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2003年03月31日
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流れ者の男が通りすがって働くことになった食堂で店主の妻といい仲になり、事故を装って店主を殺害しようとするが思わぬ邪魔で失敗し、それを皮切りに偶然の事故が相次ぎ、終には計画した以上の事態になってしまう。人生の皮肉や相容れぬ男女の性が感じられる一殺。
2003年03月29日
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不良に憧れたファッションの試行錯誤や初めての煙草、サボリ、なかなか思い切れなかった恋愛、エッチ本購入時の苦悩など、厳密に十七というわけでなく、高校時代を中心とした著者の恥ずかしくも楽しく美しい思い出を綴ったエッセイ集です。様々な失敗や、今思うと馬鹿げたことでもどこか輝いていた若さというものが伝わってくる清々しさのある一殺。
2003年03月28日
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大人しくて目立たず、自分の将来や進路に迷いを抱いていた主人公は、野球部のエースから試合のビデオ撮影を頼まれたことがきっかけで1人の少女と知り合った。不治の病によって徐々に体を蝕まれている彼女に惹かれた主人公は生死について何かを感じ取ってゆく。題材も展開もベタベタだけど、それなりに纏まっていて悪くはない読み心地。 そういうのが好きな人はどうぞ。
2003年03月27日
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「犬を飼う武士」(白石一郎、講談社文庫)捨て犬が縁で出会った2人の身分違いの恋の結末を描いた表題作の他、主君の児小姓に対する極端な溺愛が招いた悲劇「桜散る」、酒断ちを誓って間も無くどうしても酒を飲む機会の多い役職に昇進してしまった男「千本旗」など、総目付である主人公が関わった事件を纏めたシリーズ。人情色の強い正統派時代物で派手さは無いが手堅く読める。2003/04/04 23:52:27とりあえず過去日記の移行ばかりでもアレなので何か書こうと思うのだけど思い付かない。ちびっき閉鎖までは雑談にでも使うかな。2003/03/26 10:53:22
2003年03月26日
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動物好きの著者が犬猫は勿論、鳥、ネズミ、果てはカエル、ハチ他様々な生き物の思い出や、彼等なりの生き様(?)について感じたことなどを綴ったエッセイ集。大らかな著者ならではの視点や感想が面白い一殺。
2003年03月25日
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どうしても作品が書けず、弁解と苦悩を原稿に綴る表題作の他、知能のあるコンピュータとの対話(?)「乱心ディスプレイ」、TVと会話の飛び交う「茶の間の声」、様々な「解説者たち」など、会話や文章を題材にした変わった読み心地の短編集。目の付け所は面白いがやや軽妙さに欠ける感あり。
2003年03月24日
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音楽活動を中心に世界中を飛び回る著者が様々な土地で食べた美味、珍味、食の周辺について綴ったエッセイ集。文章もまずまず、食べ物という題材に興味があれば楽しめる一殺。
2003年03月23日
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「艶歌」、「海峡物語」に続く、歌作りを題材にした作品。世の流れに乗れず業績のはかばかしくない演歌・歌謡曲部門の廃止を食い止めるため、“艶歌の竜”と呼ばれた名ディレクターを引っ張り出し、海外にまで目を向けて新しい形の“艶歌”を模索し続けた主人公達の結末を通して歌というものについて考えさせられる。 前2作が好きならば読む価値あり。
2003年03月22日
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媚びず謙らず我が道を進んだがために地方に飛ばされた主人公。しかしその先でも女に惚れられたり、所長派と副所長派の争いに巻き込まれたりとトラブルは絶えないが、彼は自分の信念を曲げず、疎まれたり頼られたりしながら存在感を強めてゆく。ちょっと都合の良すぎる展開だが最後が意表を突いていたのは面白かった。 しかし内容程に主人公に魅力を感じず。
2003年03月21日
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一年を通してそれぞれの月に対する印象や思い出を綴った「今月のお楽しみはこれだ」、著者なりの「この本を読め」、「極私的・シネマ日記」、男女の立場や関係などについて考えさせられる「女性たちへ」など、色んな分類(?)におけるできそこないの出来事を綴ったエッセイ集。纏まりはないが短い作品が多く気楽にテンポ良く読める。
