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≪今後原発周辺で問題になってくるのは大気中の放射性物質による被曝より飛散した放射性物質が土壌に入ることの「大地からの外部被曝」土壌や海水の放射性物質が野菜や魚介類を介して体内に入る「内部被曝」です。》(中川恵一)問題となる放射性物質は3種類にかぎられます。1.放射性ヨウ素(ヨウ素131) 半減期が8日のため3箇月で 1000分の一程度になるので 今後大量噴出がない限り心配いりません。2.セシュウム137 半減期 30年 なにも対策を講じなければ60年たっても なお4分1放射性物質が残り続けます。 体内に吸収されたセシュウム137はほぼ 100%腸から吸収されますが2~3箇月で 半分は排泄されます(生物学的半減期) (排泄されても地球上からは消えません)3.ストロンチュウム90 半減期29年 体内に吸収されると骨に集まるので 摂取量が多いと骨の癌の危険性が 増します。 骨の形成の盛んな子供の感受性が 高いので要注意です。●勘違いしていたこと 福島原発事故発生以来、現地で漏れた 放射線が飛散するものと思っていたため 距離が遠ければ大丈夫だと気楽に 考えていたのですが、実態は違いました。 飛散するのは放射性物質で気流に乗った 放射性物質が雨などによって大地や海に 落下し野菜や魚人体に吸収されたのち そこで核分裂を起こし放射線をだすという流れなです。 大気圏の気流の方向性によっては 濃淡は別として世界的規模での拡散も 考えられるのです。 事実チェルノブイリ事故では気流方向にある 地域では2~300Km以内に避難地域が 現存しています。参照 「放射能のひみつ」中川恵一著 「放射線の健康への影響」大朏博善著 「悪魔の放射線」田辺裕著 1部、2部
2011年06月30日
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放射能に関する解説書は巷に溢れていますが最近ネット上で最も解り安いと評判の「放射能のひみつ」東京大学放射線科準教授中川恵一著を中心に他の情報も併せ知識の整理をしてみました。●用語の確認 被爆 =原子爆弾の被爆 被曝=放射能にさらされる 著書のなかでは被曝→「被ばく」と表現 放射線 物体を突き抜ける能力の高い 光や粒子(無色、無味、無臭で 目に見えないが人体に影響を 与える) 種類 アルフアー線 放射性元素のプルトニウム、ウランから放射される 紙1枚で遮断できるが、人間に対する毒性は ベータ、ガンマ線より20倍強い ベータ線(電子) 放射性元素のヨウ素とセシュウムから放射される 紙は貫通するが薄いアルミニュウム板で遮断できる ガンマ線(電磁波) 紙、アルミニュウム板は貫通し鉛板で遮断できる 中性子線 紙、アルミ板、鉛も貫通し水やコンクリートで 遮断できる その他X線、陽子線などなど 放射性物質 放射線を出す物質 ヨウ素、セシュウム、プルトニュウム、ウランなどの 放射性元素 放射能 放射線を出す能力 「放射能をあびる」じゃなく 「放射線をあびる」が正しい●放射線の量と強さを表す単位 シーベルト=人体に対する影響(危険度) 被ばく量をあらわす 1シーベルト=1000ミリシーベルト =1000000マイクロシーベルト ベクレル =ある物が持つ放射能の強さ 食品や水などに含まれる放射線の 「放射能」の強さを示す 放射性物質が1秒間に何個 崩壊して放射線が放出されるかを 表す グレイ =物に吸収された放射線の量 1グレイ=1Kgの物体が放射線から 受けたエネルギー●日常生活での被ばく量(ミリシーベルト) 一人当りの自然放射線(年間) 2.4 (世界平均) 内訳 宇宙線から 0.39 大地から 0.48 食物から 0.29 吸入により 1.26(主にラドン)但し、日本国内の平均は 1.5。平均して西日本は東日本の1.5倍。西日本は花崗岩が多く、関東では火山灰地が放射線を遮断していると言われている。 富士山山頂 平地の5倍くらい。 宇宙空間 1日で約 1 東京ーニューヨーク航空機 0.2 CTスキャン 1回 6.9 PETーCT 1回 10~13 胃のX線集団検診(1回) 0.6 胸のX線集団検診(1回) 0.05●リスク判断の基準 放射線の人体の影響は第1にがんです。 広島、長崎の被爆者を長年にわたって調査の結果 100~150ミリシーベルトを超えると、放射線を 受けた集団の発ガン率が上がることが確認されています。 100ミリシーベルト以下では発ガン率が上がるという 証拠は把握できません。 しかし、100ミリシーベルトの放射線を受けた場合 放射線による癌が原因で死亡するリスクは最大に 見積もって0.5%程度と考えられている。●放射線の強さと量(積算料) 500ミリシーベルトの放射線を一度にうけると 白血球が減少します。 1ミリシーベルトを500日にわたって受けても 白血球は減りません。 放射線をあびる期間の長短によって影響が 違ってきます。●局所被ばくと全身被ばく 同じ線量の被ばくでも局所か全身かで 影響は全く違います。 局所被ばくの程度は「等価線量」 全身被ばくの程度は「実効線量」といい いずれもシーベルトで表します。●確定的影響と確率的影響 確定的影響とは放射線で細胞が死に脱毛 白血球減少、生殖機能の喪失等が起こること。 実効線量で250ミリシーベルトがしきい値です。 一般国民が250ミリシーベルトの被ばくをすることは まず想定できないので、確率的影響のガン発生面だけ 意識するのが有効かと思われます。 100ミリシーベルト以下では発ガンの確率が増すかどうか 確かな証拠は無いとしていますがICRPでは100ミリシーベルト 未満でも線量にしたがって一定の割合で癌が発生するという 考えを”念のため”採用しております。 事実、がん検診などの放射能被曝の結果 癌が発生したとされるものがアメリカで がん患者の1%と 公表されています。 前述したとおり、1回の被曝ではなんら問題ない 線量と言われておりますので、複数回の健診での 積算量が増加した結果と思われます。 世界で圧倒的な検査回数を誇る日本の状況は おして知るべきです。 次回へ続く
