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映画公開時に買っていたのですが、そのまま読んでおらずようやく手を付けました。なんというか、先に映画を見てしまっているのもあって、つい両者を比較しつつ評価してしまうのですが、個人的には映画のほうが好きです。解説でも書かれていますが、原作のほうはあからさまに男性が描いた女性像っぽいというか、夢の中とはいえそんな「おっさんホイホイ」みたいなことはしないだろう、と思ってしまうのです。それも誰彼構わずには・・・。これはもちろん自分が女性だからというのもあるのでしょうが、そのあたりはやはり好きにはなれませんでした。それにしても「夢」という曖昧な状態は「セックス」における恍惚とした状態に似ているのだということをしきりに押し出している気がしました。というか、この小説は(前半はそうでもありませんが)、後半はセックスやらそういったエロティックなことばかりで、正直読んでいてしんどかったです。話の展開自体は面白いのだけれど、主人公が女性であるにもかかわらずどうにも男性主体に話が展開しているような気がして。(それはやはりセックスにおいて、性器の形態的に女性が受け身にならざるを得ないことに依っているのかもしれません)確かにどの男性たちも魅力的に描かれてはいるのですが、パプリカと関係を結びたいため、あるいは結んだ時の快感に酔いしれている感覚のままでいるためにパプリカを救いたいと思っているという風に感じられてしまい、そのあたりもなんだかなぁ、という気持ちになってしまいました。ただ映画よりも共感できた点もあります。それは敦子とパプリカの関係です。映画では全く別の人格、いわゆる二重人格とでもいうような描き方をされていたと思います。お互いに会話を交わしているシーンもありましたし。しかし原作では性格は変わっても一つの人格、つまり「敦子=パプリカ」という風に描かれており、そこには好感が持てました。私たち一人一人の中にもさまざまな人格が共生していますが、それらは独立しているわけではない、というのがリアリスティックであり、敦子とパプリカをそこまで区別せずに読めるので感情移入する際にぶれないのでその点に関しては非常に読みやすかったです。あと、映画ではパプリカに守られ、その中に敦子がいる、とでもいうような描かれ方をされたシーンがありましたが、原作ではあくまで敦子の中にパプリカがいるのだ、という印象を受けました。敦子はそこまで弱い女性ではないし、そこは原作のほうが好きです。それにしてもこの作品は確かに映像化しづらいなぁ。今敏は今敏流の味付けではあるけれど、本当によく映像化したと思う。拍手を送りたいです。
2009年08月31日
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ようやく面白くなってきた。コンテもよかった。と思ったらやっぱサトジュンかよ!くそっ!サトジュンコンテやっぱ好きなんだなぁ・・・。うみものがたりは最初が抑えすぎたというか、ARIAのような癒し系とセラムンみたいな戦闘形の融合が中途半端で、ストーリーもありがち。妹が悪に堕ちるまでが見ていてしんどい・・・。ちょっとしたギャグの入れ方も微妙。と、サトジュン作品にしては私の中で評価が低めだったのだけど、いろいろと訂正しなければならなくなりそう。よく考えてみればサトジュンがわりと監督として他の人のコンテを直してるカレイドなんかは別として、サトジュンがコンテやってる回は好きだけど、それ以外は微妙(というか、高く評価するまでに及ばない)ってアニメも多いしな。最後まで見なきゃ分からないけれど、今回はそういう部類かもしれない。今思ってみればサトジュンがZEXCSと組んでアニメ作るのは初めてだし、演出する人もサトジュンアニメでは見たことがない人が多かったからその辺の違いが悪い意味で出てしまっていたのかもしれない。作画はよく演出の意図を汲んでてよいのだけどなぁ。とりあえず最終回に期待。
2009年08月25日
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今日ようやく見てきました。一人で見に行ったためか、わりとど真ん中の良い席で見れました。今回は予告を見た当初から「時かけの威を借るデジモン」になると思ってましたが、やはりそうでした。ラブマシーンがOZで次々とアバターを食い荒らして成長し、ネットワーク上を荒らしていく、という構想は新種デジモンがどんどん進化してネットをむちゃくちゃにしてしまったのと同様だし、世界各国のアバターが最終的に協力してくれるという部分もウォ―ゲームと似通っていました。まぁ、おばあさんが侘介と出会ったころを回想しているシーンはなんだか時かけを思わせたけど。ストーリーとしては、衝撃だったのは栄おばあちゃんが死ぬということ。本当に心臓が悪かったらあんなにはきはきしてないだろう、と思ってしまったせいもあってか、悪いとはいってもそこまで悪くないんだろう、と見ていたら急に逝ってしまったので、良くも悪くも唖然。おそらくCMのせいもある気がするのだけど、最後までおばあちゃんは健二を家族として認め、応援してくれるのだというイメージがあったため、このあとどうなるんだよ、と頭の中でちょっと困惑気味になってしまった。まぁ、そこで家族が二つに分かれ分裂→和解→協力という流れになるのだろうとは分かってはいるのだけど、それでも一家の大黒柱が倒れてしまうとこっちははらはらしますね。クライマックスは、時には敗北しながらも、家族をはじめとして多くの人々の協力を得ながら勝利していく様がテンポよく描かれていて、物語に入り込みやすく、うまいなぁ、といった感じでした。優勢になる→ピンチになる→盛り返す→またピンチになる→・・・といった繰り返しはやっぱりテンションが上がりますね。そしてラストの衛星落下ですが、なんだか劇場版セラムンRを思わせました。