わたしのこだわりブログ(仮)

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2016年08月18日
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オリンピック、連日の快進撃で深夜にテレビが止められないです。

最近の選手は幼少期からの英才教育で伸びてきた人達が多い事、またこれも「ゆとり世代」と言うのか? 物怖じしない頼もしい選手が出てきた事。とても嬉しく思います スマイル

自分の子供の頃とは教育内容だけてなく物質的な意味でも取り巻く環境世界が変わってきている事も心理に影響しているのでしょうか? 
スポーツの世界にしても、昔なかった医学的見地や科学的根拠を元に分析され、合理的な練習方法が取り入れられ、みんな納得した練習を積んできている事もあるのかも知れません。

何にしても選手個人のガンバリあってこその優勝ですが、 今回の選手に特に感じた事があります。
彼らの言葉の端々に「責任を持って日本を背負って戦いました」・・と言う強い使命感です。


デン・ハーグ(Den Haag) 2 ビネンホフ(Binnenhof)

ビネンホフ(Binnenhof)
リッデルザール(Ridderzaal)(騎士の館)の誕生
ビネンホフ(Binnenhof)が政治の中枢になった訳

ビネンホフ(Binnenhof)はオランダ議会の国会議事堂だけでなく総理府や外務省など中央官庁の入った政治の中枢になっている場所です。
ガイドツアーを申し込むと中の見学が許可されるので行ってきました。
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A・・・総督の門(通り側)  
       A'・・ネーデルラント王国国王ウィレム2世(Willem II)(1792年~1849年)像 
          ※ 現王室のオラニエ公祖先
B・・ ・リッデルザール(Ridderzaal)(騎士の館)
       B'・・ホラント伯ウィレム2世(Willem II)(1227年~1256年)像
          ※ 
Cゲートを出た所 紫色がマウリッツハイス美術館
D・・ ・ヘット トレンチェ(Het Torentje)(小さな塔)   オランダ首相執務室

写真は表通り側Aの建物
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Aのゲート、総督の門
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A総督の門を入ったリッデルザール( Ridderzaal)(騎士の館)前 の中庭
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今でも国家的行事の行われる中庭である。

B・・リッデルザール( Ridderzaal)(騎士の館)
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ビネンホフ(Binnenhof)(中庭)は、もとは中世ネーデルラント(8~13世紀)を支配したホラント伯(graaf van Holland)の領地だった場所 。最初は狩猟場だったらしい。

晴れの日のリッデルザール( Ridderzaal)(騎士の館)
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ベンチが置かれて市民の憩いの場所にもなっている。

リッデルザール(Ridderzaal)(騎士の館)の誕生
ホフフェィファ(Hof vijver)の池のそばに最初に屋敷を建てたのはホラント伯フロリス4世(Floris IV)(1210年~1234年)。
リッデルザール(Ridderzaal)(騎士の館)の建設を始めたのがフロリス4世の息子のウィレム2世(Willem II)(1227年~1256年) です。

ビネンホフ(Binnenhof)と言えばがリッデルザール(Ridderzaal)を指していると行っても過言ではないこのゴシックの建物は 1248年着工。1256年頃一部完成。
その後息子のフロリス5世(Floris V)(1254年~1296年)に引き継がれて完成


B'・・ホラント伯ウィレム2世(Willem II)(1227年~1256年)像
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余談ですが、フロリス4世(1210年~1234年)もウィレム2世(1227年~1256年)も短命なのです。
そしてホラント伯(graaf van Holland)家自体がフロリス5世の子供の代で家系は途切れ(1299年)、ウィレム2世の甥が受け継ぎ以降エノー伯爵(graaf van Hainaut)家に代替わりしています。
つまり屋敷を造った当主一家は早々に消えたのです。
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前の中庭から後ろの中庭に繋がるゲート。この次のゲートをでるとマウリッツハイム美術館前に出る。

