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著 者=ショーン・B・キャロル(SEAN B. CARROLL)訳 者=渡辺政隆、経塚淳子書 名=シマウマの縞 蝶の模様 エボデボ革命が解き明かす生物デザインの起源原 題=ENDLESS FORMS MOST BEAUTIFUL The New Science of Evo Devo発行所=光文社発行年=2007.4評 価=★★★★★【送料無料】シマウマの縞蝶の模様エボデボとは、EVOlutionary DEVelopmental Biology(進化発生生物学)を意味し、単細胞である卵から何兆個もの細胞でできた複雑な動物になっていく過程を意味する発生を、DNAだけでは説明できない現象を解明する学問である。引いては、進化がどのように起こるかに対する新しい見方を提供する学問と言える。発生とは考えてみれば不思議なもので、どうして起こるのか自分自身も全く知識がない。その点、本書よりもっと初歩的な書籍を事前に理解した方がよかったのだが、それでもこの研究分野の大事さが理解できる。たとえば、ほぼ全ての動物はどれもみな共通のマスター遺伝子というツールキット遺伝子を備えていることや、そもそも動物の設計はこのツールキット遺伝子の発現方法(DNAのスイッチ)のタイミングによって決められてることなどだ。ただ筆者の指摘するようにちょっとしたDNAの発現タイミングの違いやタンパク質の違いが、動物の形態・デザインに大きな影響を与えることから考えて、どこまで研究しても解明できないことがまだまだ残されるように思える。やはり生物学において、脳の仕組みと発生の仕組みは、現実はうまくいくにもかかわらず解明するにはわからないことだらけなのだろう。そういったことがよく理解できた。
2011.03.12
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著 者=ピーター・フォーブズ(Peter Forbes)訳 者=吉田三知世書 名=ヤモリの指 生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー原 題=THE GECKO'S FOOT Bio-inspiration -Engineered from Nature発行所=早川書房発行年=2007.3評 価=★★★★☆【送料無料】ヤモリの指生物の進化によって得られたすごい能力を、工学的に人間が利用できないかを考える学問として「Bio-Inspiration」があり、これを紹介するノンフィクションである。具体的には、超撥水能力を持つハスの葉、非常に強靭な強度を持つクモの糸、どこでも吸いつくヤモリの指、極めて美しい青色の構造色の羽を持つモルフォ蝶、航空工学では解明できない飛行能力を持つ昆虫の翅、月着陸船のようなナノレベルの外皮構造を持つバクテリオファージ等、主にナノテクノロジーやマイクロエンジニアリングを分析ツールとしてその実態を紹介する書物である。読み物語としては面白い。が、いざ実現性となると少々心もとない。自然の中の現象とそのメカニズムを解明することが最初に必要となり、これを模倣して工学的に商品として実現することが最終目的であろうが、ここにいたる道のりは長く・はるか遠く・かつ漠然としすぎている。仮に技術的には出来うるとしても、「いくらでもお金をかければできるよね」と言う反論にまったく太刀打ちできない可能性も高いからだ。
2011.03.12
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昨日の「東北地方太平洋沖地震」の際、秋葉原に出張・会合中だったが、都市部交通機関が全面ストップのため、結局12-3kmの自宅への道のりを、徒歩で帰った。こういうのを帰宅難民というのだろうが、同じ理由・同じ目的・同じ方向に歩いている「難民」がづっと連なっている光景は、実体験とともに忘れられない出来事に思えた。結局、たいした休憩もとらず3時間半程度で無事帰宅できた。
2011.03.12
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