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araiguma321 @ Re[1]:奥津温泉 河鹿園 志功湯 岡山鏡野町 2025.11(11/22) kiki ☆さんへ 季節がよくなるといきたく…
araiguma321 @ Re[1]:大山、烏ケ山 2025.11(11/17) うしまるさんへ 危ないことがお好きなう…
kiki ☆ @ Re:奥津温泉 河鹿園 志功湯 岡山鏡野町 2025.11(11/22) リピーターですね。やはり、良い温泉は通…
うしまる@ Re:大山、烏ケ山 2025.11(11/17) だいせんも良いですけど、からすがせんも…
araiguma321 @ Re:薔薇とかぼちゃ 練馬 2025.11(11/19) おさきにぃ、でした こちらの園、いつも大…
kiki ☆ @ Re:薔薇とかぼちゃ 練馬 2025.11(11/19) お、まさか先を越されていたとは..(笑)…
araiguma321 @ Re[1]:大山、烏ケ山 2025.11(11/17) kiki ☆さんへ ほんと、冷えますねぇ。バ…
kiki ☆ @ Re:大山、烏ケ山 2025.11(11/17) 急に冷え込んできましたね。 今話題の鳥…
araiguma321 @ Re[1]:花火 2025.10(10/19) うしまるさんへ お褒めいただき嬉しいで…
うしまる@ Re:花火 2025.10(10/19) おおおー! ٩(ˊᗜˋ*)و 動画凄く奇麗に映…

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Sep 7, 2015
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テーマ: 私の読書(24)
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戦艦武蔵ノート 吉村昭 1970年

 「戦艦武蔵」創作時の取材ドキュメントで、創作動機がよくわかり、日本人に与えた戦争の意義は「敗北」を知った事、つまり、敗北より死を選ぶ風土的精神に開戦の責任があることには、はっとした。

 作者は、世の中に流布される戦争批判に違和感を持っていたそうだ。惨劇を軍人のみのせいにする図式に疑問で、熱狂していた民衆のエネルギーの存在は忘れられるものではなかったそうだ。
 また、民衆だけでなく、進歩的文化人についても、戦後、彼らが言う戦争批判は、身の証をたてるための卑怯な言説だと感じていたそうだ。

 「熱風の日本史」(井上亮)にも似たような「違和感」が記されていた。熱風(同調)の最大の演出者は、近現代のメディアだと。「新聞は思想兵器なり」と自ら宣言し、営利追求で戦争を煽ったのが現実と。同書によれば、1945年8月18日、高見順は日記に、新聞は今までの態度を国民に謝罪せず、一片の詫びる記事も掲げず、手の裏を返すような記事を載せ、態度は依然と訓戒的で、敗戦に新聞は責任なしとしているのか、度し難き厚顔無恥と、記したそうだ。
 去年、朝日新聞が売り上げが減り、自社論調の旗色が悪くなる中で、ようやく"誤報"訂正記事を連発したことを見ると、戦後70年経つが、右でも左でも大勢に迎合して儲けようとする新聞社体質はかわっていない気もする。

 吉村昭は、戦艦武蔵を小説で取り上げることをすすめられ、文学は事実を抽象した物語なので、事実を、「物」を主人公にした文学でよいのかどうかと迷ったそうだ。しかし、大和が海軍の造船所で建造されたのに対して、民間が受注して建造された武蔵は、戦争の象徴的意味が生じていて、大和とは異なる性格を持つことに気が付いたそうだ。身を挺して働き続けた民間会社の技師、工員のむなしさ、彼らには兵器ということではない"フネ"への思いが存在するのだそうだ。

 「陸奥爆沈」(吉村昭、1970年)で「戦艦武蔵」を執筆した理由が説明されていた。「フネのまわりに蝟集した技術者、工員、乗組員などに戦争と人間の奇怪な関係を見、また多くの技術的知識、労働、資材を投入しながら兵器としての機能も発揮せず千名以上の乗組員ととも沈没した武蔵という構造物に、戦争というはかなさを感じたからであった。」
 「戦艦武蔵ノート」では、「記録は雑然とし砂礫のように死物化している」が、「ある角度で光を当てれば、俄かに輝きだす」とし、他人の書いたものは信用できず、当事者の言葉を確認する必要があると決意して、徹底取材を重ねたそうだ。当事者の証言であっても長い年月の経過により事実ではないものが残像として自分がのぞんでいる形に都合よく変化して記憶されていることもあり、記録を取捨して小説の意図をつくりだしたらしい。事績を照合して不都合な事実も吟味、取捨した上で意図を仕上げるのが、記録小説たる源泉のようだ。


 未来を考えるために遺すべき構造物があるようだ。





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Last updated  Sep 9, 2015 01:58:52 PM
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