まさに中世のお城と言った造り。
実は中世初期の城は建築上窓など開口部もほとんどなく暗いのです。当然窓にガラスなど無い。あって板扉だが昼は開いたままで夜は閉じられタペストリーでカバーする・・と言った感じ。
(タペストリーは装飾と寒さしのぎの実用品。ベルギーが発祥ですが、このあたりも必需品。)
騎士の城、むしろ牢獄か? と言ったイメージのが強く、お姫様の住むようなファンタジー色は皆無です。
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中世の建物リッデルザール(Ridderzaal)(騎士の館)の見学がここの目玉です。
地下はちょっとした資料館で、映像案内などもありますが、日本語はありません。
尚、非常に詳しい冊子ももらいましたが、日本語バージョンはありません。
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上階に上がるとそこはイベントホールとなっています。


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もともとホラント伯爵家の邸宅であり、このホールは謁見の間であるとか、食堂とか、舞踏場であるとか、各種イベントに使われたであろう場所。
この広さが、後々裁判所や予算を決める閣議などいろいろな議事に利用される事になる。

現在もビネンホフ(Binnenhof)の中に国会議事堂がありここも国家的イベントで利用される。
ビネンホフ(Binnenhof)自体のルーツがこのリッデルザール(Ridderzaal)(騎士の館)の広間にあるのです。
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ビネンホフ(Binnenhof)が政治の中枢になった訳
そもそもは1428年、 オランダとゼーラントがブルゴーニュ公国の支配下に入っていた時に遡る。
初期、総督はビネンホフ(Binnenhof)に住居していたのに裁判はブリュッセルで開催されていたらしく 裁判の為に毎回遠方まで移動するのが大変 だったようです。

1464年本来ブルージュで開催される金羊毛騎士団(Golden Fleece)の集会をブルゴーニュ公はこのビネンホフで行った。他にもいろんな招集をかけてここで大会議した。

※ 金羊毛騎士団はブルゴーニュ公フィリップ3世(Philippe III)(1396年~1467年)が1430年に提案した騎士団。そして時のブルゴーニュ公はフィリップ3世(Philippe III)自身。
リンク ​ 金羊毛騎士団と金羊毛勲章​(Toison d'or)​

以来、次期ブルゴーニュ公となった子息シャルル(Charles )(1433年~1477年)(在位:1467年~1477年) も度々ハーグを訪れビネンホフ(Binnenhof)に滞在するようになった事から週3回のペースで議会や裁判がここで行われ、次第に行政の中心がこのハーグに、そしてビネンホフに集まりだした のだそうです

そして1511年。この大ホールはオランダとゼーラントの最高裁判所となった。

因みに当時、このホールは「The Hall of Rolls」と呼ばれていたそうです。その理由は法律上の例と判決が記録された羊皮紙をロール状に巻いた事に由来する。


玉座
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毎年9月の第3火曜日はオランダの国会が始まる日。
この日は違う意味で国民が盛り上がるお祭りの日。
なぜなら、昔からの伝統にのっとり、オランダ国王が黄金の馬車でリッデルザール(Ridderzaal)(騎士の館)の中庭には乗り付け、国会の開会宣言を行うそうでその日はパレードと馬車を見る為に観光客も増えるのだそうです。

※ ベアトリクス女王の退位により2013年オラニエ公ウィレム・アレクサンダー(Willem Alexander)が現オランダ国王です。

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オランダ議会には上院(第1院)と下院(第2院)があり上院が池側の建物。
下院が新しい議会ホールを持ったモダンな建物になっています。
同じ2院生でも日本とは全く別物。法案の審議や内閣の行動の監視を行っていて優位があるのは下院(第2院)の方だそうです。

下院(第2院)にある新議会場
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中から見ると新旧の建物がガラスを巧みに使って融合されています。
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下は今回のガイドさんです。名前は忘れました。
ガイド・ツアーはビネンホフ向かいにあるProDemos (プロデモス) と言う観光案内所でリクエストできます。
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新しい方の建物はセキュリティーが凄く全ての持ち物検査の後にロッカーに預けさせられました。
カメラもここから先は一切無しです。
その代わり現在の議会室なども見学させてもらえました スマイル

ビネンホフ(Binnenhof)おわり
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リンク ​ デン・ハーグ(Den Haag) 1

リンク ​ 日本の人口と世界の人口あれこれ (写真 ハーグの街)






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Last updated  2021年05月17日 02時52分38秒
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