2003年03月20日
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「ねこひきのオルオラネ」に続くメルヘン調の短~中編集。動物や虫を効果的に使い、ほのぼのとした雰囲気の中にも愛憎の美しい部分、醜い部分を内包した読み応えのある一殺。
2003年03月19日
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「時代屋の女房・泪橋」(村松友視、角川文庫)不思議な雰囲気の古道具屋、時代屋。 何故か年に1度ほど7日間だけふらりと居なくなる女房の4度目の家出による主人と周囲の人々の反応や人間模様を描いた「時代屋の女房」、突然仕事に熱意が持てなくなり、妻とも距離を感じるようになってしまった主人公の過去「泪橋」の2編の作品集です。人生の疲れと言うか、持続させることの難しさなどについて考えさせられました。 内容は不思議な暗さがありますが、小市民的で親しみの持てる人物描写とは良く合っていて独特の読み心地です。 古さはあるけどそれが逆に味わいになっていて影や渋みのある一殺。2003/03/30 23:48:03RE:夜櫻良いのだ。ってか、コメントの使い方わけわかんねー。2003/03/18 15:38:48
2003年03月18日
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林真理子、北方謙三、村上龍、森瑶子、山田詠美など、むしろ執筆陣の贅沢さが目を引くオムニバス形式の短編集です。精神的に不安定な少年が出会った年上の女性、表に現れた激しさと内に秘めた激しさのぶつかり合い、一回り以上離れた女性を自分好みに磨き上げる男、体を交えたことで終わった関係。どちらかと言えば大人向き(?)の恋愛を綴った作品が多く、それぞれの著者の持ち味が楽しめました。 お約束過ぎて印象に残らない作品もありますが、全体的なレベルとしてはまずまずで、そういうジャンルが読みたい時には重宝する一殺。
2003年03月17日
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小さなカヌーで日本、世界を問わず様々な河川を漕ぎ歩く(浮く?)著者がイエローナイフから北極海まで1800キロに渡る大河マッケンジー川を下りながら立ち寄った土地や出会った人々、見聞を綴った紀行文です。インディアンやエスキモーなど、寧ろ白人がマイノリティな地域ならではの独特の空気やカナダの大らかな考え方などが暖かい読み心地でした。 蚊や熊、日本製カヌーの脆弱さ、単調な風景、孤独感その他多くの悩みを抱えながらも自分で決め、何かを成し遂げることの爽快さが伝わってきます。椎名誠親子と気が合うのも納得の一殺。
2003年03月16日
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記憶と声を失い、ホームレスとして生活していたところをある婦人に拾われ、身内のように養って貰っていた主人公は昔住んでいた公園で見かけた少女に強く惹かれ、半ば強引に家に連れ帰るが、その行動の裏には記憶喪失のきっかけとなったある事件が大きな影響を及ぼしていた。心に傷を負った主人公と少女の触れ合いに淫靡な雰囲気を絡ませた内容が独特の読み心地でした。 ただ、設定がちょっと現実味に乏しくて強引なところが気になって感情移入は出来なかったです。 まあ、光文社ならではの作品ではあるので興味があればどうぞ。
2003年03月15日
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著者の息子を中心とした親子のやりとりや周囲の人々との交流を描いた「岳物語」の続編です。自立心がありながらも子供らしかった小学生時代から徐々に大人びてゆく過程が微笑ましく、そして今の世では忘れられてしまったような男同士の付き合いが羨ましく感じました。岳少年の資質もあるかも知れませんが、父親と取っ組み合いや自然の中での交流が粗でもなく密でもないくらいに持てるのは著者が親馬鹿になるのもむべなるかなといったところです。前作が気に入った人は読んで損は無いでしょう。
2003年03月14日
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子供の頃の食事や習慣の思い出、食べ物に関する書籍の感想、自分なりのこだわりや食べたものの考察など、“食”に関する様々な事柄を綴ったエッセイ集です。単なる食べ物の紹介ではなく、食べるということに関わる全般を扱っているため、若干統一感には欠けますが、多彩な題材が興味深く読めました。 知識の多さもさることながら、食べ物に纏わる短編のアイディアのきっかけなどの内容も面白いです。 ちょっと変わった毛色の一殺。
2003年03月13日
