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薬と知らずに、気に入って飲んだ液状薬が効いたか、食欲は本調子、とはいかないまでも、夕べから、バァの顔に笑顔が戻ったほとんど咳き込むこともない。ホッ私自身はまたまた悪化情けない限りである。しょっちゅう鼻をかむ私を見てバァが言う。「かんでもかんでも出るんじゃけん、 もう出したまんまにしといたらエエ」えーーイヒヒ調子も出てきた朝も昼もバァはご飯を残した。あとは食欲さえ戻れば、そう思いながらついた夕飯の席。ひとくち食べてバァが箸を置いた。これは大変だ「バァ、どうしたん?大丈夫??」「歯が痛い・・・」えっ?歯御年94歳、ご多分に漏れず、総入れ歯である。歯が痛いってことはないだろう。「入れ歯と歯茎の間に何かはさまってるんかな?」とダーリン。そうかも?「バァ、顔洗ってきてね」の声掛けでバァは毎朝洗面所まで歩き、自分で入れ歯を洗う。丁寧に洗うところが、今朝は・バァは本調子でない、・私はギリギリまで寝ていた、ので、声掛けをしていない。つまり歯磨きをしていない。「バァ、入れ歯出して~。洗ってくるから」「ウン」上の歯を出す。次に、下の歯を・・・。「バァ、下の歯も出して~」「ないんじゃ」えっ?ないって「あーん、してみて」口を開けさせる。な、な、な、なんで?下の歯はベッド周りを大捜索バァの枕元のカゴ、缶、箱、枕の下、毛布の中、衣類を入れてる引き出し・・・あれ、この感じ?デジャブー?いや、違う、しょっちゅう、こうやって探してる引き出しから出てきたのはミカン。下入れ歯は、ない「バァ、いつからないん?」「朝からじゃ。起きたらなくなっとった」「夕べはあったんかい?」「ゆんべはあった」「入れ歯、捨てたんやないん?」「捨てへんぞ~」ダーリンとバァのやりとりを聞きながら青ざめる。今朝、ゴミの日だった。バァのゴミ箱の中ももちろん、ゴミに出したもし、捨ててたら・・・バァの生活圏はスモールワールドだ。これ以上、心当たりはない。「ない?」ダーリンの問いかけに力なく答える。「どこにもない。捨てたのかも? 捨てたのが昨日だったら、アウト…」とりあえず、ゴミ箱をひっくり返そう、となった。1日分だが、本の破ったもの、ミカンの皮、ティッシュなど、結構盛りだくさんだ。果たして、探し物は、そこにあった。いくらなんでも、大事なものはわかるはずよ、と主張していた分、ちょっと腰砕けになったがとにかくあってよかったキレイに洗った歯を入れてバァは嬉嬉として晩御飯と向き合った。2時間たっぷりかけて完食朝と昼は、下入れ歯がなかったからうまく食べられずに残したんだ。夜中とも早朝ともいえる今、午前3時半、咳こむ声が聞こえてバァをのぞいてみる。バァは、鳩ぽっぽをくちずさみながらベッドに寝たまま手を上げ下げ、体操をしている。咳はちょっと気になるが、バァの風邪はどこへやら、と言っていいだろう。
Feb 28, 2008
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まさか、とうとう、ついに、やっぱり、そのときが来た…かもしれない。早朝、階下から聞こえてきた。…バァが咳こんでいる「バァ、大丈夫?」「ウン」「のど、痛い?」「痛ーない」「風邪ひいたんやろか?」「風邪なんか、ひきゃあせん」とりあえず、のど飴をなめさせる。飴だと思って素直に従う。「しんどい?」「ちょっと、しんどい」や、や、や、やばーい風邪、うつったかもしれない。ダーリンと私が風邪をひいてもう2週間。思いの外、長引いている。気をつけると言っても、3人しかいない家族の2人が風邪を、しかも2週間もひいたまま、うつらない方がおかしいくらいだ早めの処置、これが大事。ひいてしまっては長引く。しかも高齢食いしん坊のバァが朝食をちょっと残した食後、薬を飲むよう促すも予想通りの返答。「イヤじゃ飲まへん」不本意ながら脅すしかない「バァ、じゃあ病院行く?」「行かへん」「薬飲まんとヒドくなったら、入院よ」伝家の宝刀を抜いた。イヤイヤ手を差し出すバァに2粒の錠剤を手渡す。その2つを手のひらで転がしながら上目遣いで私をチラリと見る。あやしい私の目を盗んで隠すか捨てるかするつもり、と見た。「バァ、2つ飲まんと効かんよ」渋々、2粒を口に運んで水を飲む。が、なかなか飲み込めない。