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最近、門井慶喜さんの作品を連続して読んでいます。( 『「どうする家康」じゃなくて「なぜ秀吉は」』,『「文豪、社長になる」読みました』 )門井さんの作品は、緻密な調査と論理的な文章、そして感情的になりすぎない少々抑え気味の表現で、とても読みやすく理系の私としては、論文やマニュアルを読むのに通じる感覚があり好感を持っています。次にどの門井作品を読もうかと思った時、直木賞受賞作で最近映画化された「銀河鉄道の父」をまだ読んでいなかったので、これを読むことにしました。題名からもわかる通り、宮沢賢治とその父政次郎のお話で主人公は政次郎、主に政次郎の視点で物語は進んでいきます。この作品を読んでみて改めて気づいたのは、宮沢賢治の作品は良く知っているのですが宮沢賢治についてはほとんど知らなかったことです。なんとなく雰囲気で知った気になっていただけだったことがわかって愕然としました。もちろんお父さんについては全く知識はありませんでした。宮沢賢治という人は、貧しい生まれで苦労しながら学問に励み聖人のように生き、若くして亡くなった天才というイメージしかありませんでしたが、全くそのイメージが覆され驚きの連続でした。宮沢賢治はこんな人だったんだ、と改めて知り聖人君主ではない人間臭さと多くの悩みを抱えていたその人生を感じることができました。家族の描写も細かく、祖父・父・母・4人の兄弟がどのような人だったかが良くわかります。すぐ下の妹トシが優秀な人だったことや亡くなったのは成人してからだったことなども知らずにいたことで、私自身の知識不足を恥じました。父の政次郎はとても優秀な人ですが、この時代の家長というしがらみにとらわれずに子供たちの才能を伸ばすように当時としては型破りの方法で育てていく姿には感動しました。そして色々と悩みながら家族と相対していく姿は、3人の子供を育てた私の体験もオーバーラップして共感を持って読み終えました。銀河鉄道の父 (講談社文庫) [ 門井 慶喜 ]とてもいい作品でした。映画も是非見てみたいと思います。
2023.06.30
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昨日の午後、のんびりと家で映画を観ていたら、友人のKさんから電話が入りました。どうやらパソコンを使っていたら変なメッセージが出て焦っているようです。電話口の向こうから警告音の「ビー!ビー!」という音も聞こえます。Kさんは事業やボランティア活動など幅広く活躍している人なのですが、私と同年代の人にありがちな、ITに関してはからっきりダメな、いわゆるIT弱者です。ここ数年、彼のためにパソコンの選定・購入・設定や事業用のオリジナルソフト作成、パソコンの個人指導などをしていたので、時々パソコンのトラブルなどで突然電話がかかってきます。今回も何かトラブルがあったのだなと思い状況を詳しく聴いてみました。Kさんいわく、パソコンでネットニュースを見ていたら突然訳の分からない画面がいっぱい表示されて警告音が鳴りだしたそうです。どうやらメッセージには「マイクロソフト」や「WindowsDefender」・「Windowsファイアウォール」とかの文字が表示されていて、マウスやキーボードが使えなくなっていてパソコンの操作ができない模様でした。(表示されるメッセージはいくつかのパターンがあるようです。)パソコンの画面の中央には、マイクロソフトのサポートの電話番号が表示され、そこに電話するようにとの記載があるそうです。Kさんは、訳が分からないのでとりあえず表示された電話番号に電話しようと思いましたが「まてよ!」と思い直し、私に電話をかけてきたそうです。私は仕事上、今までに何回もこのような相談を受けたことがあるので、すぐにピンときました。昔からよくある詐欺の手口です。表示されているサポート窓口の電話番号に電話をかけると、2万円~3万円程度のサポート料金を請求されます。クレジットカード・ギフトカード・プリペイドカードなどで支払いをすると、サポート員があなたのパソコンを遠隔操作できるソフトをインストールして作業を始めます。じきに画面上のメッセージは消え警告音も止まり、あなたは安心しますがサポート員が遠隔操作している間にあなたのパソコンに保存されている重要なデータが抜き出されているかもしれません。