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「家族は社会の最小単位」と言います。子どもが成長していく中で、初めてコミュニケーションを取っていくのが家族です。なので、人間の最初の社会が家族だと言えます。
「常識とは 18 歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない」、この言葉は、アインシュタインが残したものです。つまり、幼少期に受けたものが、その後の人生に影響を与えます。
幼少期に受ける影響で大きいものは、親子関係でしょう。今回は、そんな「親子関係」が人生に何を与えるのかを考察していきます。
家族は社会の縮図です。家族の関係を振り返ると、あなたと社会の関係性が見えてきます。 それは、親子の距離感、関係性があなたに影響を与えているからです。
子どもと父と母との関係性は、次のように表されます。
・「父親との関係性」=社会の関係性の象徴
・「母親との関係性」=感情の関係性の象徴
父親と、どのようにつき合ってきたのかが、社会での立場を表しています。父親とうまくやっている人は、社会との関係性も良いといえるでしょう。父親が厳しかった場合は、社会も厳しいように感じます。父親の態度が、社会から受けるものだと感じるのです。
母親とうまくやっている人は、感情が安定し、穏やかです。母親が心配性だった場合、子どもも社会を心配の目で見ています。また、母親が批判的だと、その母親の姿は嫌だな、と思いながらも、ストレスが溜まると母親と同じような行動をとっているといわれています。
他にも、年の近い兄弟関係は、友人・同僚・先輩後輩の関係を表しています。このように家族との関係は、社会との関係を表しているのです。
夫婦間の問題を、夫婦で解決しようとせずに、愚痴や不満を子どもに垂れ流している家族が結構多いといわれています。子どもが親の愚痴や不満の聞き役となっている場合です。
たとえば、「お父さんは家事を手伝ってくれない」「お父さんはゴミ捨てを協力してくれない」など、母親が子どもに嘆いている場合です。また、母親のパワーが強すぎて、父親が萎縮しすぎている場合などです。
このような両親を見ていた子どもは、自分が母親(または父親)を助けてあげないといけない、話を聞いてあげないといけない、いい子でいてあげないといけない、などを考えます。その立場に慣れてしまうと、「楽しむ」ことに罪悪感を抱き、自分の人生を生きていない、という傾向になります。
親子関係の影響が、大人になったときの人間関係に表れます。「両親のために」と考えてきた子どもは、自然に「お世話役」の人間関係に回りやすいのです。
そして、そのような人間関係を続けてきた人は、その関係を続けていかないと、「自分」というものを感じられなくなる現象が起こります。自分がわからなくなると、精神的な問題を抱えることにもつながるのです。
これを解決させるためには、基本的に、「子どもは子どもの問題を自分で解決する」、「親は親の問題を自分で解決する」の考え方が大事になります。
人生を決断していくのは、本人自身です。最終的に本人がどうなりたいかが、一番重要になります。夫婦間の問題を自分たちで解決できると、子どもは精神的に自由になります。精神的な自立があってこそ、よい親子関係が築けるのです。
子どもの立場で、親との関係性を見直すことは限界があるでしょう。それは、「過去と他人」は変えられないからです。夫婦の問題は、夫婦で解決してほしい、と思っても、その 2 人に解決する意欲がなければ、良い方向にはいかないのではないでしょうか。
それでは、どうしたらいいのでしょうか。これは、自分の行動、考え方を変えるしかありません。「過去と他人」は変えられなくても、「自分」は変えられます。
子どもが独り立ちしない原因、責任は、「共依存」といって、子どもではなく、家族の責任のほうが大きいと考えられています。子どもの社会の立場ができないのは、「あなたは大人になってはいけない」と、親からのメッセージを自然に受けてきた結果です。
これには、「親は親の問題を自分で解決する」、「子どもは子どもの問題を自分で解決する」の意識を、それぞれに持つ必要があります。
原因や関係性に気づくことが、問題のプロセスの終わりです。気づいたことは、問題に対して、自分が客観的に見れていることです。「気づいていない自分」から、「気づいた自分」になることで、自分の問題をコントロールできる立場に立ったのです。
親に対して、感謝することもあれば、恨みをつらみを持つこともあります。親子関係の問題を「親に感謝する」エネルギーに変換できれば、強力なパワーになるでしょう。それが、結果的にあなたを癒す力となるのです。
いかがだったでしょうか? 今回は「親子関係」について考察してきました。
十人十色で、さまざまな人間がいるのは、さまざまな家族が存在するからでしょう。その家族関係が、社会の最小単位であることは、調べていくとよくわかってきます。これからも、家族関係について理解したことがあればまとめていきますので、お楽しみに。
それでは読んでいただき、ありがとうございます。
【参考】
精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル 【創生陸玖の小説集@note】
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● 創生陸玖インスタ
【創生陸玖Twitter】
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