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2週間前に日本で受けた人間ドックの結果がきた。胸のマンモグラフィーを撮ったときに、良性か悪性かの判断を要する石灰化が見られるので、至急再検査を受けるように、と書いてあった。 悪性の石灰化、というのは何だろうとインターネットを検索したら、乳がんであった。 石灰化には、その分布形状や分布位置によって、「明らかに良性」、「悪性の可能性を排除できない」、「悪性の可能性が強い」、「明らかに悪性」と分かれる。私の場合は「悪性の可能性を排除できない」というタイプであった。 インターネットで調べれば調べるほど、奈落の底に落ちていくような気分になってくる。でも心配で不安で、調べることをやめられない。日本で再検査を受ける間もなくサンフランシスコに戻る予定になっていたため、深夜、サンフランシスコの大学病院に国際電話をかけて予約を取る。 それまで抱えていた仕事や職場の人間関係の不満などは、一気にふっとんだ。 仕事をしていても何をしていても、心の片隅に「自分は乳がんかもしれない」という不安が黒い雲のようによどんでいた。 今日、UCSF大学病院に行って、マンモグラフィーの再検査を受けた。こちらでは日本ほど乳房を平べったく圧迫しない。撮影結果が出るまで10分間くらいかかるから、この部屋で待っていてくれと看護婦に言われる。 この10分間は長かった。。。もし癌だと言われたらどうしようか。しこりはなかったのだから癌だとしてもごく初期のはずだけど、がん細胞が広がっている場合は乳房を切除しなくてはならないそうだ。切除しないにしても放射線治療等でずっと病院に通わなくてはならない。日本とアメリカを往復して仕事をしている場合、どうなるんだろう。これからスイス旅行に出かける両親に伝えたほうがいいだろうか。ああ、この緊張感と不安は受験の結果を受け取るときの倍くらいだな。もし癌宣告を受けたら、今日の午後に入っている仕事こなせるだけの精神状態でいられるだろうか。ああ、神様、どうか癌でありませんようにお願いします。 いろいろな思いが胸をよぎり、不安と緊張でじっと座っていられなくなって、部屋をぐるぐる歩き回る。 看護婦が部屋に入ってきた。「The doctor didn't find any calcifications in your breasts」 「石灰化はまったく見られませんでした」という言葉に一瞬耳を疑う。緊張が解けてほっとする。と同時に、日本では石灰化があると言われたのに、良性の石灰化すらないのだろうか。ここのマンモグラフィーの質は大丈夫なのかしら、とまた不安がよぎる。日本みたいに乳房を平べったく圧迫しないと見つからないんじゃないか、とか。「本当に石灰化はなかったんですか?異常なかったんですか?」と何度も聞き返すが、異常はないとのことだった。心配なら日本の病院で再検査をするといいが、こちらの病院では異常は見られないと。 欧米では乳がん患者が多く、早くからマンモグラフィーを受けることが薦められ、UCSFはアメリカでも評判の高い大学病院である。そこが「異常なし」というのだから大丈夫だろう、と安心する。念のため、今度日本に帰ったときに日本の病院に再度行ってみようとは思うが。 SFに戻って6日目。今日は曇り空だけど、私の心からは黒い雲が取れて、青い空が見えた。今回の一件は、「自分の人生でいちばん大切なことは何なのか?」「私はどういう人生を送りたいのか?」という根本的な問いかけについて考える機会を与えてくれた。自分が今まで抱えていると思っていた様々な悩みを別の視点で見るきっかけを与えてくれた。この2週間は辛かったけど、ありがたい経験だった。
2007年06月29日
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今週火曜日に受け取った人間ドックの結果で、良性か悪性かの判断を要するため精密検査を受けるように、という項目がひとつあった。 報告書に書いてある言葉をインターネットで検索する。良性である可能性のほうが高いように思うが、悪性の可能性も排除できないと書いてあり、不安に駆られる。 こういう時に初めて健康であることがどんなに幸せなことか再確認する。BHとの確執、職場に関する不満などは、どうでもよくなる。 今まで売上げ目標を達成するために、がむしゃらに仕事をしてきた。会社での存在感を高めるために上司へのSelf-promotionもたくさんやった。BHとも対決した。自分の「Professional Development」が最大の優先事項となっていた。 So What? 売上げ目標を達成した。So what? 上司への売り込みが成功して会社での存在感が高まった。So hwhat? BHと対決して、少しは自分のほうにも仕事が来るようになった。So what? 