そして遠隔操作ソフトが入ったままなので、あなたのパソコンは覗き放題で今後また被害が起こることも考えられます。怖いですね~。絶対に電話してはダメです!対処方法はいろいろあるのですが、「IT弱者のKさんが迷いなく確実にできる方法は?」と考えて、電源ボタンを長押ししてパソコンを強制終了してもらいました。その後、再度電源を入れてブラウザを開いてもらいましたが問題なく操作できるようになっていたのでKさんも一安心でした。もう少しでサポート詐欺に電話するところだったのを、思いとどまって命拾いしました。原因はよくわかりませんが、ネットニュースサイトの変なバナー広告を間違ってクリックしてしまったか、どこかのページでブラウザーの通知をオンにする設定を受け入れてしまったかではないかと思います。ほとんどの場合、ウィルスが入り込んでいることはなく、ブラウザの表示を固定してしまっているだけなので、(タスクマネージャーで)ブラウザを強制終了するか、(電源ボタン長押しで)パソコンの電源を落とすかで解決できます。回復後、もし心配だったら、「スタートボタン」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「windowsセキュリティ」→「ウィルスと脅威の防止」→「スキャンオプション」→「フルスキャン」→「スキャン」を選択しウィルスのスキャンをすれば大丈夫です。また、ブラウザの設定で「通知」の一覧を表示して怪しいサイトの通知をオフにしておけば万全です。ネットニュースのサイトは広告が多いので変な広告から思わぬ事態になることがあります。やたらとリンクをクリックしないこと、表示されたメッセージ(Cookie や 通知の許可など)を気軽に「OK」しないことが重要ですね。変な事態になったら、あわてないで別のパソコンやスマホなどで対処方法を検索しましょう。わからなければパソコンショップやパソコンのプロに相談しましょう。思い込んで行動するとけがの元です。私のそれ程広くない交友関係の中だけでも、年に1~2回はこのような相談がありますので、想像以上に被害者は多いのかもしれませんね。皆さん気を付けましょう!!!
2023.06.29
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人気作家の平野啓一郎さんの作品は、今までに「マチネの終わりに」しか読んだことがありませんでしたが、純文学的な重厚な作品も評判がいいので、是非読んでみたい作家のひとりでした。昨年末に「ある男」という作品が映画化され、気になっていたので、これを機会に読んでみることにしました。主人公の弁護士城戸は、かつて離婚調停の依頼を受けたことのある里恵から再度依頼を受ける。宮崎県に移っていた再婚していた里恵は、再婚して三年九ヶ月で夫を事故で失ってしまう。死亡した夫「谷口大祐」は一周忌後に訪れた実兄により全くの別人と判明した。死んだ夫は誰だったのか、理恵は戸惑い城戸に調査を依頼する。城戸が調査を進めていくうちに、隠された真実が徐々に姿を現していく。というストーリーの作品です。謎が気になる「ミステリー小説」仕立ての作品なのですが、どちらかというと登場人物の心理を深く掘り下げる「純文学」的な小説でした。少々回りくどい表現も見受けられますが、特に読みにくいわけでもなく、ストーリーの面白さも相まってドンドン読み進められます。次第に文章の美しさとテンポにのって気持ちよく読書が続きます。読書好きにはお勧めの作品と感じました。作品中に、ジャズやロックの名曲が流れる場面が結構あるのですが、その場面では気分を共有するため私もアマゾン・ミュージックで同じ曲を流しながら読書してみました。とってもイイですね!どんでん返しや奇想天外な結末というのはありませんが、、登場する人物たちそれぞれの内面も丁寧に描かれていて読みごたえも充分、そして暖かさを感じるエンディング、と読書の幸せを感じた一作でした。ある男 (文春文庫) [ 平野 啓一郎 ]映画の方も評判はよかったようですが、はたしてどれだけ原作の雰囲気を伝えられているかが気になるところです。配信で公開されたら絶対観てみようと思っています。もっと平野啓一郎さんの作品が読んでみたい!