2011年06月29日
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「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし たけき者もつひには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ」 「天下の乱れん事を悟らずして 民間の愁(うれ)ふるところを 知らざつしかば久しからずして 亡じにし者どもなり」 現状の日本の混乱ぶりをみると、ふとこの一文が頭に浮かびました。かって世界一の経済大国と名指しされた日本がバブル崩壊後噴出する諸問題に政治も右往左往し様々な改革事案も何一つ成就せず、国民を無視した政争に明け暮れています。「盛者必衰」と言えば、古代ローマ帝国、スペイン、近代の大英帝国の衰亡が注目を浴びてきていますが今の日本の状況は20世紀初頭のイギリスの状況に近いと指摘する人がいる。 20世紀初頭のイギリスの特徴 1.都市生活を享受する若者 2.海外勤務を嫌う人々 3.海外旅行の大ブーム 4,温泉ブーム 5.イベントだらけの生活 展覧会、博覧会、スポーツ競技大会他 6.古典から離れて軽薄な趣味へ 7.文字よりマンガ 8.健康への異常な関心 9.新興宗教の隆盛 10.女性進出の現象 11.グルメブーム (中西輝政著 「なぜ国家は衰亡するのか」より)なお医学博士石原結實は、日本ではグルメブームの食の乱れが健康を害し、1~10を起こす大きな原因だと主張する。
2011年06月28日
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私の住む丸森町は地震の被害は少なく山間地なので津波の被害はありませんでした。ところが福島県に隣接していることから放射能の数値がわずかですが高いということで町役場だけでなくこの筆甫地区では農家が個人的にも放射能測定機器を購入し連日測定に時間を費やし先行きの不安に怯えています。丸森町の観光スポットである不動尊公園では昨年までは土日には大きな駐車場に2~300台の車がひしめき合っていたのに今年は10~20台しか見当たりません。この公園に来る道路をさらに10キロ強,木々の緑のトンネルを上ると筆甫の直売所、蕎麦処、森林のレストランがあり例年土日には賑わったのですが、ことしはここまで上ってくる人はほとんどありません。先日、ここから車で1時間半の遠刈田温泉に行ったら日曜日だったので各地からの車で賑わっておりました。ということはやはり放射能の風評被害で丸森町は敬遠されていると考えて間違いないと思います。地元の商店、農家は生死に係る1大事です。これらの補償がどういう形で行われるのか今後の行方に注目したいと思います。
2011年06月26日
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デンマークが第一世界大戦の影響で海上封鎖され、外国から食糧が輸入できなくなり自給体制を取らざるをえなくなった時、菜食が中心の食事が最高と考えるヒントヘーデという栄養学者の意見をいれ多くの穀物を消費する家畜を抹殺した。その結果、第一次世界大戦の年とその翌年の2年間は、死亡率もぐんと減り、病人も少なくなり国民の健康状態が非常によくなったという事実がある。反対に、ドイツでは、ルブナーという栄養学者の意見を入れ菜食では戦争に負けてしまうからスタミナをつけるためにとして肉食を奨励した。その結果、病人、死亡者とも急増し、結局戦争にも負けてしまった。ドイツ国内では、戦争に負けたのは肉食奨励が大きく関わったという批判が相次いだという。多くの日本国民にはこの事実を噛み締めてもらいたいものです。参照 「薬を一切使わないで病気を治す本」 森下敬一著
2011年06月08日
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WHOの専門組織「国際がん研究機関(IARC)」は2011年5月31日、「無線の電磁波によるがん発症の可能性」に関する報告書を公表した。携帯電話から出る電磁波により、「グリオーマ(神経膠腫)」と呼ばれる脳腫瘍を引き起こす危険度が増す恐れがあると指摘された発がん性リスクの度合いが5段階中3番目の「2B」に相当するとして、携帯電話とがん発症の因果関係について今後も注意深く見ていくと語った。具体的にどれくらいリスクが高まるか数値では示されていないが、報告書では一例として、2004年までに実施された検査で、携帯電話を1日30分、10年以上続けて使用していたケースでは、グリオーマの危険度が40%増加したという結果を挙げている。
2011年06月03日
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放射線管理区域とは放射能の危険があるとして避難すべきところですが、その危険性を無視し望んでそこへ入る人が後を絶ちません。「日常でも放射線管理区域はあります。病院のレントゲン、CT室です。」(小出裕章)
2011年06月01日
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