後に 楽しみ れす。モヒはナデナデされるのが大好きなのれす。オデコ、頬、耳の後ろ、ナデナデさせるとうっとりなのれす。そして、ナデナデされる時にお話しするのが幸せなのれす。「モヒー」、「涼しいねー」、「夜はうさんぽしようか?」、「かわいいねー」・・・モヒは、ヒトの言葉がわかるれす。だから、ヒトの言葉を話すことはできないけれど、うさぎの言葉で、「コリッ」「コリッ」と返事するれす。さあ、みんなも目を閉じてうさぎの心を感じるれす。うさぎにも心があることを忘れないれすよ。
2025.08.13
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モヒうさぎさんがボロボロだ。背中からお腹のいたるところで、茶毛・白毛が浮き上がり、寝ぐせのように飛び出している。通常は、逆向きに撫でた時に毛が戻っていくロールバックの毛質の美うさぎなのに、今はボッサボッサのボサうさぎ。落ち武者姿になり果てた。ナデナデすると毛がゴッソリ。抱っこするとTシャツに毛がビッシリ。ブラシや集毛ミトンをかけるとコンモリと毛が集まるが、その抜け毛の量は増すばかり。1か月前から始まった換毛が、今や盛りの絶賛換毛期。昨年は、ブラシでゴシゴシと擦りすぎて、肌が赤くなってしまったので、今年は、やさしくゴシゴシしているので、換毛期が長くなっているのかもしれない。そんなモヒうさぎさんのゴシゴシの後は、僕自身のゴシゴシ(洗髪)。今日はなんだか洗面台につく抜け毛の量が多いような・・・。齢50超のオヤジとしては、少々不安になり生え際を確認するも無事。脱毛期ではない模様。この猛暑で、人間も換毛期なのかもしれぬ。換毛期ならいっそ、モヒうさぎさんみたいに微妙に色が変わるといいな。モヒうさぎさんと同じチェスナット色の髪に憧れる、オヤジなのでありました。
2025.08.12
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朝、走りだすのはいつも億劫だ。脳が「睡眠不足なのでは?」、「疲れているのでは?」と走りだすことを躊躇させる。場合によっては、「今日は夕方に走れば」と代替案まで用意してくる。そんな脳の誘いを振り切って、ランニングにでれば、脳は、最初の1kmこそ「もう帰りましょうよ」と囁くが、やがてご機嫌になる。「もっとスピードあげじゃいましょうよ!」「今日は調子いいのでは!」きっと脳内で、快楽物質・エンドルフィンが分泌されているに違いない。自動車メーカーのCM、「やっちゃえ 日産」のノリ。走りってさあ、もっとワクワクしなきゃ でしょ。なんか、うぉぉぉってなって、で イエーーってなって、でもって ビュー―ン・・・ってなってドキッってなって心にグゥゥーってなる感じ。だから、やっちゃえ日産。脳が喜んでいる。脳の心地よい甘言に負けて、ついついペースを上げてしまう。そうこうしているうちに、今後は身体からの忠告が入る。「ちょっと左脚が痛いんですけど・・・」ごもっとも。身体からの忠告を受け入れてペースを落ちつかせる。脳は甘えん坊で、快楽のためなら平気でうそをついたり、そそのかしたりする。一方の身体は、我慢強くて素直だ。ランニングの時は、身体の声を優先したほうがよさそうだ。
2025.08.11
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このところ、「孤独のグルメ」とか「下山メシ」といったグルメドラマにはまっている。自分の好きなものを好きなように食べる、というコンセプトにゾクゾクする。そして、美味しそうな効果音ー鍋でジュージュー炒める音とか、熱々の揚げ物をカサッと齧る音とか、を聞くと、もういてもたってもいられない。僕自身の食欲も大いに刺激されて、おゆみ野の街に飛び出した。行先はまことや。チェーン店がひしめくおゆみ野にあって、数少ない地域の定食屋さん。一度、気になったら素通りできないそんな雰囲気のお店だ。日替わりランチは鳥のから揚げ、好物のアジフライや生姜焼きにも心が動いたけれども、メニュー写真の大判のチキンカツのビジュアルに惹かれて、思わず注文。写真に偽りなしのボリューミーなチキンカツを目の当たりにして、当たり!とつぶやいて、いただきます!孤独のグルメの効果音、揚げ物のカサッと齧る音を再現しながら、ハフハフと。美味しかった!ごちそうさまでした!家の近くにこんなお店があるとは。次は何を食べようか!