私が達成したかったことってこんなことなの?たった一度しか生きられない、限られた時間の中で、私が達成したいこと、達成できなくて悩んでいたことってこんなつまらないことだったのか? 夜中に何度も電話して、ようやくサンフランシスコの大学病院で再検査の予約を取ることが出来た。7月27日午後一時。 この検査結果がどうであれ、私がいずれ死ぬことには変わらない。私だけでなくて、これは全ての人間に平等に訪れること。日常の雑事に追われていると、ついそのことを忘れてしまう。そしてつまらないことで頭と心を痛めてしまう。何と無駄なことか。 今回の一件は、今まで仕事やBHの問題で頭がいっぱいになっていた私の価値観をがらっとひっくり返すものであった。自分の人生において何が大切なのか、自分はこれからの人生をどう生きたいのか、真剣に考える時期に来ていることを知らせるための、神様からの啓示にすら思える。 「もし悪性だったら。。。」と考えるとみぞおちあたりに恐怖と不安を感じるが、7月27日までは考えるのをよそう。考えても考えなくても結果は変わらないのだから。 過去を振り返って後悔しない。先のことを考えて憂えない。 今を精一杯生きる。
2007年06月16日
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録画してあったNHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」をまとめて観る。 http://www.nhk.or.jp/professional/ プロフェッショナルとはどういう存在か? 私の在りたいプロフェッショナルは、 「人の期待を裏切らない」 自分がどんな状態にあっても、いったん仕事を引き受けた以上、相手の期待を裏切らない。相手の期待を上回る結果を出す。自分が自分に対して抱いている期待も裏切らない結果を出す。 相手の期待に応えることができないと判断すれば、Noと言える潔さも持つ。引き受けた以上は結果を出す。 先週は仕事関係で腹立たしいことが続き、仕事に対するモチベーションが失せ、落ち込むことが多かった。体に力が入らない。 昨日行ったセミナーは報酬をもらって行っている仕事ではない。でも、いったん引き受けたからには、主催者の期待に応え、参加者の期待に応えるのがプロの責任。そのときまでに自分がどういう状態にあろうとも、言い訳はしない。笑顔で明るく結果を出す。 参加者の方々から「とても面白かった」「役に立った」というコメントを頂いて、嬉しかった。自分の目指す「プロフェッショナル」に少しずつ近づいている。
2007年06月10日
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今日の新聞にヤンキース松井選手のインタビュー記事が載っていた。右手を骨折していた時期、不遇と嘆くのではなく、自分のフォームを改革する良いチャンスと捉えて、走り方を変えるトレーニングをしたり、そのときの自分が出来ることを精一杯やったという。その結果、元の状態に戻る「復活」ではなく、元の状態よりもさらに上を行く、「生まれ変わる」ことが可能となった。 不遇の時をどう過ごすか。不遇の状態をどう見るか。 他人を責め、自分を責め、力なく落ち込むか。それとも、この経験から何が得られるかを考え、今自分ができることに精一杯取り組むか。 どんなにもがいてもチャンスが来ない。味方だと思っていた人間に、実は影で裏切られていた。 チャンスがこないことも悲しいけど、味方だと思って信頼していた人に裏切られていたことのほうが、もっと悲しかった。こんな人と一緒に仕事できて幸せだとすら思っていたけれど、結局は八方美人で口先だけの人だったんだな。 この状態において、これから私はどう行動していくべきか。 彼らのことを考えると不快感でいっぱいになるため、できるだけ考えないようにしたほうがいいのだろう。 言うべきことは言おう。でも、仮に彼がそのとおり行動したとしても、それは「私に言われたからやった」までのことであり、「私のためにやってくれた」わけではない。いちど壊れた信頼関係はもう蘇らないのかもしれない。今後、彼の耳あたりのいい言葉をきいても、「他の人にも同じようなこと言ってるんだろうな。」と思うだけだ。口先だけで実行が伴わない人間を、私は信用できない。 こういう状態になってしまったのは残念だけれども、どんな出来事にも必ずそれが起こる意味、意義があるはず。松井選手が不遇な状態を活かして「生き返った」ように、私もこの不遇な状態が今の自分にとってどういう意味を持つのか、今の自分が置かれた状況をどう活かせるか、真剣に考える。後で振り返ってみて、「あのとき、実は私はラッキーだったんだ」と微笑むことができるように。
2007年06月08日
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