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2007年01月11日
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(中略)


(これは、いったい、どういうことでしょう……?)
 頼久に責めたてられている友雅の苦しそうな表情。
(私のように気を失ってしまわれたりはしないでしょうか……?)
 藤姫は心配だった。しかし、苦悶の表情とは裏腹に、声は何ともなまめかしく、快さを訴えているようにも聞こえる。
(あれは、そのように心地よいものなのですか?)
 藤姫にはわけがわからなかった。終わった後の二人の満足げな様子。いかにも満ち足りたという風に抱き合って……抱き合って?
 藤姫は声をあげそうになるのを懸命にこらえた。覗き見などというはしたないまねをしていることなど、誰にも知られてはならない。
(私は……私も、友雅殿にあのようにしていただきたいのでしょうか?)

 藤姫は自らを抱きしめた。
 心にあった黒いものが消え、そこから冷たい風が吹き抜けるのを感じた。
 ここを暖められるのは、友雅しかいない……。切なく甘いうずき。
 藤姫は友雅を許した。





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最終更新日  2007年01月11日 20時26分36秒
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