飲み込もうともしていない、とも言う。しばらく時間がかかりそうだ。…と、台所で片付けをしていると不穏な気配。あーーーーゴミ箱を引き寄せて吐き出そうとしてる「バァ」ハッ、しまった見つかったそんな顔をして踏みとどまった。やっぱり近くで見張っておこう。口の中で薬が溶けてきて苦くなったよう。顔をしかめつつも、ゴックン、飲み込んだエライエライ口直しに、ダーリンの咳止め用に作ったハチミツ大根を飲ませる。ほどなくして、バァはスースー寝息を立て始めた。薬を飲んでくれたからひとまず、ホッ。普段飲まない分、よく効くだろう。小1時間ほど寝て、おもむろにムックリ起きて「メシおくれ~」朝の残りの雑炊を食べる。錠剤はムリかも。お昼に小児用の液体風邪薬を調達して帰る。バァは、玄関近くの部屋まで歩いて畑と雨を眺めていた。お、結構元気昼食後は、液体風邪薬をおいしそうに飲んだちょっと食欲が減ってるのが心配だがご機嫌も悪くはない。夜、今度は元気がなかった。晩御飯を前にしても箸が進まないちょっと食べて、すぐに横になり、そのまま寝続けている。咳き込んだりはしていない。熱もない。たまに軽いイビキをかきながら、バァは寝ている。首に縄をつけてでも病院へ連れて行くべきか。…と打ったところでバァの動く物音に様子をのぞくとミカンを食べ、毛糸の帽子をかぶりデブちんこと、くまのプーさんを毛布の中に押し込み(最近は悪いやつに盗られないようにいつもそうしている)再びベッドに横になった。顔色は悪くない。いつ何があってもおかしくない、覚悟は必要だ、とダーリンは言う。そんな覚悟はとうていできない。
Feb 27, 2008
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久々にのんびり予定の日曜日秋に植えたままの大根と白菜を収穫する約束だった。「大根、抜いて漬けもの作ろやぁ~」バァのリクエストに応えるため。大根、ねぇ~大根になってるのか、まずそれが微妙ところが朝から雪がチラチラ。こりゃ寒そうしかも、だましだまし休まず仕事してたダーリンの風邪がここにきて悪化。咳が出て苦しそう収穫どころじゃなくなった。こんな日はコタツでのんびり、それが得策。お茶をいれてコタツで雑誌を開く、至福のときそれを見てバァ、「本こうたんか」「ウン、バァもいる?」「わしゃ主婦の友がええ」固有名詞だ~すごいぞ確か「主婦の友」は近々休刊とか、それを見聞きしたのかどうか。雑誌を見て、録ったままだったDVDを見ながら知らないうちにコタツでグッスリバァもベッドでダーリンは2階で日曜日が終わった。目覚めたバァは冴えまくり「何が食べたい?」「寿司と…バラ寿司がええ。 買い物行くんか? それじゃったら、えっとミカン」そうそうエライミカンは昨日から品切れ中。「それと、えーっと、えーっと、いりこ」ハイハイ、いりこね。バァの言う「いりこ」は、「ししゃも」のこと。了解、わかった。買い物に出掛け、いろいろゲット。「これ、なんぼじゃった?50円くらいか」バァの頭の中の物価はめちゃくちゃ安いがそれでもいろいろ数字を言う。takoさんのところで読んだ「いろんなことがわかる脳のバイパス」バァにもたくさんのバイパス工事が進んでいる。
Feb 25, 2008
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温厚な(?)私も怒った水曜日のデイサービス。デイに慣れてきたバァは、すんなり「行く」と言い、お迎えの15分前には玄関に「玄関に座って待っててね」という私をキッと見て「今日は外がぬくいわい」とお迎えの10分前には私を促し、コートを着て、外へ。日差しはあったかいが風はまだ冷たい2月。日向に椅子をおいて、迎えを待つ。日向ならポカポカ気持ちいいね、とバァに風に当たらないように私が壁となって、迎えを待つ。迎えを待つ。・・・・迎えを待つ。約束の9時40分はもう過ぎた。「あのー迎え、来ないんですけど」「もう出てますから着くと思いますよ」・・・・迎えを待つ。冷たい風にさらされながらの待つ時間は長い。さすがのバァも「寒うなってきたのぉー」そりゃそうだ、日差しが暖かいとはいえもう20分も外で待っている。椅子に座るバァを抱きしめる。10分前から待っているのはこっちの勝手だが結局15分遅刻で迎えはやって来た。