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アントニオ・ガウディー バトリョ邸 1
アントニオ・ガウディ(Antoni Plàcid Guillem Gaudí i Cornet)(1852年~1926年)はスペイン、カタルーニャ地方出身の偉大な建築家 である。
バルセロナの象徴とも言えるサグラダ・ファミリア聖堂(1882年着工~未完)は彼の作品であり、グエル公園、カサ・グエル、カサ・ミラ、カサ・バトリョ、カサ・ビセンス等、アントニオ・ガウディーの作品群としてユネスコの世界文化遺産として登録されている凄いアーティストである。
その 建築スタイルはカタルーニャ・モデルニスモ(カタルーニャ芸術様式)と言われフランスのアール・ヌーボー様式(新しい様式)に近い。植物や虫、等を優美にデザインの中に取り入れたアール・ヌーボーに対して、ガウディーの作品はもっと独創的で、奇抜
で、緻密なデザインと技巧は奇妙な生物のようにも見える。
1878年パリ万博に出品したショーケースが絶賛され、新進気鋭の建築家としてデビューする。この時、 カタルーニャ繊維業界の大物であるエウセビオ・グエルが彼を認め、ガウディー建築の大スポーンサーになる
のだ。
グエルが最初に依頼したのはグエル別邸(1887年) で、凝った室内装飾を含めて建物全体が一個の美術品のようで、ガウディーの名をより広めたそうだ。
その後グエル邸(1890年)、カサ・ビセンス(1885年)、キハーノ邸(1885年)これが初期3部作。
都市型住宅として、カサ・カルベット(1900年)、カサ・バトリョ(1906年)、カサ・ミラ(1910年)の3つ
が上げられる。
グエル公園は当初グエルが分譲住宅として売るために開発したものであったが、経済的に行き詰まり2区画だけしか売り出されなかった。
そのうち一つはガウディー自身で購入。公園は後にバルセロナ市に寄贈される。
下に紹介するのはカサ・バトリョ(バトリョ邸)である。色ガラスと円形タイルを使用し、はめ込まれたモザイクは、海面に光が乱反射しているように輝く。
外装は波打つ石灰岩の外壁からラ・ペドレラ(石切場)の別名がある。


中庭
美しいタイルは所々カメオ式に立体になっている。何とも目の覚めるような美しいブルーのタイルだ。
屋上
左の煙突は煙が風に揺らいで上る様子が表現され、真ん中はドラゴンの背中だそうだ。
全体がないのが惜しい。
こんな丸ごと一軒自分の好きなように設計ができたなら建築家冥利でしょう。
つづく・・。
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