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実は昨日に引き続きメドゥーサ関連です。
メドゥーサの目玉とメドゥーサ信仰 1
ナザール・ボンジュウ(Nazar boncuğu) Evil eye
トルコ語でナザール・ボンジュウ(Nazar boncuğu)。
ナザールは「目」、ボンジュは「ガラス玉」。
イランではチェシェ・ナザール、ギリシャではバスカニアと呼ばれ、青いガラスの目玉型をしており、目的はいずれも同じ 魔除けとしてのお守りである。
ナザール・ボンジュウ(Nazar boncuğu)はメドゥーサ(Medousa)の目玉なのである。
つまり人を石に変えたと言うメドゥーサの邪眼(じやがん)。すなわちEvil eyeを模したもの。

上はトルコ土産でもらったもの。左3つは、布製のバックのチャームになっていたもの。
右上はギリシャの土産。
下はトルコの土産物屋で売られているブレスレット。こっちが欲しかったです。
もともとトルコでは、 紀元前から存在していると言われ国民に愛されているお守りで、
メドゥーサ信仰の頃からの発祥と思う。
妬み深い人から出る視線(邪視)や悪霊が人にとりつき災いが降りかかると信じられ、その嫉妬や妬みなどの悪意ある邪視から身を守り、災難を払う為に持つお守りとされている
。
メデゥーサの蛇眼が人を石に変える所から来ているのか?
視線(邪視)を跳ね返すだけでなく、割れた時やヒビの入った時は、自分の身代わりとして災いや嫉妬を受け止めてくれる身代わり護符でもあります。
「凶眼の魔力」として、悪いもの全てを、目の威力により打ち砕き、青いガラスによってはじき飛ばすと言う事らしい。
ギリシャではバスカニアと呼ばれ、トルコと全く同じです。
ギリシャ中どこでもたくさん売られています。(目玉付きのキーホルダーを車のハンドルに下げたり、玄関先に飾ったり。)
(ギリシャやイランではトルコが起源である事や、目玉がメドゥーサの目であることを知らないようです。が、いづれも古くからあるお守りとして国民に知られています。)
イランでは「チェシェ・ナザール」チェシェ・ハザド(恨みの目)とも呼ばれ他人やその人の持ち物に対して向けられる羨望、嫉妬、悪意の感情を持ったまなざしを差し、それを跳ね返す力があるとされます。
車や部屋のドアに飾られたり、服のポケットに入れて持ち歩く人もいると言う事です。
土産物屋で売られるネックレス、タイプです。
下はブレスレットのカラー・バリエーションです。
ナザールボンジュウ(Nazar boncuğu)は、大
小、デザイン別にいろいろな種類がある。
守るものの対象に合わせて目玉の大きさを選ぶのが良いとされています
。
また、デザインも多様にあり、ブレスレットやネックレス、キーホルダー等どこで使うか考えて選ぶ事もできます。
唯一日本のお守りと違う事は、お土産屋で簡単に買える品だと言う事です。(日本は寺院仏閣、神社、教会でないと買えない。御利益が得られないから・・。)
ところでお守りの普及を調べていて疑問に思った事は、イランまで浸透しているなら、恐らくシリアやイラクにもひろがっているのではないか? と思い調べてみました。
やはり、 予想通りイスラムの世界の中でもそれはアッラーと合体して存在していました
。(シリア旅行の方のブログで確認。)

イマームアリーの剣が付いているイスラム仕様です。
これはネットで日本で売られているものです。
アッラーの教えの書いてある帯付きの物もあります。
(イスラム教徒はイーブル・アイは自分たちのものだと信じているようです。何しろ一神教ですから。)
メドゥーサ信仰の話は・・つづく・・。
2017年12月「メドゥーサ(Medousa)の首」でメドゥーサ(Medousa)についてはより詳しく書いています。ナザール・ボンジュウについてもまた触れています
リンク メドゥーサ(Medousa)の首
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メドゥーサの目玉とメドゥーサ信仰 2 … 2009年05月26日