2023.06.28
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ユニークな電子楽器を発表し続けている日本のベンチャー楽器メーカーの SONICWARE の代表取締役、遠藤祐さんが自身のプロジェクトとして「ELZ_1 play」を発表しました。小型で盛りだくさんの機能を持つシンセで、とっても気になる製品です。見た目は超人気の Teenage Engineering社の OP-1 とちょと似た感じでワクワクしますね。下の写真がOP-1です。今回発表された「ELZ_1 play」は、遠藤さんの趣味嗜好が強い試みであり、また実験的で新しい試みでSONICWARE社の苦手な分野なため個人的なプロジェクトにしたそうです。とりあえず200台の生産は決まっていて現在予約を受け付けています。今回はクラウドファンディングではなくプレオーダー形式で予約を受け付ける形になっています。クラウドファンディングでは予定額に達成しない場合は1円も受け取れない仕組みになっているので、遠藤さん自信が絶対作りたいという気持ちが強いためプレオーダー形式にしたそうです。1人しか予約が無くても絶対作るそうです。機能はというと、14種類の今までにない様なユニークなシンセ・エンジンを搭載していて多彩な音作りが可能で、26種類のエフェクト、4トラックのルーパー機能で簡単にトラックメイクができるようです。又、37鍵の簡易鍵盤はベロシティー対応になっていますし、スピーカー内蔵、標準MIDI入出力、USBC対応、SYNC IN/OUT、AUX IN、SDカード対応、電池駆動など、ポータブルなのに外部との接続もしっかりと確保されています。Youtubeの紹介動画があったので観てみてください。いいですね。とっても気になりますし、所有欲がムクムクと湧いてきます。サイズは399mm (W) x 131mm (D) x 50mm (H)で、重量は1.12kgです。気になるお値段は「$599」です。今日のレイトは1ドル143.46円ですので、85,933円になってしまいます。円安の影響で高くなってしまいますね。少し大きめサイズですが、似たようなコンセプトでマルチ・オシレータ・モデル、シーケンサー内蔵、電池駆動の Roland「SH-4d」が8万円弱で購入できますので、悩んでしまいますね。手持ちの予算は無いのですが、悩んでみたいと思います。(想像するだけはタダですので)※ プレオーダーのサイトはこちら【即納可能】Roland SH-4d(新品)【送料無料】■30,000円OFFクーポン配布中 Teenage Engineering OP-1 field
2023.06.27
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先週「サンクチュアリ - 聖域-」を観るためにNetflixに加入したのですが、サブスクの動画配信サービスは Amzon prime Video があるので、1ケ月だけの加入にしておこうと思って加入しました。せっかく加入したので、NetflixでAmazonに無いいろいろな作品を観てみようと思い暇に任せて観ていたところ、結構新しい作品やオリジナル作品、ライブ映像やドキュメンタリー等々興味を引く作品がたくさんあり、すっかりはまってしまいました。このところ毎日お世話になっています。たぶん最近配信されたばかりの作品と思いますが、「トップガン マーヴェリック」が観られるようになっていました。昨年の今頃映画館で公開されて大変な話題になっていた作品ですね。なんでもリピーターも多かったようで、よくテレビでも紹介されていたのを記憶しています。話題になった作品だったので、とりあえず観てみましょうということで、昨日観てみました。「トップガン マーヴェリック」は前作の「トップガン」の36年後の製作となり、映画の舞台も同じように前作の36年後の世界を描いています。実は私、前作の「トップガン」があまり好きではありませんでした。自分の能力を鼻にかけて、やりたい放題やっている嫌味でおバカなガキが、あろうことか女性教官にまで手を出してしまうという、映像と音楽だけが売り物の薄っぺらな映画という印象しかありませんでした。さて、今回の作品はどんな作品になっているのでしょう。あまり期待しないで見始めました。映画冒頭で、トムクルーズ演じるマーヴェリックが最新ジェット機のスピードテスト飛行を行うシーンから始まりますが、前作同様彼の超人的な能力と命令や規則を無視する性格が描かれます。この場面を見た時「またかよっ!」と、前作のイヤな感じがよみがえりました。この作品の流れは、大まかに言って前作の「トップガン」と同じような流れで進んでいきます。冒頭のテスト飛行で失敗したマーヴェリックが懲戒になると思いきや、トップガンの指導教官として赴任することになります。前作と違うところは、マーヴェリックも年齢を重ね少しは大人になっていることと、数々の表彰や勲章を受けているにもかかわらず未だに軍の幹部にはなれないでいる、一種の落ちこぼれ的な立場になっていることです。