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さて株式投資本オールタイムベスト18位は、 投資を生き抜くための戦い(ジェラルド・M・ローブ、パンローリング社) です。CAN-SLIMで有名なウィリアム・オニールはその著書「オニールの空売り練習帖」の巻頭序言の中で、投資家が読むべき良書としてジェシー・リバモアを描いた「欲望と幻想の市場(エドウィン・ルフェーブル著、東洋経済新報社)」と、このローブの本書の2冊を挙げました。
その理由は読めば誰でも分かると思います。それは1つには完全に CAN-SLIMの元ネタ ということもありますが (笑) 、それだけではなく、1930年代から40年以上もの長期を生き抜いたウオール街の伝説の大投資家であるローブの、「真実を知る者のみが語れる、手触りがザラッと冷たい鋼鉄の真実」が本文中に散りばめられているからです。私のオールタイムベスト1位の 「生き残りのディーリング 」にどこか通じる 緊張感に満ちた本 です。この本の良さを言葉で表現するのは実は非常に難しいですが、この最高の本に敬意を表し何とか頑張ってみたいと思います。まずはそのベストオブベストの「大トロ」の部分から紹介します。
ローブは 投資で成功するためには投機的な心構えが必要 だと言います。何故なら それでしか安全が得られない、 利益が小さく安全なインカムを得ようとすると必ず損失を招くから だと述べます。そして、 投資よりも投機の方が損を出しにくく、利益を上げやすい と主張しています。
この部分を初めて読んだ時には電撃が走りました。私は過去様々な有力な個人投資家の趨勢をつぶさに観察してきたのですが、本人が満足するような資産レベルに到達し、配当重視の インカム狙いの方針に切り替えられた方というのは極めて高い確率でその後のパフォーマンスを落として苦しんでいるのを実際に見ていた からです。そして以前から「どうしてそうなるんだろう?」と言う疑問を持っていたのですが、この本を読んで得心したのでした。つまり、
投資で成功するには投機的でなければならない、そうでなければそれは投資ではない
ということなんですね。私が今現在で言うと 6425ユニバーサルエンターテインメントのような「やんちゃ過ぎる銘柄」を常に意図的にPF最上位に置くようにしてるのもこの本の影響が非常に大きい のです。
最高の安全策を目指して、自分なりに常に最大限に投機的であろうとし続けている
のです。冬山で凍死しないために、覚醒しているために、常に自分の皮膚をアイスピックで刺し続けているようなイメージですね。
この 投機の方が投資よりも安全である というのは凄い発想です。もうこの部分だけで間違いなく本の定価以上の価値があると思います。 持っていない方は今すぐに本屋さんかアマゾンに買いに行きましょう。勿論私は皆様の笑顔以外には1円も戴きません。(笑) そしてこの本の凄さはまだまだこんなものではありません。 アドバイスと例えがどこからどこまでも具体的で胸を打つ んですね。いくつか見て行きましょう。
投資に際しては6~18ヶ月先を見るようにすべきだ。それ以上先を見ようとしてはいけない。しょせん、見えないのだから。
簡潔で堅牢なアドバイスだと思います。先ほどの6425ユニバーサルエンターテインメントを例に出すと、会社側は2016年12月に総工費2400億円のフィリピンメガカジノであるマニラベイリゾーツ(MBR)をオープンさせると言っています。今から14ヵ月後ですね。一方私はオープンはもう少し遅れて2017年4月前後になるのではないか?と現時点では考えています。これだと17ヵ月後ですね。 投資家というのはバスに乗るのに「早すぎても遅すぎてもいけない」 わけですが、ローブの言う6~18ヶ月というのは非常に理に叶った物と感じています。
あなたの持っている銘柄全てが資金全体の値上がりに貢献すべきだ。それは、ボートの漕ぎ手全員が力を出し切らなければならないのと同じ理屈である。
くー、痺れます。本当にその通りですね。(大興奮の続編に続く)
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