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義兄は自慢げに言って1本のボトルを出してきた。
それが今年初めて完成出荷されたハワイ初の芋焼酎「波花」」だった。 ![]()
ハワイ初の芋焼酎「波花」
ハワイ初の芋焼酎
黒瀬杜氏(くろせとうじ)
オアフ島の北、 ノースショア のハレイワで育てられた芋で仕込まれた焼酎は鹿児島に伝わる黒瀬杜氏(くろせとうじ)の伝統技法を忠実に踏襲して作られた本物の芋焼酎なのだそうだ。

製造元は Hawaiian Shochu Company(ハワイアン焼酎カンパニー)
初回の出荷は3000本だけ。
小売価格は1本(750ml) $39+tax
若干のホノルルのレストランや居酒屋で提供されてはいるが、個人で手に入れるなら直接ハレイワの会社まで買いに行かなければならないそうです。(行く前に予約電話必要)
義兄は誰かからプレゼントされたようだ。![]()

ラベルにはノースショア・・と日本語で書いてある。
芋焼酎「波花」を造ったのはまだ若い平田さんご夫妻
だそうだ。最初ハワイアンにポピュラーなタロイモで焼酎が造れないか? と思ったのが発端だとか・・。
一念発起して脱サラした平田さんは焼酎の技法を学ぶ為に3年間鹿児島の酒造会社に弟子入り。
芋は結局ハワイで造られている甘さに定評のある沖縄芋(紫芋)が選ばれた。
そして火山性の土壌で鹿児島に似た環境があるノースショアで焼酎造りが可能になったそうだ。
しかし決して順風満帆に事が運んだわけではなく、蒸留所建設では建築業者にだまされ、お金を失い。電気も未だひかれていない・・と言う 予想外のトラブルに見舞われながら生み出された焼酎
なのだそうだ。
今年師匠からお墨付きをもらい、初出荷。
しかし、初回の出荷の3000本。これが全部売れたら次の仕込みの資金になるとか・・![]()

芋は
前述の 沖縄芋(紫芋)
米はカルフォルニア産の高級米「国宝ローズ」
麹菌は日本から輸入した 黒麹(クロコウジ)
全体の82%がムラサキ芋で、18%が米麹アルコール度数30
木樽蒸留器で蒸留。
カメ壷は弟子入りした万膳酒造の師匠から譲られた100年物を使用。
ボトルも日本から輸入。
今年2月に仕込み、6ヶ月間タンクにいれて熟成。
9月、今回出荷
されたものが初ハワイ産の芋焼酎「波花」なのだそうです。
兄が晩酌。私は一口だけ味見。
新鮮な芋の香りがプーンとして、芋焼酎だと言うのはすぐわかる。
しかし、私に焼酎の味はわからない。
通の義兄によれば、 この焼酎は沖縄の泡盛に近い味だそうだ。
もちろん美味しい・・との事。
因みに義兄は沖縄出身。
そして調べて見ると 平田さんの弟子入りした鹿児島の万膳酒造は、「手造り麹」「かめ壷仕込み」「木樽蒸留」と、黒瀬杜氏
(くろせとうじ)の名匠が初代杜氏として技を伝承した酒造会社。
(初代杜氏は故・宿里利幸氏。)
黒瀬杜氏(くろせとうじ)
鹿児島県の笠沙町(2005年南さつま市に)にかつて 黒瀬という集落があり、そこが焼酎造りの技術を伝える里として知られた
そうだ。
黒瀬で技術を身に付けた彼らは、九州一円の酒造場におもむき、杜氏、蔵子として酒造りを手伝った。
そんな酒造りを伝承した黒瀬からの杜氏を総して「黒瀬杜氏」と呼ぶ
そうだ。
ところで、そもそも黒瀬に酒造技術があったわけではない。
黒瀬出身の3人の若者が酒造技術を身に付けて里に帰った事がそもそも・・だと言う。
時は明治。実はそんなに古い話ではなかった。
焼酎造りの技を所得するため、3人が向かったのは琉球(沖縄)
。
黒瀬杜氏の酒造りの原点は沖縄の泡盛にあった
・・と言う訳だ。
義兄が「泡盛に近い味」と言ったのは「波花」が黒麹菌を使っていた事からなのだろう。
(因みに泡盛はインディカ米を使用し、芋は使わない。)
「波花」を飲みたい方はホノルル市内のレストラン(和田、ジャペンゴ、ロイズ、アラン・ウォンズ、とっくり亭など)で飲めるかもしれません。
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