『生きる力を磨く66の処方箋』
PHP、2012、1100円)
鎌田實さんの本はよく読んでいます。
この本はお医者さん2人による対談本。
しかし、対談の中身が整理され、
お互いの主張が読みやすくなっています。
以下、内容を少し抜粋して紹介。
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『生きる力を磨く66の処方箋』
( ・ 以降の 太字
部分は、本の内容。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
吉川敏一:
・ ときどき怒るのは、むしろ体にいい 。
怒りを上手に外に出すことで、免疫能が高められる 。
泣いたり笑ったりするのも、同様に免疫能を高める。
感情が解放されることが 免疫能にプラスに作用する 。
僕はあまり怒りませんが、それでも腹が立つことがあります。
感情的になってしまうのはプロとしてどうかと思いますが、
ここで言われている「感情を解放する」ということも
大事だと思うんですよね。
子どもでも、なかなか怒りがおさまらない子がいます。
周囲は止めるんですけど、我慢すればいいというものでもない。
そこが難しいところですけど、たとえば「けんか」でも、
思い切りさせたほうがいい、ということもあると思うし、
その結果すっきりすることもある。
人間の心が絡んでくることは、
本当に 一概に言えないなあ、と思う今日この頃です。(^^)
鎌田實:
・東日本大震災の被災地でおこなった「 千人風呂プロジェクト 」。
すべての作業をボランティアで行なうことも可能だったが、
ボイラーの操作などは避難所に入っている人たちに
仕事としてやっていただいた。
日当をきちんと払って。
・困っている人を支えることはとても大切。
でもそれは、何から何までしてあげることではない。
自立を促すように支える
ことこそが大切。
・一方、ぼくは「自立」という言葉がそれほど好きではない。
互いに寄りかかったり、寄りかかられたりしながら、
共に生きていく。
自ら立とうとしつつ、互いに支え合う。
そうした社会のあり方が最も望ましい。
僕の理想とする「共生社会」と同じことを言われていると思いました。
鎌田實さんは、実際に「千人風呂プロジェクト」などで
取組を重ねられている。
チェルノブイリ支援もそうですし。
そういうところが、すごいと思います。
僕もポジション的には、鎌田さんと同じポジションを
目指しています。
「あたたかみのある支援者」、っていうのかな。
・ここ数年、 物語 を語れないリーダーが多くなった。 日本とはどういう国で、
これから日本をどういうふうにしていくのか。
そういう物語をきちんと語った上で
「こういう協力をしてほしい。
こういう我慢をしてほしい」
と国民に訴えるのならわかる。
・ 志 と 熱意 と マネジメント 。
これらがそろって初めて、ボランティア活動も続けていける。
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「物語」の力って、今こそ必要とされていると思います。
これからどうなるのか、不安な人が多い。
誰でも、「生きる力」を持っているんだけど、引き出されないまま、眠っているような状況。閉塞感。
そんな状況をいい方向に変えていくには、
熱意もいるけれど、マネジメントというか、
作戦もいる。
「生きる力」って、僕大好きなんですけど、
それはもともとあるシンプルなものだけに、ちょっとしたきっかけで、大きく表に出てくるんじゃないかな
と思っています。
鎌田流マネジメントも参考にさせていただいて、自分流のマネジメントをやっていきたいです。
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