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2007年01月19日
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 時が過ぎ、北の方のなくなったお父様は、新しい北の方をお迎えになりました。
 北の方が最初になさったのは、やはり、姫の頭の鉢を取ることでした。
 引っ張ってもたたいても、姫が痛がるだけで、いっかな取ることはできません。
「何と強情な娘だろう。」
 北の方は、頭の鉢が取れないのは姫が何かたくらんでいるせいだと思いましたので、何かと姫につらく当たりました。
 姫は、自分が北の方にかわいがっていただけないのは、きっと、この頭の鉢のせいだと思いました。いくら観音様のお告げでも、このように化け物じみた姿では、かわいがっていただけるわけがない、と。
(いっそ、このまま儚くなって、お母様の元へ参りましょう。)
 悲しく切ない気持ちを抱いて、姫は、川へ身を投げました。
 ところが、頭の鉢が浮き袋のようになって、姫の体は沈まないのです。


 川の近くで魚を捕っていた村人が、上流から流れてくる鉢を見つけました。
「なんだか変わった物が流れてきたぞい。」
 手元の竿をのばして引っかけ、岸へたぐり寄せましたところ、鉢の下に娘の体が付いているではありませんか。
「ば、ば、化け物ーーー!!!」
 村人は腰を抜かして逃げていきました。
(やはり、私は化け物としか見られないのですね……。あさましの身の上や。なぜ、命が絶えなかったのでしょう。)
 姫の目から涙がこぼれました。でも、助かってしまったのは、観音様の思し召しかもしれません。濡れた体を、村人が起こしていたたき火で乾かしながら、姫は思いめぐらしていました。
 そこへ、立派な身なりの貴族のお殿様が通りかかりました。
「娘、何をしている。」
 姫は、それまでのいきさつを語りました。お殿様はなんだか姫がかわいそうに思えて、
(邸に一人くらい変わったのがいてもいいだろう。)

 邸へ連れては来たものの、何もさせずに置くわけにはいきません。
 姫はそれまで本当に「お姫様暮らし」をしてきたので、お殿様の北の方がおっしゃる料理とか裁縫とかは何一つできませんでした。
「何もできなくても、お風呂でお湯をわかすくらいはできましょう。」
 姫は、風呂焚き娘として邸に置いてもらうことになりました。
 井戸から水を汲んできて風呂桶を満たし、薪を割って火をくべる。





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最終更新日  2007年01月19日 19時45分07秒
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