3月10日の日記
で「 魔法の3冊セット
」として紹介した
岡田淳さんの児童書ですが、
今日はその中の1冊をあらためて紹介したいと思います。
小学校中学年ぐらいから大人まで、非常に楽しく読めます。
そして、「人に勝つこと」「1番を目指すこと」について全く逆の見方をしてみることのおもしろさに気づきます。
『びりっかすの神さま
(岡田淳、700円)
以下、作中から3か所引用します。
まずは、物語冒頭の母の言葉と、中盤の母のひと言。
============================== ・母「そんなことでは ひとには勝てん、
お父さんの口ぐせだったわ。
でも、人に負けないように仕事をするって、
そんなにいいことだったのかしら」
・母「おともだちができるって、いいことね。
一番になるためにがんばるよりも、ずっと いいことだわ、きっと」
==============================
この、「おともだちができる」にいたるまでに
非常に痛快な、びっくりするような友だちの増え方が
描かれるのですが、それは本書を読んでみて下さい。![]()
最後に、主人公が「がんばる」にも2種類あることに気づくところから。
==============================
・あのとき、みゆきたちが、がんばれといってくれた。
先生にいわれたときとちがって、きょうのがんばれは、いやじゃなかった。
どうしてかな、と始(はじめ)は思った。
==============================
「がんばること」について考えさせられたシーンです。
作者の岡田先生は実際に西宮市で小学校の先生をされていたそうで、学校のシーンは非常に生き生きと描かれ、ひきこまれます。
「がんばること」
「1番になること」にこだわっているときに、
読んでみたい本です。
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