あのままエリートになっていなかったことが少し共感できた所でもありました。そして今回は、パイロットを育てるただの教育ではなく、敵基地攻撃というミッションのため限られた時間の中での訓練と攻撃隊選抜という明確なテーマがあったことで物語に緊張感が生まれていました。訓練を積み重ねていくうちに、物語も段々と盛り上がっていきます。CGを使っていないといわれるスピード感あふれる映像には、引き込まれてしまいました。数々のトラブルを乗り越え、いよいよ実際の攻撃となりクライマックスに向かいます。前作よりもはっきりとしたテーマがあり、師弟もの・スポコンものの要素もあり、そして戦闘シーンなどの派手でスカッとする場面もあり、エンターテインメントととして楽しめる作品になっていました。この映画を見ていて何か気になるなrと思ったら、あの「スターウォーズ」そっくりなのです。敵基地への攻撃方法が、スターウォーズ第1作のデススターの攻撃シーンとほぼ同じですし、何回か出てくるセリフ「Don't think. Just do it.」がスターウォーズの「Don't think. Feel.」と似ている所や、最後に仲間に助けられるシーンがハンソロがファルコンでルークを救助するシーンにそっくりだし、もう敵のヘルメットが帝国軍ヘルメットに見えてしまいます。これは、きっと確信犯です!(オマージュ?)ストーリーがあまりに都合よすぎる、などツッコミどころは多いのですが、あまり考えずにアメコミ・ヒーローものを観ているつもりで爽快感と映像の迫力を楽しむ映画だと思いました。いろいろと辛口の感想を言ってしまいましたが、130分間飽きずに予想以上に楽しく鑑賞できました。
2023.06.23
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先週加入したばかりのNetflixで、何か面白い映画ないかなと検索していたところ、「さかなのこ」が見つかりました。この「さかなのこ」は、さかなクンが主人公の映画で、昨年秋の公開時にはYoutubeなどのレビュー動画でも話題になって絶賛の嵐だったのを記憶しています。そんなに良い映画ならば是非観なくてはと思っているうちに公開終了日になってしまいました。観たいと思っていた映画だったのでさっそく観てみました。さかなクンの小学生時代から、大人になってテレビに出演するまでの半生が描かれています。さかなクンは「さかなクンの一魚一会 まいにち夢中な人生!」という本を出していますが、たぶんこの本が元になっているのではと想像されます。(読んでいないので想像です)さかなクンの一魚一会 まいにち夢中な人生! (講談社青い鳥文庫) [ さかなクン ]さかなクン(映画ではミー坊)が成長する間に周りで起こったエピソードをコミカルに綴っていきます。しかし、「本当に実話?」と感じる部分も多く、おそらくさかなクンの書いた本の中のエピソードのいくつかを元に構成したフィクションだろうと思いました。主演は「のん」ちゃんで、ミー坊のオタクぶりを良く演じていて好感が持てましたが、やはり男性役を女性が演じてどちらの性別か分からないという演出は若干の違和感を感じました。映画の冒頭に「男か女か、どっちでもいい」というテロップが出てきてジェンダーレス社会も表現するのかと思ったのですが、そんなこともなく男友達と仲良くしたり女友達と一緒の部屋で寝たりと、かえって性別が気になってしまう演出でした。ギャグシーンも結構あるのですがイマイチなシーンも多く、特に高校時代の不良グループとのエピソードなどちょっと古臭くも感じましたし、現実味もなくもう少し何とかならないかとも思いいました。以前見たYoutubeでの評判があまりに良かったので、ハードルが上がってしまって辛口になってしまいましたが、映画全体としては観て損のない楽しい作品でした。ミー坊の好きな事をとことんやっていく不器用な一途さと、それを支える家族や友人、なによりもお母さんの素敵な考え方、そしてとってもかわいい主演ののんちゃん。観終わると優しい気持ちになっています。悪い人はでてこないし、やさしく元気をもらえる映画なので家族みんなで観るのには打って付けの映画です。難しいことは考えずに楽しみましょう。
2023.06.21
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先週に引き続き、門井慶喜さんの作品を読みました。「文豪、社長になる」という作品です。最近よく話題になる「文春砲」で有名な「週刊文春」の出版社「文藝春秋」社を創設した菊池寛のお話です。「恩讐の彼方に」や「真珠夫人」などの大衆文学で有名な「文豪」菊池寛がどうして文藝春秋社の社長になったか、以前から興味があったので、この作品を手にとってみました。菊池寛と聞くと戦時中の「ペン部隊」の結成により作家を中国の戦地に派遣したり、大映の社長になって国策映画を製作したりと日本軍に協力した結果、戦後GHQにより公職追放になったということや、昭和後期の週刊文春の右傾化などで私としてはあまり良い印象は持っていなかったのですが、いったい真実はどうだったのだろうと興味をもって読み始めました。