しかも「あらあら、間違えて隣に入っていってるよ~」温厚な私はこのくらいでは怒らない。私自身が時間にはルーズな方だ。仕事の都合で、帰りは私がお迎えに。バァは大好きな水戸黄門を見ながら待っていた。着替え・・・てないな、お風呂は入れてもらえなかったかデイを利用する目的のひとつは入浴素人の私とダーリンは、バァをお風呂に入れるのに1時間あまりかかる。私もダーリンも自営業なので仕事の合間でお迎えやオムツ替えなど働きながらの介護は比較的しやすい環境だが夜にも仕事があったり、家に持ち帰る作業があったりでなかなか平日の入浴は難しい。普段は体を拭くだけ、入浴は日曜日、ということが多い。デイでお風呂に入れてくれるととても助かる。・・・と最初から伝えていた。伝えていたが、血圧の高さを理由にショートと合わせても、今まで2回しかお風呂に入れてもらえていないまぁ、いい、それはいいとしよう。温厚は私はそんなことで怒っていない。「さぁ、バァ帰ろうね」「おー」玄関に向かう。今回のバァの担当らしきスタッフが近づいてくる。「すみません、オムツ替えてないんですよ」耳を疑った。オ・ム・ツ・カ・エ・テ・ナ・イ「はい」「本人が拒否されて」午後4時にその日、オムツは朝7時半ごろ替えた。それから9時間近くたっている。バァは直腸がないせいか、よくオシッコがでる。普段からオシッコ4回分、という尿パッドを使い、それでも4時間もするとドッシリ重いほどになる。ということは、デイには最初に伝えてある。バァは時々オムツを替えさせてくれない。「出とらへん」とか「まだ替えんでもええ」などと言う。言うが、「ハイハイ~出とるよー替えるよー」というとたいてい替えさせてくれる。ということも、デイにはすでに伝えてある「タイミングが合わなくて」「本人が拒否されて」そんな言い訳はいい。時間はたっぷりあったはずだ。何よりあなたはプロでしょう。バァの前だ。声を荒げるのは踏みとどまった。帰ってみるとズボンは濡れていてさらには袋の汚物も漏れて下着が汚れていた。オムツさえ替えていたら早くに気づいて処置できていただろう。デイサービスは介護者の助けになるものではないのか。翌日ケアマネさんに説明して施設への対応はお任せした。「こがな(こんな)…こがな・・・」「うん?なぁに、バァ」「こがな・・・こがなもんで腹が太るか」最初、デイの翌日は1日中ぐっすりだったバァだが今では翌朝からモリモリ食べて絶好調せっかく慣れてきたところ、リセットしてしまうのはやはりちょっと惜しい。仏の顔も…何度までか。
Feb 22, 2008
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オムツを替えようと布団をはいだらデブちんこと、くまのプーさんが出てきた。「バァ、デブちん、なんでここにおるん?」「悪いやつが来て、盗られたらいかんけん」なるほど。バァには「物盗られ妄想」が時々あるが、家族や知っている人に向けての妄想ではない。たいてい「知らん男」が入ってきて盗っていくらしいいずれにしてもデブちんを大事にしているのがよく分かる。この前は、自分の衣類の引き出しからセーターを何枚か出して空いたところにデブちんを入れていた。「デブちん、どうしたん?」「休ませとるんよ」デブちんも時々お疲れらしい私の先週からの風邪は長引いているもはや隔離しきれないので換気などには気をつけつつもバァとは普通に接しているが、バァにはうつった様子もない。意外に、元気、94歳なかなか風邪が抜けない、55も年若の自分が情けない風邪が小康の16日に、私は誕生日を迎えた。いくつになっても誕生日はワクワクする。「バァ、今日、私の誕生日」一応言ってみた。「・・・」「今日、誕生日なんよ」もう一度言ってみた。「・・・」ま、いっか。とにもかくにも、幸せな気分で誕生日を過ごした。弱った私を尻目にバァは活動的だご飯を炊こうと炊飯器を開けると・・・・そこには洗ったさつもいもが4個焼いも食べたかったのね。一昨日はにんじんを剥いてささがきにしていた。昨日は里芋をむいて水につけてあった。バァって使える今日はデイの日。「行く?」と聞いたら「行ってみよか」と答えた。いい傾向何をしてるか、ちょっとのぞいてみたらデブちんの鼻をつまんで「イヒヒ」と笑っていた。お友達とも仲良し、いい傾向
Feb 20, 2008
