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アンフレンデッド [ シェリー・ヘニッヒ ]価格:3298円(税込、送料無料) (2018/10/31時点) 友人が休日に「『search』を観てきた!面白いよ!』と教えてくれたので私も観たいと思ったのですが新潟の私が住んでいる地域では上演していない。。。まあ、こんなことはよくあります。友人・家族は都会に暮らしていますから。でも、観たいな、、、と思って検索していると似たような趣向の映画がありました。それが2016年に日本公開されたこの映画『アンフレンデッド』。(共通点)●スタッフ(の一部)●映画が最初から終わりまでPC画面で進んでいく●主人公がひとつの謎を追っていくというところ。本当に観たい映画を観ることが出来ずに似たようなものを、、、ってドーナッツが食べたいのにホットケーキを食べるような欲求不満が残ります。でも、こればっかりは仕方ない。動画配信で安く視聴できたので観てみました。 パソコンのチャット画面、スカイプ画面、動画サイトなど目がちかちかしましたが結構 興味深かったです。《あらすじ》 女子高生 ブレアは恋人のミッチとスカイプで会話中。そこに友人達3人が加わるのですが知らないアカウントがひとつあります。最初は間違いだと思って、みんな電話を切ってもう一度かけたり、バグ認定して削除しようとしたり、試行錯誤。でも消えません。どうやらそのアカウントはネットにひどい動画を投稿され、それが原因で拳銃自殺をした彼らの元友人ローラのもの。乗っ取り?と思い報告しようとしても出来ず、パニックに陥る彼ら。謎の人物はビリーと名乗り、彼らにゲームを提案します。************************************* 私はこの程度の前知識で観ました。純粋に楽しむのであればここから先は読まないことをおすすめします。ネタバレあり、ってことです。 さて、この高校生グループ 男女混在なんです。で、ばかげた騒ぎをいろいろするんですね。ローラが自殺した原因はネットの動画投稿。ローラが泥酔して屋外で倒れ、そのまま寝込んでしまったのですが、どれだけ飲んだのかお腹がゆるくなったようで。(涙)10代の女の子がそんなところを映像で撮られてネットで流されたらそれはたまりませんね。横山秀夫の小説で銀行で訓練と知らせずに銀行強盗の演習があって失禁してしまった女子行員がいじめと羞恥心から自殺するものがありましたが、似たようなもの。あれも自殺した女性をめぐる復讐の物語でした。こちらのローラはもともとひどいいじめっ子だったようで幽霊?になって自分で復讐を果たすのですが。ひとりずつ、じわじわと追い詰めて消すところはハリウッド映画の王道。結局、動画をおもしろがって撮影したのはローラの親友だったブレアでネットに投稿したのは彼女の恋人 ミッチだとわかります。ローラとブレアの間に何があってそうなったのかは分かりませんが「いじめっ子」だった人と「いい子ぶっている」人。想像はつきますね。映画はブレアが笑いながら泥酔したローラの動画を撮っている映像を動画投稿サイトに幽霊?がアップ。ブレアの化けの皮が剥がれ、ネット上ではブレアを糾弾する書き込みが―。その後、ブレアが幽霊?に襲われて暗転、エンドです。えっ、親友を殺した少女という十字架を背負わせて一生、生き地獄をのたうちまわらせないんだ、、、、。まあ、どちらにしても後味悪い。 ローラが幽霊になってからネット操作と超能力みたいなものを駆使して復讐するのですがそんなに万能だったらわざわざ犯人達に口を割らせる必要なくない?また、ローラが主催した「ゲーム」によって元友人グループの「裏の顔」がいろいろと明らかになります。仲間のひとり(女の子)はブレアは摂食障害という嘘の噂を流したり、ローラのお墓に悪戯したり。男の子は高校生なのに葉っぱを売って警察に捕まりそうになったり。一見、明朗活発でかわいらしいブレアは彼氏の親友と関係を持っていたり、それを隠していたり。前述の友人母が持っている車を傷つけたりもしています。登場人物がすべてあれで誰にも感情移入できませんでした。怖いのはネットではなくこういう知能と感性の人間にネット接続されたパソコンを触らせることかな?と思いました。 タイトルの「アンフレンデッド」というのは英語圏のSNSで「友人」を取りやめるときに出てくる選択肢のようです。twitterだと「ミュート」か「ブロック」とかこそっと「フォロー外し」みたいなものでしょうか?友達をやめる、、、、意味深ですね。これを観て思ったのですが若い子達、SNSは本当に親しい友人とだけしていればいいと思いますね。本当は好きでもなんでもない人とも密接につながっていればそれはトラブルの元でしかありません。このご時世なので難しいでしょうけどね。