読書好きの少年時代から始まり、失意の学生時代、新聞社勤め、作家に転身、出版社社長との二足の草鞋、そして戦争時代とその後の、彼の亡くなるまでの一生を菊池の気持ちを追いながら描写しています。雑誌「文藝春秋」を発行したいきさつは川端康成などの後輩に作品を発表する場を提供するためで、のちに法人化して社長となったのは、個人出版の域を出ない状態ではスタッフのやる気も、雑誌出版の存続性もないことに気づいたからだということがわかりました。戦時中の軍への協力も、本意ではなくシブシブ協力していくうちに世間の波に飲み込まれてしまったということのようです。どこまでが本当のことかは疑問が無いわけではありませんが、一応長年の「引っ掛かり」が解決しました。この作品で、菊池寛とはどのような人でどのように生きたかがよくわかりました。作家と社長、全く異なる才能を十分発揮した二刀流だったのですね。豪快さや面倒見の良さも良く伝わってきました。また、芥川龍之介や直木三十五との友情も、私の想像以上の関係で興味深かった点でもあります。私にとって、いろいろな発見のあった作品でした。文豪、社長になる [ 門井 慶喜 ]
2023.06.19
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本格的にリタイア生活を始めてから1年半が経ちました。散歩したり、昼寝したり、DIY、読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、楽器の練習と、やりたいことをやりたい時にやって、すっかりリタイア生活にも馴染んできました。現役時代はIT関連のエンジニアをやっていたのでその経験を生かして、昨年は主に友人知人を対象に無償のパソコン講座やアプリ作成などを行っていたのですが、最近は生徒さんもみんな卒業したので少々時間のゆとりが出てきました。このゆとり時間を、なにかもっと有効に利用できないかと考えたところ、現役時代にやりたくてもやれなかった各種のプログラミング言語の修得に挑戦してみることにしました。現役時代は、VBやC++を主に使っていて他の言語は、知識として知っているくらいで使いこなすまではいっていません。この機会に色々なプログラミング言語に挑戦してマスターすることを目標にしてみました。最近流行りの「リスキリング(学び直しで新スキル習得)」です。具体的な目標がないと「やる気」がでませんから、少々キツメの目標ですが、今年中に5つのプログラミング言語(Python, VBA, C#, Java, Java Script )と RPA(自動化技術)を学びなおして、来年はプログラマーとして再デビューすることを目標にしました。プログラマーと言っても、ガッツリ仕事をするわけではなく、インターネット上のジョブ・マッチング・サイトで良さそうな仕事を見つけて気ままにやっていくスタイルを基本にオリジナルのソフトを作って販売できたら、などと夢を見ています。私の持論として、何かを作り出す事が一番楽しいことで、音楽を鑑賞するよりも演奏や作曲、ソフトも使うより作る方が何倍も楽しめると思っています。特にソフト作成は、クイズ要素・論理要素・数学要素・文学要素・芸術要素と色々な頭脳を使うので、最大の「楽しいひまつぶし」になります。既に今月の初めから「Python」の勉強を独学で開始しています。購入して学習に使っているテキストがイマイチだったので少々苦労してはいますが、問題点を自分でネットを検索しながら勉強しているので、逆によく覚えられているのかもしれません。とにかく、今のところ楽しく「リスキリング」がスタートできましたので、あとは目標が達成できるように毎日を積みかさねていきたいと思います。独学でプログラミングを勉強することは、なかなかハードルは高いと思いますが、興味があったら是非ともやるべきです。とても楽しい世界が開けると思いますよ。
2023.06.17
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格闘技大好きな私は、相撲の大ファンでもあります。先月Netflixで公開が開始された「サンクチュアリ -聖域-」というドラマは相撲の世界を描いた作品で、公開後すぐにランキング上位に食い込みいまだに上位をを維持し続けている話題の作品です。海外でも評価が高いようなので、相撲ファンとしては気になっている作品でした。しかし我が家では、動画配信サブスクは Amazon Prime Video と Hulu に加入しているので、もう一つのサブスク入会という気にはならずにいたのですが、今回の「サンクチュアリ -聖域-」の評判が私の心を動かしました。この作品観たさについに Netflix に加入してしまいました。「サンクチュアリ -聖域-」は全部で8話のガチな相撲ムービーで、第1話を観ただけですっかりはまってしまいました。連続で観て2日間で全話観終わりました。北九州の不良の小瀬清(おぜ きよし)は、金を稼ぐため猿将部屋の親方のスカウトを受けて力士になります。