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<内容紹介より>取引先大企業「来月末までで取引終了にしてくれ」メインバンク「そもそも会社の存続が無理」ライバル大手企業「特許侵害で訴えたら、...どれだけ耐えられる?」帝国重工「子会社にしてしまえば技術も特許も自由に使える」-佃製作所、まさに崖っプチ。
内容紹介だけでは筋がほとんど分からないので、超~簡単にあらすじを。
元宇宙工学の研究者であり、今は父の後を継ぎ佃製作所(中小企業)の経営者となった主人公 佃。
経営者ではあるが研究開発は止められず、資金の大半を研究に注ぎ込み、不満に思う社員が居る事も気がついてもいなかった。
そんな折、特許は取ったものの、特許申請時の甘さを突かれ、大企業ナカシマ工業から特許侵害で訴えられる。
裁判を乗り切った佃製作所には、次の難題が待っていた。
宇宙ロケットのキーテクノロジー、水素エンジンのバルブシステムで取った特許を巡り、宇宙開発事業に力を入れる超大手企業 帝国重工を相手に、研究者として、またメーカーとしての誇りを守りぬこうとする佃。
佃のバルブシステムが無ければ、ロケットは飛ばない。
帝国重工のロケットに佃製作所製のバルブは採用されるのか、それとも佃特許を使用した帝国重工製になってしまうのか!
第145回直木賞受賞作品です。もう1年前の作品なんですねえ。
読もうかなぁと思っていたところに、夫が買ってきて「面白いよ。読んでごらんよ」と言われ、逆に「え~、じゃあどうしようかなぁ」(なんて天邪鬼な私)となってしまい、ずうっとそのままにしていた一冊です。
と言うのも、夫と小説の好みが合わないのですよ。夫が面白いというのなら、私にはちょっとかな・・・と。
男の人は、社会派ヒューマンドラマとかお好きでしょ。でも私にはちょっと微妙。
面白いと思う作品もあるのですが、暗いなー、重いなー、こういう社会面倒くさいよーと思う事が多いのです。
そんな訳で、敬遠したまま忘れていましたが、本棚に並んでいるのを見て、ふと読んでみるか。
して、感想はと言いますと・・・ 面白い。掛け値なしに面白かったです
あっと言う間に読み終えました。
いや~、素直にさっさと読めばよかった。
ナカシマ工業との裁判の様子は、大企業に中小企業が喰われていくってこういう感じなのね。
嫌らしいわー
中小企業の経営者となっても、水素エンジンのバルブシステム開発を続けていた佃。
失意から家業を継いだのかと思いきや、研究開発に対する情熱はずっと変わらない。
佃に同意する社員、特許使用許可を与えて巨額の利益を得る事を望む社員。
どちらの気持ちもよく分かる、自分が佃製作所の社員だったらどうするだろう。
うーん、私は研究者じゃないからなぁ、安易に利益を得る方がいいかな
夫は研究者なので佃側なのかなぁ
皆さんは、どちらですか?
図書館での予約待ちについて
先日書きましたが、さっき検索してみたところ、この本は今現在800件越えです まあ、そんなところだとは思ったけど・・・
NHKでTVドラマ化もされていたのですね。
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