PR
Calendar
Category
相手から言われた言葉で、傷つくこともあると思います。しかしそこには、ただ自分の思い違いによって、受け取った言葉の意味が違っているかもしれません。
今回は、相手から言われる言葉の違いを見てみたいと思います。その中で、「批判」「非難」「誹謗」「中傷」という 4 つの言葉の違いを見ていきたいと思います。
・「批判」=人物・行為・判断・学説・作品などの価値・能力・正当性・妥当性などを評価すること。客観的な理由や根拠に基づいて相手の言動や行動を評価すること。
・「非難」=欠点・過失などを責めとがめること。攻撃的な言葉や態度で相手を責めること。
・「誹謗」=そしること。悪口を言うこと。
・「中傷」=無実のことを言って他人の名誉を傷つけること。
4 つの言葉の意味を調べてみると、「批判」と「非難・誹謗中傷」の大きく 2 つにわけることができます。
まず「批判」は、相手の行動や言動について改善すべき点を示し、建設的な助言を与えることが目的です。
「非難・誹謗中傷」は、相手を傷つけることが目的であり、問題解決や対話を促すことはありません。
では、相手が言った言葉が「批判」なのか、「非難」なのかを、どうやって見極めればいいのでしょうか。
それは、「相手と話し合うこと」です。かりに相手の言った言葉が批判であれば、話し合いにより問題解決が図れます。
正当性のある言葉なら、「客観的な評価・問題点の指摘・改善すべき点や解決策」などが含まれます。しかし、人を傷つけることが目的で、攻撃的な言葉であれば、そもそも話し合いをすることができないのです。
「批判」は傾聴をする必要があります。なぜなら、そこには建設的な言葉が含まれているからです。けれども、「非難・誹謗中傷」にはその価値はありません。
では、「非難・誹謗中傷」を言われたとき、どうすればいいのでしょか。ここでは、簡単な対処法を 2 つ見てみます。
一つ目は「相手との関係性を遠くしてみる」ことです。これは、非難的な言葉を言ってきた人が、職場の人だったり、知人だったりしたとき、その人を一度赤の他人と考えてみることです。たとえば、まったく知らない人に「あなたの服、嫌いです」と言われたら、あなたはどう思いますか?
「まあ、自分と趣味が合わなかったんだな」などと、思うのではないでしょうか。相手と好き嫌いが違うのは当たり前です。それに相手が、 100 %こちらの状況を理解しているとは限らないのです。
二つ目は「相手と同調しない」ということです。非難的な言葉を受けたからと言って、相手に無理に合わせる必要もありません。
批判をされたとしても、どんな感情を選ぶのかは、あなた自身に選択肢があります。その言葉を「受け取るのか・受け取らないのか」「受け取ったものをどう感じるのか」、これらはあなたが選択できるのです。
相手の言葉を精査し、それが非難的な言葉であれば、相手にしないということが大事です。または、それなりの措置を取るべきだと考えることもあるでしょう。
「批判」と「非難・誹謗中傷」の違いは、「建設的な言葉なのか・そうでないのか」というものです。より良いものにしていくのならば、建設的なものに意識を向けることが大事なのではないでしょうか。
『人を呪わば穴二つ』
この諺の意味は、「人を呪い殺そうとすれば、その人を埋める穴のほかに、自分を埋める穴も用意する必要がある、の意で、人に危害を加えれば、自分もまたその報いを受ける、ということ」です。
その人が、非難的な言葉を言ってしまうのは、結局、相手の問題です。その人の中にある「怖れ」の感情が、他人を非難することに繋がっているのです。
ですから、相手の怖れに同調する必要はありません。建設的な言葉であれば、怖れもなく、話し合いができるからです。そのために、「誰が何を言っているのか」ということに意識を向けることが大事なのです。
それでは読んでいただき、ありがとうございました。
【参考・関連記事】
・批判をする人について(2021年1月26日記事) 2024年(辰年)、今年もよろしくお願いし… 2024/01/03
「停滞している」と感じたときに活用した… 2023/07/14
「断つこと」と「避けること」の違いとは… 2022/09/12