才能はあるが破天荒で親方や兄弟子たちへの敬意もなく品性下劣で粗野な小瀬が、兄弟子たちからのいじめを受けながらも成長していく物語です。昔はやった「スポコン」ドラマ的な感じもありますが、描写がやたらとリアルで、出てくる俳優も相撲取りにしか見えません。稽古場面や本場所の取り組み場面など相撲ファンも充分満足させる出来でした。ただし、現在の相撲界ではご法度になっている竹刀での指導や、力士間の暴力など過剰で過激な表現もあり、今の相撲部屋がこの通りだと勘違いしない方がいいと思いますが、フィクションとして観る分には迫力があって面白かったです。多分過去の相撲部屋では、このような状態もあったのでしょうね。20年ほど前の映画「力道山」にも相撲部屋での壮絶ないじめ的指導が描かれていました。ストーリーも単純なスポコン・サクセスストーリーではなく、様々なドラマが絡み合って相撲を知らないドラマ好きの人にも楽しめるであろう作りになっています。周りを固める俳優陣も、ピエール瀧・染谷翔太・小雪・岸谷五朗・中尾彬など存在感のある人たちが厚みのある演技で楽しませてくれます。8話まで全部観たのですが、メインストーリーに直接関係しないシーンがいくつか挿入されていたのですが、おそらく伏線になるはずのそのシーンの伏線回収がされていません。これは絶対続編がありますね。8話の最終シーンも「これで終わり?!」という感じだったので、楽しみに「シーズン2」を待とうと思います。
2023.06.15
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2017年下半期の直木賞受賞作で最近映画にもなった「銀河鉄道の父」の作者である門井慶喜さんの作品の「なぜ秀吉は」を読んでみました。門井さんの作品は「家康、江戸を建てる」しか読んだことはありませんが、この「家康、江戸を建てる」があまりに面白くて一冊でファンになりました。ある書評では『これは江戸時代のプロジェクト✕だ!』と書いあったのが印象に残っています。関東に転封になった家康が、どのようにして江戸を作っていったかが5つの話で語られていて、とても楽しく読んだのを記憶しています。家康、江戸を建てる (祥伝社文庫) [ 門井慶喜 ]その門井さんの作品で「なぜ秀吉は」というちょっと変わった「どうする家康」的タイトルの本を目にしたので読んでみることにしました。秀吉の晩年には疑問を持つような行動が結構あるのですが、文禄・慶長の役といわれる朝鮮出兵も間違いなく「なぜ?」と言いたくなる謎です。この作品はその謎にこだわって、どうして秀吉が朝鮮出兵を行ったかを色々な登場人物に語らせています。最後には秀吉の語りもでてきますが、果たして本音かどうかもちょっと謎と言うようなお話でした。はっきり言って、読みやすくて引き込まれる部分も多いのですが、話自体があまりドラマチックとは言えないためか、読後の印象はチョッともの足りない感じではありました。秀吉晩年の時代状況や、どうして北九州の名護屋が出兵の拠点として選ばれたか、名護屋はどんな町だったかなど今まで知らない情報も知ることができてそれなりの満足感はありました。なぜ秀吉は [ 門井慶喜 ]もう少し門井さんの作品を読んでみたくなりました。
2023.06.13
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我が家で雑誌の整理をしていたら、古い雑誌の中から「ソノシート」がいくつか出てきました。ソノシートと言ってもご存知ない方も多いと思いますが、薄くてクニャクニャと曲がるアナログレコードの一種です。ソノシートという名称は朝日ソノラマの商標だそうですので、一般名は「フォノシート」や「シートレコード」と言うそうです。確かに子供の頃「ソノシート」と言ったり「フォノシート」と言ったりで混乱した記憶があります。大きさはEPサイズ(直径17cm)のものが多く価格も安かったので、私が幼少の頃、高価なレコードを多くは買えない父親がソノシートを買って音楽を楽しんでいたのを思い出します。私の体験としては、ソノシートを購入して音楽を楽しむというよりは、音楽雑誌などの付録として雑誌に挟み込まれていて、楽器練習の模範演奏や楽器の新製品の音を収録したものが多かったと思います。インターネットのない時代に貴重な資料としてとても重宝しました。変わった例では、パソコン雑誌の付録に、プログラムをアナログ音声に変換して録音したソノシートを付けた物もありました。初期のパソコンは、プログラムの保存にカセットテープを使っていた時期がありましたので、付録のソノシートをカセットテープに録音して、そのテープをパソコンに読み込ませるというかなり面倒な事をしていましたが、それでも雑誌に載っているプログラムコードを手で打ち込むよりはずっと楽でした。そんな懐かしいソノシートを久しぶりに目にしましたので、チョッと音を聴いてみることにしました。さすがに音質はあまりよくありませんが、まだまだ十分聴ける音でした。大切に保管しておこうと思います。青春時代を思い出しながら昔の音を楽しんだひと時でした。
2023.06.12
