初めてタイトルを見たときの印象が
「天才でも何でもない凡人発達障害者がギフテッド並みになるための本かしら?」
という半信半疑なものでした。
しかし、実際読んだら基本的なライフスキルが集約されていたのです。
発達障害と関係なく就職前の若者にも役立つ内容もあります。
以下は私自身にとって役立った内容の紹介です。
著者は人間関係の基盤を「通過」に例えて
人間関係で失敗しないことがいかに大事かを説明しています。
私も就職活動する大学3、4年までは
「嘘の褒め言葉と共感は茶番だ。価値を感じられない。
愛想笑いとか心地よくないときに作る笑顔も嘘だから嫌いだ。
私は本気でしか褒めたり共感の言葉は出せない」
と思っていました。
その調子で就職活動をしたら見事に面接で1回も先へ通過しなかったのです。
特に女性は、相手を褒めたり共感言葉を投げてあげたりニコニコしていないと、
無愛想な男性よりも敵を作りやすいですよ。
同い年の定型発達者と接すると
彼ら彼女らがいかに成熟して自分より先のライフステージを歩んでいるかを痛感します。
(以下、参考記事2つ)
2019.03.04 同学年の新卒入社の健常者と会った話
2019.02.24 女性としての人生の岐路
周りが自分より先へ先へと向かっているこの寂しい感覚は
高校生になってから強く感じるようになりましたが、
社会人になってからは加速度的に強く強く感じられます。
また、中年以降の発達障害者と話しているとそれと同年代の会社の健常者と比べてしまい、
中年以降の発達障害者の幼さを自分の将来像と重ねてしまいます。
幼いおじさんおばさんになるであろう自分が怖いです。
それでも仕方がないのです。
寂しさと悔しさは増す一方ですが、発達障害者は発達障害者です。
1日で急に変えられるものではありません。
自分らのペースでゆっくり成長・発達するしかないのです。
寂しさと悔しさを受け入れて
普通の輝きを手に入れようともがくことを諦める必要性が説かれています。
今の私は普通の輝きを苦しむほど努力すれば手に入れられるのではないかと諦めきれていません。
でも少しずつでも受け入れてその労力を仕事スキルなど多方面に使う方が
生産的なのだろうとも気づいています。
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