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夜のコンビニへ向かう前バァに声をかけた。「バァ、お店に行くけど 何か食べたいものある?」「ウン こがなもんが(こんなもんが)いる」バァが空書した絵を見てダーリンと私は頭を抱えた。そ、そ、それ何???「行ったらわかる」いいや、それは行っても分かる気がしない。一問一答。甘い? →甘い。やわらかい? →やわらかい。何色? →土色。おいしい? →うまい。だんご? →違う。形↓「チョコレートじゃないん?」「チョコレートならチョコレートじゃって言うわい」そ、そうですか悩みに悩んで私が購入したものはこれチョコツイストドーナッツ、クリーム入りバァ、これを見て「うん、近いわい」近いのか「寒いけん、菜の花を採りに行けんのう」今朝、バァがふともらす。バァのことだから、もちろん食用。それにしてもすごいたぶん、今日が何日か把握していないだろうがバァの中では、着実に春が近づいている
Feb 15, 2008
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バァとの隔離政策は一見功を奏したように見えた。バァに風邪の症状はなし。私自身は微熱がまだ続いてはいるが、それでもだいぶんよくなったそんな昨日の朝のこと。午前6時半。「バァが何か言よる」とダーリン。確かに階下から声がする。慌てて2人で下りていくと、「いぬるぞ~(帰る)」とバァ。どこへ山奥に風邪からの隔離でこの3日、ろくに会話をしていない。自分自身が辛かったせいで、優しい言葉もあまりかけていないウチがイヤになったのか「まぁ顔でも洗いな」とダーリン。答えてバァ、「川でか?」 川住んでいた山奥と混同してる?しばらくキャッチボールにならない会話が続いた。明らかにおかしい刺激不足だろくに会話をかわさない3日間はバァの脳に刺激を与えなかった。幸い今日はデイサービスの日。ずっとお休みしていたが、刺激のために行ってもらおう私は朝から抜けられない仕事、デイへはダーリンに送ってもらうことにその時間。迎えに帰ったダーリンが見たものは、お気に入りのピンクのブタのひざ掛けで包んだ大荷物。ベッド回りのものを風呂敷みたいに包んでいる中にはもちろんデブちんも。食べかけのミカンまで家出かデイサービスでは午前中まるまる寝て、昼御飯を食べて、ちょっと塗り絵しただけ。でも、スタッフも多く、話しかけられる分、刺激にはなったろう。「今日は泊まらんのか?」とちょっと残念そうに言ったらしい私が迎えに行ったら、嬉しそうな顔をしたから、まぁそれは許してやろう。遅めの晩御飯まで寝続けたバァは、久々の3人の食卓で、最初はぎこちない様子だったが1時間近くかけて、凍った何かが溶けていくように徐々にバァらしさを取り戻し、食事を終える頃にはいつもの笑顔が戻った「食うた、食うた、さあ寝よ」ベッドに戻ったバァは、デブちんと小さなクマを丁寧に枕元に並べて、横になった。風邪はある意味、バァの天敵だった
Feb 14, 2008
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風邪がうつらぬよう、バァとは必要最小限の接触しかしていない。バァ自身は食欲も旺盛、いつもどおり午後4時、水戸黄門の再放送の始まる時間。「バァ、水戸黄門の時間よ~」「ほな起きよか」…祭日のせいか、やってなかった幸い今日は月曜日。夜の水戸黄門を見せてあげよう。「ブタゴロウはどこじゃいの?」ブタゴロウこれはこれは、またまた聞き慣れない名前。う~ん、どこかしらね~早々に退散。午後6時、様子をのぞきに行く。「誰じゃあ~」「私よ」「誰じゃあ~」「私だって」ん?聞こえてない補聴器がない「バァ、耳がないよ~。タイヘンタイヘン」バァの枕元を大捜索メガネなど入れたかご、ハサミやら雑々したものの入った缶、おやつの入った箱、枕の下。出てくる出てくる・・・スプーンが5本もしかもどれもご丁寧にティッシュでキレイに包んである。最近スプーンの数が減ったはずだわ。スプーン集めがご趣味でしたか結局、補聴器はベッドと手すりの間から無事救出閑話休題。最近バァの味覚がちょっとおかしい。食欲はあって、しっかり食べるがあま~いミカンに、「酸い~酸い~」と顔を歪める。甘めのお茶に「苦い~苦い~」かなり薄味の大根の煮物に「辛い~辛い~」もしかして味覚障害か?高齢者には多いという。亜鉛不足が原因、とネット情報。亜鉛補給のために、牡蠣ご飯、レバニラ、ハマグリの吸い物に、アジとワカメの三杯酢で晩御飯。亜鉛、どのくらいとったらいいんだろう?しばらく、気を付けてみよう。隔離政策のためバァはこたつで、私たちは台所で食事。そっとのぞいてみると、好物のさつまいもを握ったまま、水戸黄門を食い入るように観ている。「ありゃぁ~」いやはや、水戸黄門でそんなにリアクションできるとは。