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同級生のいたずらで学校の倉庫に閉じ込められてしまい、換気口からやっとのことで脱出した主人公、ところが外に出てみると誰も彼のことを覚えておらず、学校にも家にも居場所が無くなり彷徨っていた彼は母や警官の顔が長く伸び、緑色になっているのを目撃してしまった。 逃げ回るうちに隣町の人間に出会い、ちょうど自分が閉じ込められていた時間に謎の飛行物体がこの町の上に浮かんでいたことを聞かされ、どうやら町の人間は皆、異星人に乗っ取られてしまったらしいと知った主人公達は何とか隣町へ助けを求めようとするが、ついに異星人に捕まってしまう。異星人の侵略という王道を題材としたSF作品ですが・・・かなり穴だらけです。 侵略の意図も良くわからないし、展開も行き当たりばったりで強引な印象を受けます。かなり初期に書かれたせいもあるでしょうが、いまいちな一殺。
2003年03月12日
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通天閣の麓、明治の頃から芸人達が集まって住み着いていた“てんのじ村”、ひょんなことから国鉄を辞めて芸人の道へと踏み込んだ主人公も紆余曲折を経て村へ流れ着き、戦中戦後の激動を仲間や妻と共に苦労しながらも生きてゆく。芸に生きる人々の悲喜交々を描いた直木賞受賞作です。世の変転と共に変わってゆくものもあり、変わらないものもある中で、若い頃に習い覚えた芸が主人公の中で芯となっているのが感じられ、素朴で気のいい芸人達の描写がほのぼのとした読み心地でした。 漫才という題材や関西の土地柄も雰囲気作りに貢献していて味のある一殺です。
2003年03月11日
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病弱な父に代わって徴用され、九州の炭鉱に送られた一度目、地獄のような日々から脱走することに成功し、恋に落ちた日本女性と共に故郷の朝鮮に戻った二度目。 そしてもう二度と渡ることのないと思っていた海峡を三たび渡ることになった原因と主人公の想いを描いた山本賞受賞の長編です。家畜以下の扱いを受けた強制連行下、つかの間の幸せな日々、そして現在と、海峡を渡るたびに変遷した主人公の運命が重厚な筆で描かれており、ページ数以上の読み応えがありました。最後がちょっと意外な終わり方でしたが、良く纏まっており、人間や戦争について考えさせられる一殺です。
2003年03月10日
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繊細で小心で可愛らしい話しか書けない童話作家の主人公の妻は若くて美人で優しく利発と、非の打ち所の無い女性で主人公も至って満足していた。 ところが、ある時を境に妻が自分を殺そうとしていると感じるようになった。何か起きる度にそんなはずはないと打ち消しながらも、不審な事故が連続し、金のために意に添わぬバイオレンス小説を書いたり、遠くへ嫁いでいった娘のことを案じるうちに主人公は精神に変調をきたしてゆく。 妄想や思い込みがじわじわと高じてゆく様を描いた作品です。医師であり患者である著者ならではの描写が面白くも真に迫ったところもあり、不気味さを孕む不思議な読み心地です。とは言え、文章的にはあまり重い印象は受けません。タイトルや設定の無茶さ、主人公の躁鬱状態を楽しみながら強迫観念や妄想というものの一部を垣間見れる一殺。
2003年03月09日
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パトロンを得て銀座に店を持ったもののそれ以上の努力を怠り、パトロンの死と共に凋落して新宿へ舞い戻ってきた「濡れ鼠」、古い新宿の良さを残すクラブのマネージャが新しい客を掴める店で独立しようと考えた矢先「秋風横丁」、倒産した会社の社長が持ち込んできた話の裏事情「町の谺」など、馬鹿がつくほどお人好しな、新宿で水商売を営む人々の人間模様を描いた「雨やどり」に続く短編連作集です。商売柄か人の心を読むことに長け、それだけに義理人情の狭間で翻弄される登場人物の描写が味わい深く読めました。設定や雰囲気なども著者の豊富な経験が活かされており、主に水商売の営業時間外の生活に踏み込んだ内容は独特の雰囲気があります。 重めだけど不思議に明るい一殺。
2003年03月08日
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戦時中の極限の飢餓状態や、アウシュヴィッツでの人体実験「どん底での食欲」から、高村光太郎、谷崎潤一郎など「日本の作家たちの食欲」、趣味だからこそ手間を惜しまず、儲けを考えないで作る「玄人はだし」、ジンギスカンやアラブ料理による羊の食べ方「神の御意志のまま」など、古今東西の“食”に関する文献や出来事を綴ったエッセイ集です。美食の極みから粗食の極みまで、ありとあらゆる“食”の実態(?)が非常に興味深く読めました。 グルメの本としてではなく、“食”を通した文化や人間性、思い出という題材は独特で面白いです。 やや統一感には欠けるけど、内容も充実しており、色んな味わいのある一殺。
2003年03月07日
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ロック、代用ドラッグ、キャバレー、馬鹿なことばかりしていた学生時代「丸坊主軍団、まいる」、想像を絶する飲酒生活「タナトス号に乗って」、著者が出会った様々な変人たち「フーテン浪人日記」など、5章構成のエッセイ集です。学生時代から型破りな著者の生き様が、意外と重い内容ながらそれを感じさせずに楽しく読めました。 原田宗典に近いトホホ体験が多いのですが、ちょっとした行動の差や文体でかなり印象は変わりますね。 さすがに真似しようとは思いませんが、著者の人格形成の過程が何となく見えそうな一殺。
