わたしのこだわりブログ(仮)

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2009年07月05日
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カテゴリ: 駅と鉄道

登山電車・ピラトゥス鉄道 2

​​ ピラトゥス(PILATUS)鉄道
トラバーサー(Traverser)
パーミル(permil)

ラック式鉄道が世界で最も普及している国はスイスだそうです。(そうでしょうとも・・。)
ピラトゥス鉄道は 、ロヒャー式 (Rocher) なので2枚の歯車がそれをはさむ形になり、分岐部を含み全線かみ合わせが外れるヶ所は無いと言う事です。
車体が横から見るとケーブルカーもどきの平行四辺形をしているので、 時々ケーブルカーとまちがわれるのだそうですが、れっきとした登山電車です。

​​星​因みに、 ケーブルカー(Cable car) はやはり、山岳の急斜面などを登る車両なのですが、 ケーブル(鋼索)で引っ張り上げる(巻上機等で巻き上げる方式)鉄道なので自力走行の鉄道と区別されます 。車両は外部から引っ張って運転するので動力部が無いのが大きな特徴でしょうか?  (鉄道にあまり興味のない人だと区別がつかないですよね。)

下はすれ違う電車ですが、左が下りです。なぜなら、左のパンタグラフが降りています。
ピラトゥス鉄道の登山電車 6
下りでは電力がいらないので降ろしているようです。おそらく、発電ブレーキを使い、発生した電力は屋根上の抵抗器に流して熱に変えてしまう方式かも・・。

「動力部は坂下の方にあって、昇り時は客車を押し上げるように動き、下り時は前(坂下の方)側でブレーキングしながら、ストッパーになる。」のが動力車の原理なので、この電車は動力と客車一体型ですから、エンジンはやはり坂下部にあるのでしょう。
鉄オタではないので列車の型や構造までわからないので、詳しく説明できませんが、理論的には合ってますよね。(ミニカーだったらひっくり返して裏側を確かめたいのですが・・。)

たいていの登山鉄道は単線です。どこかで上下線がすれ違わなければなりません。多客時の続行運転中は、まとめて数車両のすれ違いをしなければならないようで、写真上は、後続の昇り車両もポイントに入っています。

下は、鉄オタなら気づいたか?  トラバーサー(Traverser)です。
ピラトゥス鉄道の登山電車 5
トラバーサー(Traverser)
トラバーサー(Traverser)
は、線路間で鉄道車両を移動させる装置 です。
ラック式鉄道でも、このビラトゥス鉄道のよう にロヒャー式ラックレールでは分岐器が作れないため、複線区間(信号場)のポイント切り替えや、折り返し駅の構内ではトラバーサー(Traverser)を使って車両を移動 させます。よって、ここでは「ポイントの切り替所」その物を「トラバーサー」仕立てにしてあるようです。

​​今昇りに線路が設定されていますが、下りに線路をつなぐのには、 ポイント線路そのものが水平移動して切り替わるシステム なのです。(案外これも目玉なのです。多分・・。)

ピラトゥス鉄道は、「乗る事」に意義があるので、正直そんなに景色は良くありません。唯一の絶景がこのあたりかもしれません。(山頂の景色も晴れ渡る事の方が少ないようです。)
ピラトゥス鉄道の登山電車 11

ピラトゥス鉄道の登山電車  8

下は、山頂まで、いよいよ最後の登りです。
ピラトゥス鉄道の登山電車 7
パーミル(permil)
パーミル(permil)
は、1000分の1を1とする単位で、記号は‰です。 (1‰ = 10 -3)
鉄道線路の勾配を表す 単位で水平距離1000m当たりの高低(m)を指す そうです。

ピラトゥス鉄道では1000mで480m標高が上がる(480‰(パーミル)。


今、車両から左手に見えてる景色です。登り切れば山頂のピラトゥス・クルム(Pilatus・Kulm)駅です。
ピラトゥス鉄道の登山電車  9

つづく​​​​​​​
リンク ​ 登山電車・ピラトゥス鉄道 3 (ピラトゥス山頂)

Back number
リンク ​ 登山電車・ピラトゥス鉄道 1 (歯軌条、ラックレール)






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Last updated  2020年10月22日 00時47分11秒
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