2025.08.10
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人馬一体という言葉がある。騎手と馬がまるで一つの生き物のように調和して動くことだという。モヒうさぎさんと僕の昨夜の庭んぽは、まさに人馬一体、いやウサギさんとだから人兎(じんと)一体とでもいうべきか。白いガーデンチェアが2つ並んだ周囲で追いかけっこ。互いの動きを観察して、モヒうさぎさんが動くと僕が逃げ、モヒうさぎさんが止まると僕も止まる。ダルマさんが転んだの要領だ。時に、モヒうさぎさんが意表をついて、ガーデンチェアの脚の間をすり抜けて一直線に向かってくる。慌てた僕が「オー」と驚くと、してやったりのモヒうさぎさんは、「ブーブー」言いながら、鼻の穴を膨らませて喜んでいる。昨夜は、折しも(ほぼ)満月。昨年の夏ににわかに自生したユリ(タカサゴユリ)の花も今が盛り。月の明かりを受けて輝いている。モヒうさぎさんと、うさぎさんが餅つきをしている(ほぼ)満月を眺めながら、「今日も、うさんぽ楽しいね」と、モヒうさぎさんの頭をナデナデ。僕もうっとり、モヒうさぎさんもうっとり。モヒうさぎさんと僕は、馬が合う、じゃなかった兎(うさ)が合う。
2025.08.09
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笑いの世界では、目標にしていたとんねるずやダウンタウンに遠く及ばず、森脇健児さんとどっこいどっこい(!?)と自嘲する猫ひろしさん。でもランニングの世界では、ハーフマラソン47歳の部で堂々の1位に輝いた猫ひろしさん。これって、すごいことじゃないですか!改めて、見直しましたです。ニャー。猫さん曰く、年齢を重ね記録が落ちていく中で、自分自身を相手にランニングを楽しく続けることが成功のカギだと。同じ年代で箱根駅伝経験者や実業団出身者もいる中で、続けることの重要性を説いています。心理的なことも大きいんですね。続けるためには、他者との比較ではなく、オンリーワンの走りを求めていこうと思いましたよ。ニャー!
2025.08.09
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野暮用で降りた駅は学生街。暑さで干からびていたオジサンとしては、この際、学生たちの若いエネルギーのご相伴に与って、エネルギーを回復すべく、それっぽいお店を見つけて入りましたよ。案の定、13時を過ぎたばかりの店内は賑やかでパワフルな学生さん達でいっぱい。メニューの名前にも惹かれて、スタミナ定食をオーダー。出てきたのは、一般的には豚の生姜焼きでしたが、食べてみると、確かに味が濃厚でスタミナっぽい。周りの学生さんたちも、ガツガツとした気持ちのいい食べっぷりで、こちらも巻き込まれて美味しくいただきましたよ。若者たちのこの食いっぷりなら、大丈夫!成長著しいアジアにも負けないぞ!世界の成長を取り込んでいこうぜ!と、オヤジとしても、心の中で学生たちに呼びかけて、店を出たのでありました。ごちそうさまでした。
2025.08.07
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熱帯夜で寝苦しい毎日。我がチームの面々も夏バテしているのか、昼メシを済ませると、バタンバタンと机に突っ伏していきます。まるで、長篠の戦いで織田・徳川鉄砲隊に撃たれていく武田騎馬軍団のように突っ伏していく。歴戦の戦士たちよ、ご苦労さまでございます!?歴戦の戦士たちよろしく、イビキも豪快。オオカミの遠吠えのようなイビキのS氏、地獄の底に引きずりこむがごとくの深いイビキのN氏、悪霊にとりつかれたごとく心配になるようにイビクY氏、などなど、イビキの大合唱。クッションを敷いて、万全の格好で突っ伏す猛者もいる。我ら昼寝部!活動は、毎日、昼休みを気持ちよく寝ること。以上!おっと、僕も部員の一人として早く突っ伏さないと。
2025.08.06
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この夏、セミとりに夢中になっている。セミとりといっても、今さら、セミ採りではない。伊達に歳を重ねてきたわけではない。50のオッサンは、知ってしまった。セミの成虫の命のはかなさや、飼育の困難さ。ただ一方で、狩猟民族としての血が騒ぐ。そんな侘びさびの感情と、経験、そして狩猟民族としての本能に折り合いをつけて編み出したのが、セミ撮りだ。セミ撮りは、究極の自然探求型ゲーム。鳴き声を頼りに、セミの姿を探す。そして、セミを見つけることができたら、できるだけ接近して写真に撮る。近ければ近いほどいい。もう、捕まえたも同然という証明になるのだから。セミを傷つけることなく、狩猟するという、持続可能な狩猟ゲームなのだ。魚釣りの世界では、キャッチ&リリースなる楽しみ方があるが、セミとりの世界では、接写&接写で、十分楽しめる。この週末、大物アブラゼミに、超接写することができた。ポイントは、夏の道(NASおゆみ野付近、都川貯水池付近)。魚拓ならぬ、セミ写をごらんいただきたい。えっへん!