いや、映像的には全然違うのだけど、ラストはそこに落ち着くのか、と。以前、ワンピースの映画を作った時にアニメ様に細田監督は「劇場版セラムンRに似ている」と指摘されていましたが、何かしら幾原監督と感性が似ているのでしょうか?話は変わって演出面ですが、やはり細田っぽいところがちらほら。戦争の場面に野球と絡めるというのは、時かけのキャッチボールを思い出させました。キャッチボールの演出はこういうふうに使われたわけではありませんでしたが、どちらもその時の関係性を示しているという意味ではやはり共通した部分があるような気がします。あとやはり自然描写を単なる自然描写にするのではなく、演出として意味付けする、という手法も健在でした。で、作画面ですが、日常描写の動きは死ぬほどうまかったです。違和感なく丁寧に動かしているのがよく分かる作画でした。声優。まぁ、健二と夏希は・・・うーん・・・って感じだったけど、栄おばあちゃんは威厳があってよかった。もちろん心臓悪そうには見えない、という欠点はあるけど、それはそれで死んだ時の衝撃が大きいからありなのかもしれない。佳主馬は谷村美月だったんですね。もう少し低めの声を想像していたのですが、聞いているうちに子供らしさがどこか残る高い声もいいかもしれない、と思うようになりました。おじいちゃんは永井一郎や中村正と超ベテラン勢で固めてきているので安心して聞けました。あ、そうそう。由美さんの声はどこかで聞いたと思ったら仲さんだったのか。時かけの頃より滑舌がよくなってたし、演技もうまくなったなぁ。まぁ、感想はこんな感じ。全体的には家族の大切さを感じさせてくれる良い映画でした。もちろん親せきとの付き合いは面倒なこともあるかもしれませんが、いざというときに団結できるというのは素晴らしいことです。
2009年08月24日
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コルテオに母と行ってきました。カレイドスターの元ネタでもあるということで、そういう意味でもなかなかに楽しめました。コルテオは道化師の夢の物語です。そもそもコルテオとは「行列」という意味だそうですが、道化師の自分自身の葬儀という場面から始まって、それから行列のように次から次へとそれこそ突飛だとも思えるような場面が展開されていきます。最初、大きなシャンデリアが三つ会場にはぶら下がっていたのですが、それが演技のための道具となり、ショーが始まるというのには度肝を抜かれました。カレイドスターでもレイラ・ハミルトンが少し変わった形の空中ブランコを使用していましたが、それに近い気がしました。シャンデリアをぐるぐると回転させながら自由自在に動き回る彼女たちは、まるで重力という拘束から解き放たれているように見えました。次にベッドで飛び跳ねる子供たちが登場しました。(子供たち、といっても実際にはお兄さん、お姉さんでしたが)ベッドをトランポリンとして使用し、2つのベッドをあっちからこっち、こっちからあっち、といった具合に動きまわる子どもたちの元気良さは本当にエネルギッシュでした。私も小さいころよくベッドで跳ねていましたが、きっと傍から見るとこんな感じだったんだろうなぁ、と思わず失笑してしまいました。確かその次に大きな輪(ホイール)を持っている人が登場しました。ホイールに人が乗ってくるくると回転しながら移動する、というのはカレイドのOPでもありましたよね。これは以前、白鳥の湖か何かを見に行った時にも見たことがあったのでそこまで感動はないかなぁ、と最初出てきた時は思ったのですが、さすが一番前の席!目の前まで転がってきて、ステージから落ちちゃうよ!って思うようなスリル感を味わえました(笑)うーん・・・そろそろ順番が怪しくなってきましたので、印象に残っている演目をいくつか。綱渡り。命綱が見えているのが残念でしたが、それでも緊張感に汗がにじみます。坂道のように傾斜をつけてロープが張ってあったりすると、足が滑ったりしていたので見ているこちらも本当にひやひやします。空中ブランコもどき(?)。空中ブランコは普通バーを使いますけど、男性が女性の手を取るという形で空中ブランコのようなことをやっていました。結構真上を見上げるような形で鑑賞していたのですが、ダイナミックですごかったです。ジャグリング。これぞコルテオがコルテオである、といえるような演目な気が個人的には致しました。コルテオは道化師の夢です。そう、道化師の。なので、ちょっとくらい道化が入った方がいいのです。ミスも演出のうち。一度失敗してももう一度やればきっとできる。そして実際にできた時の感動はひとしおです。実際にはミスも演出のうちなのかどうかよく分かりませんが、それにしても音楽のほうが見事合わせてきれいに終わったので、やはりプロはプロなのだろう、と思うのです。観客に「ミスったからだめ」と思わせないところがエンターテイメントとして非常にうまくできている点だなぁ、と思いました。布一つでぶら下がったりする演技。何と女性の肉体というのはしなやかなのだろう、と思わされました。筋肉が見るからに弾力を持っていて、柔らかくしなり、布と肢体が絡み合って絶妙なマッチングを見せる。これを感動と言わず、何と呼ぶのでしょうか?しかも演技しながら歌うのですから、相当大変なはず。でもいとも簡単にやっているように見せてしまうのがすごいです。バルーン。これは観客参加型という意味で楽しかったです。小さなおばちゃんもものすごくかわいらしくて。母と言っていたのですが、体が小さいのを売りにしているだけではなく、きちんと演技もできるのはすごいですよね。まぁ、ほかにもいろいろ。やっぱりラストに今まで演技した人全員が、わぁーと出てくるのはよかった!カレイドスターの最終回を思わせたなぁ。とにかくコルテオよかったです!
2009年08月04日
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