2018.10.31
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彼女はもどらない (宝島社文庫 このミス大賞) [ 降田天 ]価格:691円(税込、送料無料) (2018/10/24時点) 先日、『スマホを落としただけなのに』というびっくりタイトルの本を検索していたら引っかかってきたのがこの本。降田天 『彼女はもどらない』なんでも「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した作家さんの受賞後第一作だとか。私はミステリー好きですがあまりこの賞には詳しくないので知りませんでした。amazonで割と高評価だったので図書館で借りて読みました。確かに引き込まれます。続きが気になってページを繰る手が止まらないタイプの本。ですが、登場人物、誰も好きになれない―。チクチクといやな感じがまとわりついてきてそれでも読んでしまう。これ、多分、イヤミス??湊かなえとか最近だと『ルビンの壺が割れた』とか。 明るい、さわやかな読後感を求めて読むものではないですね。《あらすじ》 綾野楓は子供向け雑誌『ヒロイン』の編集者。ある日、広告の小冊子に書いてあった謳い文句で炎上してしまいます。彼女が書いたわけではないのですが目が行き届かなかった、ということで責任を取らされます。担当を外されるんですね。その後、舞い込んできた100円均一の素材で子供用コスプレ衣装を作る親御さんたちについての企画。その第一人者といわれる「ソラパパ」ブログを知るのですが楓は娘のために必死で衣装を作る父親に懐疑的。「自己満足では?」「本当に娘さんを愛しているの?」とうがった見方をします。ちょうど、クレームで疲れていたこともあり、つい、「ソラパパ」のブログに批判的な意見を書き込んでしまいます。それから始まるネットストーカー、身近に迫る嫌がらせ。一体、犯人は???です。さて、あとは恒例のネタバレを含む感想。未読の方はご注意下さい。また、この本はこれくらいのあらすじだけ頭に入れて読んだ方がいい内容です。気になっている方はここでやめて下さいね。************************************ もともと、独善的でちょっとカリカリしている綾野楓。夫とセキセイインコのポムとマンションで暮らしています。子供は「作らない」主義。有能だけれど自分で「意識高い系」的なSNS発信をしています。一方、「ソラパパ」こと棚島は妻が事故(?)で意識不明・寝たきりになっていて一人娘を遠くで暮らす妹と母親に任せている国家公務員。ブログを見ていると「娘の衣装作りに頑張っているほのぼのパパ」ですが、かなりプライドが高く、やられたらやり返すタイプ。中盤までこの二人のネットバトル、に見えます。楓は「ソラパパ」とグルメサイトに投稿の「みーパパ」が同一人物だと察し、それを揶揄する書き込みをします。一方、棚島は言葉遣いやハンドルネームから楓の過去日記やSNSを発見。それを無記名掲示板に曝しあげます。 その後、楓の周辺に起こる嫌がらせ。ストーカー?実際にマンションでゴミが荒らされたり、カラスの死体が出たり。誰??そして、楓のもとには時々、愛人をナイフで刺して服役した母親から電話がかかってきますが、母親と楓の過去に何が??こんな感じです。楓が「ソラパパ」と「みーパパ」を同一人物では、と突き止めるくだりは理解出来るんです。結構、日付を追っていけば「あれ?この人どこかで、、、」ってありますから。でも、棚島が楓の過去日記とSNSを見つけるところ、こんなにうまく行くかな?と思いました。実は私は夫が元部下からもらった「ブログをしているので見て下さい。これ、アドレスです。」という紙をなくしてしまったために探したことあるんです。他人様のブログ。軽く考えていました。20代の女性、住んでいる都道府県、ペットの種類と名前、彼女の趣味、つけそうなハンドルネームが分かっていたんです。簡単だよね、とタカをくくっていました。