2025.08.05
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パッケージの青々としたイラストに惹かれ、おいしいチモシー を買ってしまった。衝動買いだったなーと、ちょっと後悔していたところ・・・。豚に真珠?馬子にも衣装? いやいや違う。四面楚歌? もっと違う。いやいや、棚からぼたもち!嬉しい誤算!そうそう、思いがけず、硬くて長いチモシーを吸い込むように食べてくれるんです。長い間、モヒうさぎさん=牧草を食べない問題は、我が家にとっての日中・日韓問題と同じくらいの重要な課題でありました。少しでも食べてもらおうと、柔らかくて吸い込みやすそうな、チモシー3番刈りを提供してきましたが、食いつきがイマイチで、さらに、高級チモシーにシフトして、我が家の財政を圧迫してきたところです。おいしいチモシーは、高級チモシーの3分の一以下の値段。ありがたや、おいしいチモシー!そんな、おいしいチモシーの人気の秘密に迫ろうと、匂いを嗅いでみると、確かに、青々とした香りが濃厚して美味しそう。僕自身、高級フレンチより、B級グルメ好き。例えば、宇都宮餃子とか、富士宮焼きそばとか、勝浦タンタンメンとか。飼い主に似て、モヒうさぎさんもB級グルメ派なのか!?
2025.08.05
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ビロウ とは 漢字では 尾籠 と書くそうな。かの三島由紀夫さんが、「尾籠な話で恐縮だが」と綴ったのにちなんだタイトルだとか。日記って本来、見るのは自分だけなのだろうけど、やっぱり、他人にもちょっと見せたい気分になるもんね。恐縮するってことは、やはり、三島先生も他人にも見せることを意識してるんでしょうね。大変僭越ながら、同意いたしますです。はい。本書は、エー、そんなことまで言っちゃうの!?というくらい赤裸々な日記。出版するんなら、恐縮しなくちゃいけない話のオンパレード。読者としては、だから面白いんだけどね。(但し、ボーイズラブとか、マンガとか、知識がなくてよくわからない箇所もままあり)日々のおならの回数をカウントする、おなら日記とか、タイトルに悩んだ末の案、「ミンクとスカンクとか。電車の中で読んでいるとニヤニヤして不審がられそう(!?な面白さ。それから、作中にちょくちょく出てくる、ブチャイク(大きな猫/ブサイク)という猫。こいつが出てくるだけで、もう可笑しい。故・志村けんさんも真っ青な、喜劇役者なのです。ハードボイルドでカッコよくて、可笑しい。ブチャイクに会いたくてたまらない。日々のくだらないことって、面白い・素晴らしい。そんな気分にさせてくれる一冊です。
2025.08.04
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ネザーランドドワーフうさぎのモヒれす。風がビュービュー 雨がザーザー 大変なのれす。こんな、あらしのよるは、きっと恐ろしいことが起こるに違いないれす。実はここだけの話・・・うちのパパさんはオオカミなのれす。いつもは優しいけど、布団に入って時々、ガオー ガオー ガオー って唸り声をあげて、正体を現すのれす。あれは、オオカミそのものれす。きっと、こんなあらしのよるは、寝苦しくて、オオカミになるに違いないれす。でも、モヒは友達だから、黙っているれす。男は黙ってサッポロビールれす。男同士の友情でもあるれす。ガブとメイみたいで、かっこいいれす。ガオー ガオー、やっぱり、きたなオオカミ!まさか、噛みついてきたりはしないと思うけど、今夜は、気をつけて見張るれす。台風9号が関東地方に接近した夜。モヒとパパの あらしのよるに なのれす。
2025.08.02
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