Feb 12, 2008
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土曜日にはいいことと悪いことがウチにやってきた。いいこと。土曜朝のブログを見て、友人Mちゃんが40キロほど離れた我が家までその日のうちに届けてくれたバァは「デブちん」「デブちん」と連呼しながら嬉しそうにプーさんを抱き上げ、しばらく眺め続けた。もちろん定位置は枕の横、なでてみたり、周りを片付けたりしている。お気に入りグッズの仲間入りをしたのは言うまでもない私が位置を変えようものならきっと怒るだろう。悪いこと。恐れていた風邪今冬は、さすがに大雑把な私も気をつけていた。私がひいたらバァにうつる。94歳の体に風邪は命とり。雑な私が、うがい手洗いを励行。寒いと思ったら厚着をし、ヤバいと思ったら栄養ドリンクを飲んで早寝。とにかく自分の体に無頓着な悪いクセを直そうと努めてきた。なのに、ここにきて参加した遅めの新年会。7人中約3人が風邪ひきさん帰ってすぐにうがいをしたが、3時間近くドップリ浸かった風邪菌はすんなり私とダーリンの体に入ってしまったうがいをしてソッコー寝たが翌朝には発熱昨日1日寝て過ごしたが熱は7度ちょっとのまま下がらないおんなじ家の中なので菌の散布は防げないが、マスクをつけ最小限に。Mちゃんのアドバイスでハチミツショウガ湯でバァの体をあっため、いちごでビタミンCを補給。換気と加湿器のパワーを最大にして、今のところバァへの感染を免れている。意外と私より丈夫なのかも「風邪ひいたんか、寝とらんかい」ハイハイ、そういたします。全部食べるんよ、とバァのサイドテーブルにフルーツを山盛りにして退散どうか、バァが風邪をひきませんように。
Feb 11, 2008
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「確かクマのプーさんだった」今頃になってダーリンが言う。ショートステイのお迎えに行ったとき、バァはプーさんのぬいぐるみを持っていたらしい。「こいつを連れて帰るんじゃ」そう言ったのを「この子には飼い主がおるけんねー」とスタッフの方が止められた、と。ぬいぐるみ、好きなのかそういえば、私の友達のYちゃんからプレゼントされたピンクのブタ柄のひざ掛け。これはバァの大のお気に入り。膝にかけたり、枕にかけたりマントみたいに羽織ったり。まるでライナスの毛布。カワイイものが好きなんだ早く言ってよ~。私は自分で作ってしまうくらいテディベアが好き「家中クマだらけは困る」のダーリンの言葉で数を減らし居間からは撤収したが、それでもまだクマはたくさんいる。出かける前に「バァ、お留守番お願いね、 お友達いる?」クマを差し出してみる。バァは嬉しそうに笑って「ウン、いるー」と手を差し出した。そして、お友達はバァの枕の横に座っている。バァのことをカワイイと思うと同時に1人でお留守番はやっぱり、ちょっと寂しい。バァがそう言った気がして心が痛む今朝もコタツで朝を迎えてしまった私がそのことを嘆いていると「コタツもう、しもうたら(片付けたら)ええんじゃ」「えー」「イヒヒ」いじわる・・・夕べ、バァは寝言で言っていた。「コラー何しよるんじゃ、トボケ作がぁー」トボケ作どんな夢を見てるんだろう。
Feb 9, 2008