結果 → 無理でした日本って広い! 人口多い!って初めて思いましたよ。まあ、沢山出てきました。彼女と同じ種類のペット、同じ名前をつけている20代女性のブログがわんさか。地域を絞っても駄目だったですよ。なのでこのあたりはうーん、、、、、、でしたね。(ついでに書きますが、友人のTwitterを教えてもらったとき、アカウント名だけだと同じものが山ほどあってこれも駄目。結局、本人にアカウントアドレスを教えてもらいました。妹のFacebook、本名だからいいと思ったら同姓同名がこれも何百人。夫と同姓同名の人はFacebookに何十人もいることが判明しました。)そして、実は綾野楓の夫 悟と棚島が同一人物。楓は実は妻ではなく「愛人」だったと分かるところは確かに驚きましたけど、はあ?????この物語は30人くらいの村人で構成されているのか?と思いましたね。○○の○○が実は○○の○○で、、、、、、が多すぎ!!!!!!!!!!!!楓に子供のコスプレ企画を持ち込んだ人が実は悟の知り合いで彼の妻 深雪に横恋慕していて、、、、ってうーん、、、。人間関係、こみ入りすぎ。小説は現実より「偶然」を減らさなければリアリティがないと言われるんです。芥川龍之介も言っているでしょ!彼もミステリー書いているからね。(谷崎潤一郎などあの頃の作家は探偵小説好きなんです。)結果、残念なことにSNSの投稿くらいで人間の全てが分かるわけではない揶揄されている日記が魂の叫びである場合があるという重たいテーマがかすんでしまっています。また、棚島の人物造型、その妻 深雪のキャラクターなど今までにないものがあっただけにもったいない印象。確かに驚かされましたし、半日で読み終わるほど没頭出来ましたがなんかなあ、、、、な一冊でした。
2018.10.24
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SUITS/スーツ シーズン1 バリューパック [ ガブリエル・マクト ]価格:2560円(税込、送料無料) (2018/10/12時点) これ、最近観ているアメリカドラマです。『ブラックリスト』が低迷してしまい、今は『クリミナル・マインド』とこれを観ています。amazonのプライム会員なので2018年10月現在、シーズン3まで無料。(あらすじ) ニューヨーク。敏腕弁護士ハーヴィー・スペクターが有名弁護士事務所で昇進。アソシエイト一人を選ぶよう言われます。条件は「ハーバード卒業の弁護士」。もともと、ハーヴィーはハーバード卒で使える奴はいない、と懐疑的。自分は例外中の例外、エリートに「臨機応変な人間は少ない」と思っているんですね。上司に言われて仕方なくホテルの一室で面接しますが高学歴だけれどおっとりした男性ばっかり。うんざりしているところに飛び込んできたのがマイク・ロスという青年。悪友に騙されて悪い葉っぱの取引にかり出されたのですが警察によるおとり捜査を見抜き、逃げていたところ。こんな暮らしをしているのですがこのマイクが超弩級の天才。大学時代にこれまた悪友にそそのかされてしでかしてしまいましたが一度読んだ本は全て暗記できる、一度見た風景は写真のように呼び出し、再現が可能という特殊技能を持っています。ちょうど司法試験の替え玉受験した後だったマイクはハーヴィーとの会話で法的な知識を披露。意気投合します。マイクは祖母の介護費用が欲しかったところ、また、いい加減足を洗って自分の頭脳を活かしたいところだったので渡りに船。経歴を偽って弁護士事務所に入るのですが。。。。ベタでしょ?ですが、ストーリーにひねりが利いていて面白いんです。私は昔からリーガルサスペンスやアメリカの法廷ドラマが好きなのではまりました。いろいろ、言いたいことはありますよ。最近、アメリカのテレビドラマはポリコレが行きすぎていて主人公の上司は黒人女性がテンプレ?とか。でも、相変わらず技師とかそういう立場の人間は東洋人なのね、とか。厭な人間は日系人か、とか。でも、まあ、正直でいいんじゃないですか?日本はWOWOWが頑張っていいドラマを作っていますがなかなかこういうユーモラスなリーガルドラマは難しいですし、アメリカと司法のシステムが違うのでなかなか劇的な展開とか望めないですし。アメリカ人が喜んで観賞できるように作ってあるものを日本人が視聴して普通に受け入れられたら、その方が問題。国が違うんだから、当然。 