京都移り住み日記
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京都シネマって相変わらず渋いですよね。「エンロン」を見てきました。エンロンについては、新聞記事である程度は追っていたけど、どんな企業かわからなかったのでよいまとめになりました。ただ、映画自体は、安っぽい感じですね。そう思ってしまったのは、たとえばエンロンの会長のケネス・レイの生い立ちを語るくだり。彼の父親は牧師だという説明をしながら、バックには、Dusty Springfieldの"Son of a preacher man"を流してしまうのって、やっぱり、ちょっと安易じゃないですかね。全編にそういう安易さを感じます。すべてをGreedで説明してしまうやり方も、気に入らないですね。ドキュメンタリーとして、あまり経済について詳しくない人にも、一貫した視点からストーリーを提供しようと思うと、簡単にならざる得ないって面はわかるけど。全体として、われわれと彼らに分けて、強欲な彼ら(エンロンのマネジメントと銀行、監査法人、弁護士事務所)が悪いとするのは、ついていけない感じ。映画全体でエンロン幹部であるレイ、スキリング、ファストウを悪者にしていくのだけど、一番わかりやすい説明は、彼らが破綻前に株を売り抜けたことに集中しているように感じる。でも、エンロンの事件ってもっと奥が深くって、アメリカ資本主義が要請しているやり方にしたがっていくと、エンロンのやり方は、極端であっても間違っていないことになるとは思う。時価のはっきりしないものまで、時価会計で計上しなければならないのだったら、自分に有利なやり方をするよね。それに、401kで損害を食らった人の話も出てきて、一般人に損害を与えやがってということになっているけど、そもそもエンロンが、時価総額至上主義に陥っていったのは、401kもその一部を担って、恩恵を受けている株式市場に関する文化のためではないかと思う。とりあえず、じゃあ、どうすれば、もっとよい映画になるのだろうと考えてみる。あんまりわからないけど、まあ、エンロンの功績の部分を説明する?インドでは失敗したけど、彼らがいたから達成されたものは何なのかといった部分ですね。その他としては、エンロンがなくなっても引き継がれたものは何かですね。たとえば、電力の市場はどこに移ったのか、ダイナジーにみんな流れたのか。またエンロンの優秀な従業員たちは今何をしているか。などがあれば、エンロンの産業史の中での位置づけも描写できたのではないかと思うんだけど。でも、思い出すけど、2000年当時とかBandwidthを取引するビジネスは相当かっこよかったよねえ。
2007.03.31
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