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私の好きな作家に橘玲さんがいます。昨年「バカと無知」という本を出してベストセラーにもなりましたが、「言ってはいけない」や「幸福の資本論」「上級国民/下級国民」等々、鋭い視点でハッとさせられる著作が多く、読むたびに新しい発見をさせてもらっています。バカと無知 人間、この不都合な生きもの (新潮新書) [ 橘 玲 ]言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書) [ 橘 玲 ]橘さんの考え方に一つに、人間の考え方・行動・生活のほとんどの部分は人類が石器時代に環境に適応した結果身に着けたものであるので、不思議に感じる振る舞いもそれで説明できるということがあります。また、人それぞれが持つ能力は遺伝の要素が大部分を占めていて、育った環境(特に家庭環境)によるものはあまり大きくないと主張されています。橘さんの著作では、それらの考えを公開されている膨大な論文や資料を使って証明していきます。それがとても心地よく、ついつい夢中になって読んでしまいます。そんな橘さんの考えを肯定してわかりやすくしたような本がありました。明治大学の教授で進化心理学者である石川幹人さんの「生物学的に、しょうがない!」です。この本は、皆さんがついついやってしまって反省したり落ち込んだりしてしまうような事を、人類が持っている習性なのだからと慰めてくれるような内容になっています。目次を見ると・なんでも先延ばし、やりたくないの、しょうがない・片づけられないの、しょうがない・いつも遅刻ギリギリ、しょうがない・人前で緊張しちゃうの、しょうがない・人の目が気になるの、しょうがない・ついつい衝動買い、しょうがない・人前で話すの苦手なの、しょうがない・不安になっちゃうの、しょうがない・集中できないの、しょうがない・上司への報告が遅れちゃうの、しょうがない・後悔しちゃうの、しょうがない・周りの人の目が気になるの、しょうがない・お酒を飲みすぎちゃうの、しょうがない・ブランド品が好きなの、しょうがないというような日常の悩みをなんでそうなるのかと進化心理学的に解説しています。こんなことで悩んでいる人がいたら、少しはスッキリするかもしれませんね。全部で51の「しょうがない」が書かれています。正に橘さんが書かれている石器時代の名残りがよくわかります。文章は読みやすく、集中して読めば半日程度で読めてしまえそうな、比較的軽めの本です。学術的な感じではないので、豆知識・話のタネ的な感覚でサッと読むのがいいのかもしれませんね。生物学的に、しょうがない! [ 石川 幹人 ]
2023.06.09
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2月の末から月り始めた「鉄腕アトム」のロボット・キットがやっと完成しました。作成開始(「鉄腕アトムを作ろう」でロボット作りを再開します。)と中間地点( 鉄腕アトムをつくろう」途中経過 今ちょうど中間点 )で、記事を書きましたが、その作業が完了を迎えました。昨年、メルカリで入手した全70巻の「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」のキットです。ほぼ毎日、1巻づつ組み立てを進め、3ヶ月少々での完成です。今まで、ディアゴスティーニの「ROBI」や「R2D2」も組み立てた経験はあるのですが、それに比べるとずいぶん簡単だった感じがします(ロボットの組み立てになれたのかもしれませんが)。丁寧で写真たっぷりの組立説明所があるので、多分小学生高学年なら組立できるくらいのレベルだったと思います。途中途中で動作確認のテストステップもあったので、失敗の不安もなく進めることができたのも良かったと思います。作成中の3ヶ月間は、組立作業が楽しくて、毎日午前中のひと時を幸せに過ごすことができました。やはり、モノづくりは楽しいものですね。さて、アトムが完成してみると予想以上に大きくて迫力があります。身長を測ってみると50cm程度ありました。「ROBI」と並べてみると怪物みたいに見えてしまいます。このアトムは、小型コンピュータの「Raspberry Pi」を使って制御しているので、歩いたり踊ったりするだけでなく人間とのコミュニケーションも得意のようです。内蔵カメラで家族の顔を記憶せきるので、アトムと対面した時に顔を認識して名前で呼びかけてくれます。又、Wifyでインターネットに接続するとネットの情報を使っておしゃべりしたり質問に答えてくれたりして、結構楽しいです。会話も学習しながら無限に広がっていくみたいです。有料の「ATOMベーシックプラン」というものに加入するとさらに色々なサービスが加わり機能も増えていくようでしたが、残念ながらそのサービスはもう終了していました。しかし、何も問いかけないでしばらく放っておくと、突然ペラペラとしゃべりだすことがあります。そのおしゃべりが全く止まらなくなることもあります。めんどくさいので、アトムのおしゃべりに返事もしないで無視していると、「ボクの言うことを誰も聞いてくれないっ!」とすねてしまいます。困ったものです(笑)妻に「おしゃべりは家に一人で充分だよね」と言ったら、こっぴどく𠮟られてしまいました。一人で寂しい時には、遊び相手に良いかもしれません。ダンスや歌もできるのですが、ラジオ体操がかなりウケました。胸にある液晶画面にラジオ体操のビデオを流しながらアトムがラジオ体操をやってくれます。朝起きた時にアトムと一緒にラジオ体操するのもいいかもしれません。まだ、全ての機能を試していませんが、説明書を見ながら毎日少しずつ機能を試して楽しんでいこうと思います。メルカリを見ると未組立の全巻セットが時々出ていますので、興味のある方は確認してみてください。