このドラマが今までのアメリカドラマと違うのは弁護士事務所内部の描写。もう、足の引っ張り合いがすごくて。いやいやいやいや、、、、同じ事務所で争うところじゃないだろ!運命共同体のはずだろ!!って言いたくなりますが、これが現実。日本でもありますけどあちらの方が激しいんですよね。アメリカの大学に行っていた人がよくいいますが、こういう内輪の争いに疲れた人がすごく多いらしい。(特に西洋かぶれした特定のアジア人に多いらしいですが)そういう、建前とは違うところを見せているアメリカドラマ。マイクが受ける職場のちくちくした「いびり」、毎回、うわああとなりつつ、最後は爽快!なクールミントガムのような作品。おすすめ。
2018.10.12
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日本で一番悪い奴ら スタンダード・エディション価格:3570円(税込、送料無料) (2018/10/8時点) 実話を元にしていて当時、旬だった綾野剛主演の映画『日本で一番悪い奴ら』。本当は映画館で観たかったのですがかなわず、DVDをレンタルしようと思っていたんです。ですが、、、、当時契約していた日本最大の作品数を誇るオンラインレンタルDVDショップは新作が借りられないことで有名。これも、結局借りられずに終わりました。観たい作品をリストアップしていき上の順位から優先されると言っても観たいものを観たいときに、、、ではなくなることが多くストレスでした。今はやめて良かった、と思っています。動画配信が充実していますし、有料でも199円から650円で視聴できれば不便な田舎に住む人間にとってはありがたいですね。さて、前置きが長くなりましたが、この映画、よく出来ていました。北海道警察 史上最悪の事件といわれているそうですし、見ると本当にびっくりですが、暴力描写があっても妙に明るいんです。上手くバランスがとれていますね。ただ、風景を見ていて「これ、絶対に北海道ではないだろ!」と思いました。あの、広い平地、ピンとした空気がないんです。ロケ地を調べたところ、、、、三重県が多かったです。やっぱりな。 《あらすじ》 柔道に頑張ってきた諸星。恩師のすすめて北海道の警察官になります。荒っぽい実力の世界。スポーツだけをしてきた諸星にはなかなかなじめません。ある時、先輩と飲んでいると忠告をされます。「S(エス)を作れ」いろいろなところにスパイを持っていればその情報から点数が稼げるというのです。諸星は素直な男。早速、名刺を作って街中に配りまくります。ひょんなことから出会ったチンピラから情報をもらい、ホシをゲット。順調に行くかに見えたのですが、、、、、。******************************* 様々な良質の刑事小説・ドラマのおかげで今では警察にノルマがあることを多くの国民が知っています。達成すべきノルマがあれば人間は無理をするものです。(私がちょっと手伝った職場でもありました。皆さん、結構無茶します。百貨店でも小売店でも)点数を稼げば上の覚えがめでたくなる―。上下関係に厳しいスポーツ界で生きてきた諸星には「これだ」と思える道だったのでしょう。ですが、だんだん、手段が目的になってきます。その果てにスパイ達と取り返しのつかない悪行を重ねることになります。怖いのは上層部もグルだったという、、、。一見、なんの関係もなさそうにみえる長崎市長銃撃事件が出てきてびっくり。ああ、この流れで銃器に対する規制が強くなったんですね。で、ノルマがきつくなってくる、と。 この映画のすごいのは観ているとこちらの神経まで麻痺してしまうところ。普通、クライムドラマを観ているとどうしてここで悪い方へ行くかなあ、、とかいや、、、それはない、、、とか冷静に思えるのですがこの作品はちょっと違います。主人公と一緒にこちらの常識が狂ってきます。俳優の演技がうまいのか監督の演出がうまいのか。 さて、結局、諸星は彼のスパイだった男に密告されて逮捕されます。映画はスパイの男性が自殺し、諸星が弁護士と話している場面で終わります。ですが実話ベースの映画を観ると調べてみたくなりますよね?実際の事件と犯人たちのその後。で、調べてみました。この事件の犯人 稲葉は本を2冊書いています。それで、この映画は稲葉も驚くほど現実にあったことと雰囲気が近いのだそうです。(映画にもワンカット出演しています。電車の中で諸星の隣に座ったサングラスの男性です。)稲葉は現在 探偵業をしているというので本当に驚きました。えっ、確か興信所って警視庁に届け出がいるんでは?しかも、欠格事由とかあったと思うけど???どういうこと???本当に事実は小説よりも奇なりですね。ところでタイトルはキャッチーですがこの映画を観ても彼らが日本で一番悪いとは思えませんでした。逆に、ノルマに追われて転落していく姿が哀れに見えます。監督もそんなことは考えていない感じ。ちょっと皮肉をこめているのでしょう。