2003年03月06日
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同級生や職人達にからかわれながらも病気の母のために働く少年が1人の友人と乗ることになった不思議な列車での体験を描いた表題作の他、名前に似合わない醜い容姿のために皆から馬鹿にされ、改名を迫られ、死んでもいいから星になりたいと願った「よだかの星」、飢饉で両親を失い、妹と生き別れ、苦労の末に火山局で働くことになった「グスコーブドリの伝記」など、あまりにも有名な著者の短編集です。当然ながら文章や設定には古臭さを感じるものの、著者の真摯な性格が伝わってくるような内容はしみじみとした味わいがあって、たまに読むと懐かしいような気持ちになります。 他の本の合間に1、2編ずつちびちびと読み進めるのに向いている一殺。
2003年03月05日
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ヒンズー教の主神であるシヴァ神が四百年に一度、満月の夜にその頂で瞑想すると言われている信仰の山・マチャプチャレ。友を失い、自らも凍傷を負いながら辿り着いた頂上で主人公が目にしたものは、夢か現か巨大なオウムガイの化石であった。太古の昔に絶滅したアンモナイトのように同じ太さではなく、外側に向けて徐々に太くなる完全な螺旋を持ち、数億年前と変わらぬ姿を保ち続けるオウムガイ。 その螺旋の気房は月の公転と同じ29日周期で1つずつ成長していくという。その時以来、オウムガイに魅せられ、様々な資料や情報を集め出した主人公に、謎の人物が接触を図ってきた。夢のある、静謐で美しい雰囲気の設定が見事です。銀河系から遺伝子の構造まで、何故かあらゆるところで目にし、感じることのできる螺旋の持つ神秘性と、オウムガイの持つ不変性が上手く組み合わさっており、真偽の程はともかく、引き込まれるように読めました。 ところが実はこの本はまだ完結していません。 タイトルに1巻とか上巻とか書いてないので読んでしまいましたが、非常に先が気になります。早く続きを書いて欲しい一殺。
2003年03月04日
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犬ゾリ、雪の家、生肉を食う、という程度の印象や知識しかないエスキモーの部落で寝食を共にし、彼等の生活や狩猟方法、あればあるだけ人にやり、無くなれば誰からか貰うという極端なギブアンドテイク、銃や酒、雪上車といった文明に侵されたことで失われつつあるエスキモーとしての尊厳など、感じたことや取材結果を綴ったルポルタージュです。単なる取材ではなく、同じ家で寝起きし、同じものを食べ、出来る限り内側に入って彼等の人間の部分に触れたいという姿勢や視点からの描写はさすがに深みがあり、興味深く読むことができました。 読んでいると私も行ってみたくなるけど、絶対に耐えられないだろうな・・・(笑)
2003年03月03日
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ある球団のエースピッチャーの投球に漠然ながら不審な部分があるので、彼が野球賭博の絡んだ八百長を行っていないか調査して欲しいという依頼を受けた主人公は、その投手の妻に疑いを抱き彼女の身元を洗ううちに過去の事件を知った。 主人公はそれをタネに八百長を強要する犯罪組織と対立するが、彼等に隙は無く・・・題材としてはさほど特徴はありませんが、探偵物としては珍しく解決方法が非常に強引で、しかもそれを主人公が迷い、人間的な弱さを露呈しながら行っている描写が興味深く読めました。 生死を軽く扱いがちなハードボイルドが多い中で、良くも悪くも人間的な主人公の性格は好みが分かれそうですが、変わった味のある一殺。
2003年03月02日
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美しく生まれつき、素晴らしい人々と出会い、最高の生活を送り、充分に生き切って美しいまま死んだ女を描いた表題作の他、何があってもお客には逆らわず、機嫌を取るという商売に嫌気がさし、全く逆の発想で客を怒鳴り付け、乱暴に扱う演出の店を考え出して大当たりしたが・・・「酒亭抜荷丸」、昔ながらの雰囲気に惹かれてふらりと立ち寄った一杯呑み屋で意気投合する「ふたり呑んべ」など、夜の世界を中心とした大人の人間模様を描いた短編集です。バーテンダーやクラブ支配人、板前など、自らの多彩な経歴を生かした内容はリアリティを帯び、人生の機微のようなものが感じられて短編ながら読み応えがありました。「○○伝説」シリーズのようなSFっぽい作品も面白いけど、こういう人情、人生物の方が著者の持ち味が出ているような気がして個人的には好きです。
2003年03月01日
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