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さて、ベルベル人の住居を紹介しようかと準備をしていましたが、取り寄せている本が届かないのでもう少し後にしました。その次にヴァチカンの予定もありますが、それも長くなるので据え置きして、とりあえず美術館でも行ってみる事にしました。
フランス、パリにある印象派の殿堂と言われるオルセー美術館本体から紹介。
オルセー美術館 1 (パリ万博とオルセー)
フランス(France)パリ、(Paris)
パリ万国博覧会
オルセー美術館(Musee d Orsay)
パリ万国博覧会・・・駅から美術館に
コンコルド広場
遠くエッフェル塔が見えます。
9月に「パリのエッフェル塔 」で紹介していますが、1989年の第4回万国博覧会の為に建設されたものです。
アレクサンドル3世橋とアンヴァリッド
アレクサンドル3世橋
オルセーと同じ1900年の「第5回パリ万国博覧会」で建設。
フランス共和国の大統領とロシア皇帝アレクサンドル3世の間の友好の証として、 ニコライ2世によりパリ市に寄贈
されたものだそうです。(凄い贈り物ですね
)
アンヴァリッド
橋を渡って正面に見えるのがアンヴァリッドと言われ、 1676年にできた退役傷痍軍人を収容する為の施設
です。(マンサール設計)
現在も療養所は少し残り、軍事博物館などに一部転用されています。
そしてここにはナポレオンのお墓があります。
中央のドームが教会で、その地下にナポレオンが眠っています
。普通観光では行かない所なのであまり知られていないかも・・・。
パリ万国博覧会
ちょっと驚きましたが、 パリの万国博覧会は、9回開かれています
。
1855年、1867年、1878年、1889年、1900年、1925年、1931年、1937年、1947年。
「第5回パリ万国博覧会」で建設されたのが、アレクサンドル3世橋とグラン・パレ、プティ・パレとオルセーです。
万国博覧会は、様々な物品を集めて展示する国際的博覧会で、 前身は、1798年、フランス革命の時期にパリで初めて開かれた国内博覧会
で、1849年までにそれは11回開催されたそうです。
1849年になり、フランスの首相から国際博覧会が発案され、第1回国際博覧会が1851年にロンドンで開催
されています。
今年は中国で開催されますね。
セーヌ川畔・・写真の奥に見える建物が、グラン・パレ
以前ノートルダム寺院のところで紹介していますが、
「パリの街を東から西に流れるセーヌ川は、北側を右岸、南側を左岸」と言って街を分けています。
写真右が右岸で左が左岸。
グラン・パレ
1900年のパリ万博の時に建てられて19世紀のフランス美術を代表する「フランス美術100年展」で新古典主義から印象派までの絵画や彫刻を展示
されたそうです。
古典様式にアールデコ装飾がされた定物で、4人の建築家が設計。
この向かいにプティ・パレがあります。
まさに中身はオルセー美術館の前身ですが、中身がいきなりオルセーにきたわけではありません。
オルセー美術館

この美術館は、かつて駅でした。
画家のデタイユは「このオルセーの駅舎を見て「この駅は素晴らしい。美術館の風格を持っている。美術宮殿の方が駅みたいだ・・まだまにあうなら取り替えっこしないか?」と提案した・・と言うくらい当初から素晴らしい出来だったようです。
写真左にまだ建物はつづく・・・入り切らない。
オルセー駅
前述した 1900年に開催されたパリ万国博覧会の為に建設されたオルレアン鉄道の終着オルセー駅舎兼ホテルとして建設。
設計者ヴィクトール・ラルー(1850年~19937年)
2年ほどで建設され、1900年7月14日落成。
まさにこの廊下に4路線の線路が通っていたようです。
正面の時計や壁などはそのまま。でも、元駅とは気付かない。
駅から美術館に
オルセー駅はオルレアンやフランス南西部へ向かう長距離列車のターミナルでしたが、手狭になり1939年には大規模な鉄道線による交通が打ち切られ
その後様々なイベント会場に
なったと言います。(大戦後の捕虜受付センターになった事も・・)
その後ジョルジュ・ポンピドー第2代共和国大統領(1969年~1974年)政権下で美術館への移行が確認され
ヴァレリー・ジスカール・デスタン第3代共和国大統領(1974年~1981年)引き継がれ、
フランソワ・ミッテラン第4代共和国大統領(1981年~1995年)の代
1986年、オルセー美術館が開館。
オルセー駅当時の写真・・・確かにあまり変わらない。
時計もそのまま
日本人は印象派の絵が好きな人が多いようで、ルーブルより人気があります。
フィルム写真しかないので載せられませんでしたが、会館当時のホテルのレストランがそのまま美術館のレストランに利用されています。
天井画がとてもロマンティックで素敵なのです。たかが美術館のレストランになぜ? と思ったらそう言う事だったのですね・・。
時計側から撮影
絵画はジュ・ド・ポーム(旧印象派美術からオルセーに移行。
旧印象派美術館はこじんまりして見やすかったのですが・・。何より作品に近かったし・・。
新印象派美術館には絵画だけでなく、彫刻やアールヌーボーの家具等の調度品もあります
。私は、絵画部門よりそちらの方が実は好きです・・・。
ムーラン・ド・ラ・ギャレット 1876年
オーギュスト・ルノワール( Pierre-Augustê Renoir)(1841年~1919年)
この作品は 1894年にギュスターブ・カイユボットから国に寄贈された絵
なのだそうです。ただし、国のアカデミーは当時、まだ印象派と言うものをかたくなに拒絶していたので、この作品は しぶしぶ受け取った
とされています。
今じゃアカデミーの作品よりお値打ちに品になっていますが・・・。
ルノワール35才当時の作品だそうです。
1854年(13才)から4年間、磁気の下絵描きとして奉公して絵の経験を積んんだ後、模倣画家としてルーヴル美術館で巨匠の絵画勉強し、初めて画家になったと言われるのがこの作品なのだそうです。
この色彩表現は非難の的となったようですが、彼への肖像画の依頼は増えていったようです。
印象派の作品紹介・・つづく
リンク オルセー美術館 2 (印象派・・マネとルノワール)
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