2018.10.08
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オーディション/村上龍【1000円以上送料無料】価格:534円(税込、送料別) (2018/10/7時点) twitterを閲覧していたら絶賛している人がいたので観てみました。ホラー映画 『オーディション』。原作は村上龍。監督は三池崇史。 中年の妻に先立たれた男が息子と二人暮らし。ある日、再婚をすすめられるけれどいろいろ注文が多い男。普通に探していたのでは気に入る相手が見つかりそうにない感じ。悪友に相談するとオーディションの形式で20代から30代の女性を募集すればいいという話になって、、、。 ネタバレを含む感想があります。以下、ご注意下さい。******************************** まず、この青山という男がとてもわがまま。本当に真面目に結婚相手を探すのであれば結婚相談所に行けそこで、いろいろと注文をつければよろしい。アドバイザーが現実を教えてくれるから。それを、友人や自分が芸能関係の仕事をしているからといってオーディションを開催。しかも、その中から女性を選んだら映画の仕事は途中でぽしゃったことにすればいいって、、、、、、ひどすぎ。まあ、言いたいこと(要求)は分かります。結婚相談所に登録しているような女性はいやなんでしょうね。バレエか日舞をしっかりやっていて訓練を受けた自信のある人。私の周囲にはバレエ、フィギュアスケート、日舞やっていた(る)友人達いますが誰も結婚相談所の世話になりませんでした。また、青山は相手の女性にオーディションを受ける程度の外見・若さが欲しいんでしょうね。欲求があけすけすぎて笑えるほどです。そんな中年男性がひどい目にあう、自業自得の物語。爽快か?いやそれが、、、、これ、原作もそうなんですが後味が悪いんです。なんかね、、、、。この、主人公 青山に見初められて交際することになる麻美という女性。彼女のキャラクターが何とも言えず。。。原作を読んだ限り、私は上の表紙に書かれたイラストみたいな媚びた、べたっとした感じの可愛い顔をした人を想像していたのですが映画では 椎名英姫というクールな美人が演じていました。で、声は金属的なちょっとキンキン声かな、と思っていたらただの小声。それでも、ニコニコ笑いながら残虐な所行をするところははまっていました。このタイプの物語、山岸涼子なら「二口女」と言ったでしょうね。昔話、ケチな男が「ご飯を食べない嫁ならもらってもいい」といったら本当にご飯を食べない女がやってくる。自分の見ている前では全く食べないのに食材は減る一方。ある日、出かけるふりをして物陰から見ていると女は夫が出かけた途端に大鍋に一杯、味噌汁を作り、大釜でご飯を炊き始めた。そしておにぎりを沢山作って座敷にちょこんと座る。やおら、髪の毛を解いてみると後頭部には大きな口が。女はその口におにぎりを放り込む―。 無謀な注文や高望みをすると鬼がやってくるというのは平安時代から同様の話があります。よろずのこのお話とか。その分かりやすい現代版だと思って見るといいかもしれません。怖いと言うより、グロテスクな作品。石橋凌、國村隼、石橋蓮司が出ているのでファンなら、、、、、観てみるか、、、、くらいの映画。それにしてもこの麻美を演じた女優さん、監督の指示なんでしょうか姿勢が悪い!!!とてもじゃないですがクラシックバレエ歴12年に見えない。皆さん、思い出して下さい。クラスメイトでバレエをしていた子。背筋がピンと張っていて指先まで動きを意識していて動きに無駄がなくてきれい。この女優さんにはそれがなくて役に説得力がなかったです。せっかく長身でスレンダーな美人なのにちょっともったいないですね。
2018.10.07
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