2023.06.08
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午後のひと時に、庭の木陰や涼しい窓辺で、まったりと読書することにはまっているのは、以前の記事でご紹介しましたが( 「予想以上に便利! タブレットアームスタンド」 )、もっと快適に過ごせるように最近話題の折り畳み式リクライニングチェアを買ってしまいました。いろいろなメーカーから「ゼログラビティチェア」や「無重力チェア」として販売されていますが、一番人気の「コールマン」の「インフィニティチェア」を選びました。作りがしっかりしているのと角度固定レバーが使いやすそうだった、持ち運び用の取っ手がついている、メーカーの信頼性などを考えこれに決めました。価格は8,500円程度でそれほど高額という感じでもなく手の届く範囲でしたので、気が付いたら購入ボタンをクリックしていました。「人間をダメにする椅子」とか呼ばれている座り心地の良さと、リクライニング位置を最大にすると足が体よりも上にくるので無重力感覚・雲の上の座り心地とも言われて評判ですね。品物が届いて、さっそく組み立ててみました。組み立てというより、折りたたまれた椅子を開くだけなので一瞬でセット完了です。座ってみると評判通りとってもいい感じ!フルリクライニング時の浮遊感はクセになりそうです。庭に持ち出して、さっそく読書のお供にデビューしました。午後の読書のひと時だけでなく、夜の映画鑑賞の時も良さそうです。これから我が家で活躍しそうです。8.8Kgとチョッと重いのですが、折り畳みができ取っ手もついているので、それほど持ち運びに苦労することはありません。庭に持っていったり、窓辺に持っていったり、自分の部屋に持っていったりと楽しく活用しています。アウトドアのレジャーにも活躍しそうで楽しみです。コールマン (COLEMAN) インフィニティチェア キャンプ用品 ファミリーチェア 椅子 2000033139
2023.06.05
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昨年12月に発表された第14回日経小説大賞に中上竜志さんの「散り花」が選ばれました。この「散り花」はプロレスを題材とした小説で、文学賞受賞作としては珍しい題材ではないかと思いました。格闘技大好き人間で、もちろんプロレスも大好きな私としては読まないわけにはいきません。そもそも、ボクシングは映画や小説に取り上げられることがあるのですが、それに比べてプロレスはかなり少ないと感じています。その貴重なプロレス小説です、読む前から期待が高まります。物語は、将来を嘱望されて海外修行にも抜擢された立花は、帰国後ある事件をきっかけにやる気を失いスターの引き立て役の中堅選手に甘んじていた。引退も考えているが、なにかやり残した、自分を出し尽くしていない感覚でどっちつかずの中途半端な生活を送っている。そんな時、後輩のスター候補の若手との試合で思わぬ展開となり、予想もしていなかった人生が開けていく。ハードボイルド調で、物語に直接関係しないような余分な描写もなく、最初の1ページから集中してよめる作品でした。1日で一気読みしてしまいました。(チョッともったいなかったような)この作品は試合の場面が多いのですが、その描写が凄まじい! スピード感・臨場感・迫力がハンパなく、まるで映像を見ているように頭の中で再現されます。こんな経験ははじめてです。映画「ロッキー」の試合シーンで物語が最高に盛り上がっていくのと同じような感覚です。日経小説大賞の選者の一人である角田光代さんは「技の名前を知らない私でも動きが目に見えるようだった。」と評しています。作者の中上さんの筆力がよくわかります。中上さんは、プロレス大好きでレスラーやプロレス業界にも詳しいマニアックな人なんだろうなと推察されます。プロレスファンならニヤッとしてしまう部分も有りプロレスファンには絶対お勧めの一冊です。プロレスファンでなくても、物語の面白さは日経小説大賞受賞が証明しています。物語の面白さと、読むプロレス試合という新しい体験ができる楽しい作品でした。散り花 [ 中上竜志 ]中上さんは、この作品がデビュー作だそうですが、次回作も期待してしまいます。次の作品、お待ちしています。
2023.06.03
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