わたしのこだわりブログ(仮)

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2010年03月17日
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カテゴリ: 歴史の旅
スペイン(Espana)
アンダルシア(Andalucía)州、州都
セビーリャ(Sevilla)県、県都セビーリャ(Sevilla)
アルカサル(Alcazar)
乙女の中庭(Ptio de las doncellas)装飾と大使の間(Salon de Embajadores
)

広間から乙女の中庭に出る開口部を中庭側から撮影
アルカサル 28

乙女の中庭から大使の間の入り口。屋根の上の櫓は大使の間の天井ドーム部分。
アルカサル 27

大使の間の入り口
アルカサル 29

大使の間の入り口扉
アルカサル 33
浮き彫りレリーフの中に象眼されている木造の扉

モサラベとムデハルとモリスコ
ちょっと整理をしておきます。
西ゴート時代のカトリックの住人達(アンダルシアの)でアラブに侵略された後に残留した者を モサラベ(Mozarabes) と言います。
彼らは 「ズィンミー」 イスラムの中で公認された異教徒 となりアンダルシアに残った者達です。

その立場が レコンキスタで逆転 して
今度は、 アラブ時代からの住人がカトリックに侵略された後に残留した者を ムデハル(mudejar) と言います。
しかし、カトリック支配になるとかつてのアラブのような公認異教徒の制度はなく、彼らは 改宗する事で残留許可を得た のです。よってイスラムから カトリックに改宗してアンダルシアに残ったムデハル達を モリスコ(Morisco) と呼んで区別されました。

モサラベ様式とムデハル様式
両者の残留者達はそれぞれに融合文化を生んだのです。
モサラベ様式 は 西ゴート王国の伝統を引き継いだ馬蹄形アーチや装飾模様にイスラムの要素が加えられた様式 を造りあげていました。

ムデハル様式 残留イスラム教徒(ムデハル)の建築様式とキリスト教建築様式が融合したスタイル を造るのですが・・。
当時キリスト教徒側の文化はひどく立ち後れていたので、逆に 侵略したイスラム側の建築や工芸の方がはるかに秀でていたので、スペインでは長らくイスラム建築を主軸にしたムデハルの様式が影響を持ち続けた のです 。

ムデハル様式は、近年のガウディの建築にも影響を与えていると言いますスマイル

乙女の中庭の回廊、スタッコ仕上げの壁
アルカサル 30
植物をミチーフとした化粧漆喰の美しい透かし彫りはムデハルの技術のたまものである。
上のような 菱形や小葉状片などが連続する透かし彫り装飾は「セブカ(Sebka)」と呼ぶ そうです。

スタッコ
漆喰を厚く塗りつけたあと、コテやローラーで表面に凸凹模様をつけるやり方。ここでは型押しにより細かな造形を造りあげている ようです。

大使の間(Salon de Embajadores)
アルカサル 31

宮殿の下部は幾何学のタイルが貼られ、上部は漆喰にスタッコして彩色されています。あたかもタイルのように見えますが・・。

大使の間(Salon de Embajadores)上部
アルカサル 32

秀でたイスラム文化
。

前述「キリスト教徒側の文化はひどく立ち後れていた」と紹介した通り、当時の西側ヨーロツパの中では イスラム文化は非常に高いレベル
前回 ペドロ王がイスラム文化に傾倒 していた・・と言う事も紹介しましたが、 実際10世紀になるとイスラムの高い文明を学ぶ為にピレネー山脈を越えてくる者達が現れた と言います。

イスラムの学問がラテン語で紹介され始めたのもこの頃 でイスラムで作られた「医学典範」などは16世紀まで西欧側の教科書としても使われていたと言います。
天文学書も、アラビア数字が導入、代数学、幾何学などはこの頃にイスラムの数学者が達成していたものが欧州に流れ込んだ ようです。

ペドロ王の時代以降、ヨーロッパが進んでイスラム文化を吸収しようとしていた時期であったようです。(ペドロ王は先駆けだった・・。)
そういう意味でイベリア半島はカトリック化は立ち後れたものの、以降西側でも先端を行く技術を獲得した事になります。

もっとも・・古代ローマ帝国が滅びなければi西側の文化は後退する事なく、人類史はもっと早く進んでいたと思う。以前も書いたが数百年は先に(未来に)行けていたのではないか?

写真がもうupできないので・・・つづく





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Last updated  2010年03月18日 01時40分14秒
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