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夕べは車で1時間の仕事先へ。「バァ、行ってくるね~」出かけたのは午後6時。「今から、そがな(そんな)遠いとこ行くんか バカかぁ~」アハハ~、行ってくるねというわけで、晩御飯はダーリンと2人。ワインで乾杯したらしい。ワインはバァもお気に入りいつものようにお猪口に1杯。「おかわりは?」とダーリンに聞かれて酔ったマネして、「もうええ、ウィッ」さすが、演技派食後、私の帰るコールに出る「おぉー東京か」『電話イコール東京』と条件付けられたのかいやいや、もうすぐ帰ります帰宅後は3人でコタツ団欒「コーヒー飲む?」のダーリンの言葉に「飲む」即答。はやっ私の留守中、2人でコーヒーを楽しんだらしくあまーいコーヒーが今のお気に入り。いつもながらハイカラな趣味である。コーヒー飲んで寝られない・・なんてこともない。あてのチョコレート菓子をコーヒーに投入スプーンで完食(完飲)『この手で男は必ず落ちる』テレビのグラドルのセリフ字幕を見ながら「どこへ落ちるんじゃろか」いたって真剣遅めの就寝にも関わらず今朝も絶好調朝ご飯の雑炊を食べてるバァにダーリンが声をかける。「バァ、うまいか」洗濯物を干している私に聞こえないように小さな声で顔をクシャクシャにして言ったらしい。「汁ばっかり」
Feb 7, 2008
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雨女だとばかり思っていたが私、雪女だったんだ前回は四国の雪に泣かされ今回は東京の雪。それでも、遅れはしたが、飛行機は無事飛び、無事帰宅今回、バァは3度目のショートに出かけたことになる。前日の金曜日、東京に行く旨を伝えて、ショートはすんなり了承。土曜の朝に再確認。「うん、わかった」心配に後ろ髪を引かれながらも出発。バァはダーリンが告げる前に行く準備をして「もう、行くんか」と言ったという。前回、意外と楽しかったのかも土日の様子は本人に聞いてもちっとも要領を得ない「なーんにも、しとらせん(してない)」「テレビも見ざった(見なかった)」「塗り絵?そがなもん(そんなもの)しとらへん」「風呂なんか入っとらん」キレイに塗って直筆サイン入りの塗り絵用紙がバッグに入ってたし、髪はサラサラ。豆まきがわりに乳ボーロを食べ塗り絵をし、体操をし、テレビを見てお風呂に入れてもらって、談笑もした。・・・・らしいのだが、覚えてないのか、トボけているのか、報告なし「もう帰らんとここにおる」と言ったと今日になって電話で聞いた。ちょっと複雑な心境だが、同世代に近い人と過ごす時間はバァには楽しかったのかもしれない。「よそで楽しかったら申し訳ないって思うんかな? それで、何にも話さんのかな?」とダーリン。意外と気遣いの人であるバァ、もしかしたらそうなのかもしれない。「よーいよぉーい」私を呼ぶバァの声が聞こえる。玄関だ。お米の精米をしに行ったダーリンが帰ってきた。「金、払っといてくれ」とバァ。バァ、この人、お米やさんじゃないんよ
Feb 4, 2008
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「あーあー」プチ・ボワさんから届いたパンを私が大口で頬張るのを見てバァが声をあげる。「大きな口じゃあ~」「でしょう?バァぐらいなら ひと口で入るよ~」すると、ダーリンが口を挟む。「バァは、油分がなくてまずいぞー」ムキになってバァが言う。「そんなことない うまいぞー、まだ若いんじゃけん]ウンウン、まだ94歳。今日も元気よし思い出したようにダーリンが告げる。「バァ、2月になったけん烏骨鶏が来るぞ~」鶏、あきらめてなかったのか鶏小屋ができたのは、もう4ヶ月も前のこと。てっきり鶏小屋作りが終点かと思ってたバァも鶏のことなんてもう忘却の彼方。「烏骨鶏もいで(皮を剥いで)食うんか」ちょっとワクワクしてる。「食べるんじゃないんよ~、ヒナよ」なーんだ、ヒナか、という様子のバァ。「バァ、鶏をもいだりできるん(皮を剥げるか)?」「できる」「自分の爪も切れんのに?」ちょっと意地悪なダーリン。「できるんじゃー」またまたムキになるバァ。この孫と祖母のラリーはなかなか面白い。「ホントに~」「できるったら、できるんじゃー」いや、あのー、来るのはヒナなんだって。皮、もがなくていいから鶏、本当に来るらしい。バァは世話をするのか明日からまた寒さが厳しくなると言う。土日で私は再び東京へ。バァは今度こそショートの予定。「同じ年頃の話し相手がおらん」と先ごろケアマネさんにもらしてたバァ。ショートで話せる相手がいるといい。
Feb 1, 2008
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