マイルドなアスペの独り言

マイルドなアスペの独り言

2020.03.15
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COVID-19で多くの映画が公開延期にされている中 『劇場版SHIROBAKO』 を無事に観に行くことができました。









以下、ネタバレを含む感想を述べていきます。








劇場版SHIROBAKOとは

2014年10月から2015年3月まで全24話が放送された TVアニメ『SHIROBAKO』 の劇場版。SHIROBAKOはP.A.WORKS制作、水島努監督によるオリジナルテレビアニメ。ヒロイン5人を中心とし、アニメーション業界の日常を描く群像劇。そして劇場版は、アニメ版から4年後の舞台となる。



劇場版SHIROBAKOは誰向けか

アニメ版を観た人。2時間の映画の中に情報量が多く詰め込まれているので、初見の人が観てもよくわからないまま終わってしまう気がする。あと、学生より社会人の方が楽しめる。登場する企業のコンプライアンスの甘さや、過去に締結した契約についての悶着シーンなど、社会人だからこそハラハラする場面が多い。



アニメ版と劇場版の違い

まず、アニメ版からの4年後が劇場版ということ。アニメ版で初々しい駆け出し社会人だったみゃーもりたちも社会人5年目で、キャリアの悩みの質が成長している。それと、アニメ版でおなじみのムサニスタッフが半分以上いなくなっていること。そりゃあ4年も経てば人は入れ替わるけど、入れ替わりすぎですよね???(詳しい事情は映画で確認してください)



劇場版で印象的だった登場人物の様子

絵麻と久乃木が同居していることと、久乃木が絵麻のヘアスタイルを真似ていること。君たちはカルガモの親子か。

平岡の情緒が安定していること。タローのおかげですっかり穏やかな大人である。

本田さんがまた元どおりに太っていたこと。仕事は順調そうで安心したけど。

みゃーもりの「ミュージカルシーン」が長くて濃い。4年前より重症化している。

かおちゃん姉さんの子ども登場。実家で姉さんが子どもを抱きながら「いいねえ好きなことで仕事してお金もらって(セリフうろ覚え)」と電話越しにみゃーもりに語り、うまくいかない仕事でやつれているみゃーもりがそれを聞いている、という2人のコントラストな場面だった。姉さんは好きなことを追い求めたり夢をもつ人種ではないけど、平和で穏やかな人生を歩んでいることは間違いない。一方みゃーもりは好きなコンテンツで仕事をするが、生活は穏やかではなくストレスまみれ。監督の「好きなことで仕事をする辛さ」というメッセージなのだろうか。



ネット上で話題になっている遠藤夫妻に対する私なりの考え

劇中では、遠藤亮介は稼がなくなり、妻まゆみさんのパード勤めで生活を回していて、それで遠藤亮介への批判がネット上で大きかった。
個人的には別に気にならなかったけど、少数派なのかも。だって夫婦って健やかなる時も病める時も支え合う約束だし、男女逆なら(給料がない妻を扶養する夫)よくあることだし。何より遠藤夫妻には子どもがいないようなので、大人2人だけの生活だからきっとどうにかなる。
でも、もし遠藤夫妻に子どもがいたら…とか…稼ぎゼロの遠藤亮介がもし炊事や掃除もまゆみさんにやってもらってたら…だと、さすがに怒ってしまう。



驚いたこと

契約締結に関連する部分がゆるふわだったこと。そのゆるふわなままで、多くの人と大きなお金を動かしてプロジェクトを進めていたこと。アニメーション業界だからなのか、ムサニだからなのか、中小企業はみんなそうなのかわからないが、観ていてハラハラした。法務担当でなく法務に特別詳しいわけでもないみゃーもりと宮井が「げ~ぺ~う~」に乗り込む場面は緊張した。そういった面で、アニメーション業界で働くというのはすごく大変だと感じた。少なくとも私だったら生き残れない。こういう、曖昧な決め事や関係性ばかりで変化の早い環境にいると私は病んでしまう。



終わりに

私は大学卒業後はまだ一つの企業でしか勤務経験がなく、しかも業界が親の勤務先と同じ。障害者枠で働いていて責任ある仕事はないので、あまり社外の他の人と関わりながら仕事をすることもない。そういうわけで他の業界のことは全然知りません。でも映画を見て、業界が異なれば人の雰囲気も仕事の進む様子も何もかも違うことをより強く感じました。業界が異なれば文化が違うって当たり前でしかないんだけど、頭だけでわかっているのと映画でハラハラしながら感じるのは全く強さが違います。自分はぬるま湯の中で働いているのだと痛切させられる作品でした。









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最終更新日  2020.03.15 18:33:11
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