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海抜138m、マリーナ・グランデから一気に650m(5分)を登ると、フニクラーレの終点駅にはカプリ(Capri)の街の中心の広場があります。
PZZA UMBERTO 1 (ウンベルト1世広場)
駅はこの時計塔の左手の方にあります。ショップみたいな入口なのでやめました。
ウンベルト1世 (1844年~1900、在位1878年~1900年)
1861年、サルデーニャ王国によるイタリア統一でイタリア王国を建国したサウォイア家(ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世)の第2代国王です。
彼より有名なのが奥様で、以前「ピッツァ」の時紹介したマルゲリータ・ディ・サヴォイア。
ピッツア・マルゲリータの名の由来となった王妃です。
(広場には、彼と彼の父、つまり初代イタリア国王と、2代目イタリア国王の記念碑板があると言うことですが、気づきませんでした。)
ウンベルト1世は、民衆に嫌われて暗殺されています。記念の名前の広場が残っていると言うのは、何だか不思議な気がします。
サヴォイア家の紋章がとても素敵なので紹介。
ウンベルト1世広場のフニクラーレの駅のある側の時計塔前は、見晴台になっています。
ナポリ湾を前に展望台は開けていて、左に見える山はソラーロ山(標高589m)。その麓にはアナカプリの街があります。ここからミニバスで15分くらいです。
このウンベルト1世広場の近くに、カプリの街としては一番デラックスなホテルとブランド店が集まる一帯があります。どちらかと言えばアナカプリの方がセレブ向きですが、ブランド店街は島でここだけです。
Grand Hotel Quisisana (グランド・ホテル・クィシサーナ)
もとは、1845年の創業当時はサナトリウムとしてオープン。(イギリス人医師が作ったサナトリウムらしい。)当時の患者は、たった8セントの治療費で泊まれたと言う事ですが、いつしか、ホテルの立地、素晴らしい景観とその設備に健康な人も泊まるようになり、流れでホテルになったと言う歴史を持ちます。
今ではカプリ島のベストホテルとして、著名人や芸能人、スーパーモデル、イタリア名門グループの一族なども顧客に持つ、いわばセレブの集うホテルとなっています。
冬の間はクローズらしいです。
ホテルのプールと景観
クィシサーナのバーのテラスです。宿泊してなくても、ディナーの後に良いですね。
でも、一流ホテルなので、そこそこの衣装で行きましょう。
下は、ホテル前のホテルのカフェテラスです。通りの少し先はお馴染みのブラント店が入ったアーケードです。店は小ぶりですが、南国ならではのセレクトされた素敵な商品があるかも・・。
ウンベルト1世広場東南に少し歩くと、アウグストゥス庭園に着きます。
ドイツの大富豪フリードリッヒ・アウグスト・クルップ( ~ 1902年)の造園した庭園は、市のものとなり、一般公開されています。
庭園とここから見える断崖が、カブリ島の魅惑的なポイントの一つだと言います。
カプリを愛し、島の土木にも貢献し、海洋生物の研究の為に研究船の造船を寄贈しているそうです。土木で特に有名なのが、クルップ通りの建設です。
下は、クルップが建設指示したクルップ通りです。アウグストゥス庭園から断崖下のマリーナ・ピッコロに降りる小道です。1350m、技師エミリオ・メイヤーの設計だそうです。
海に落ち込む断崖に刻まれた小道は、一見、「何? 」と思えるスペクタクルな光景です。暇があれば降りてみたいですね。
因みに、アウグスト・クルップの名がドイツ名なので、(ドイツ人だから・・。)第一次大戦前1918年、政治的理由により、ローマ皇帝アウグストゥスの名に変更したそうです。
次はミニバスでアナカプリ方面です。
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