日本語で話そう

March 18, 2008
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カテゴリ: 旅の思い出
旅の思い出3

きっと彼らには絵葉書のようなみんなが知っている日本ではないけれど忘れられない思い出だろうなと思って。

今回は秋葉原

秋葉原はもうすっかり東京の新名所に成ったようだ。
外国人用のツアーまである。

前から一度行ってみたかったのだけれど、一人じゃ行けない。「案内する」という名目でフランス人の男の子P君とアメリカ人の男の子K君、日本人の女の子Sさんと一緒に行った。

京都や鎌倉など観光地では地図やインフォメーションで迷うことなく観光客は観光出来る。浅草だって、雷門まで行けば街自体が観光客を案内してくれる。奈良も他の人に付いていけば自然に名所に誘導される。

だけど秋葉原はちょっと違う。まず、駅を降りたら、はて自分がどこに行ったらいいか一瞬立ち尽くしてしまう。

一般人には不安な街。
それでも、フィギアばかり売っている店、貸しショーケースがずらりと並んでいる店、中古ゲームだけ売っている店を覗きながら、だんだんオタク化しようと努力する。街に慣れていく。

メイド喫茶とやらに入ってみたいけれど、どこにあるか分からない。
歩行者天国でビラ配りをしているコスプレのお姉さんから地図をもらい、路地を入ったビルの3階にエレベーターで恐る恐る上がる。
エレベーターが開くとすぐそこが入り口。4人で誰が最初に入るか譲り合っていると、エプロンを掛けた女の子が「お帰りなさい、御主人様」と誘ってくれる。
男の子達が「GOSYUJINNSAMA?」と聞く。
そうそう貴方達のことだよ。

4人ともほとんど座ると同時に店内を見渡す。ナンだろうこの違和感。お互いの顔を見るのも恥ずかしい。
店内には4、5人のコスプレ嬢と何人かの男性客がテーブルに座ってそれぞれ話をしている。
われらは全員コチコチに固まったまま、どんな顔をしていいやら模索している。

「御主人様、お手をどうぞ」店員がお絞りを持って来た。

ほらほらP君、口が笑ってるのに目が引きつってるよ。

ジュースを注文して、4人ほとんど無言で、そしてニヤニヤしながら、どういった顔をしていいやら悩みながらジュースを飲む。
時間が経つとSさんとわたしは今度は男の子2人の戸惑いながらもうれしそうな複雑な様子を観察して、それを楽しむ余裕が出てきた。

店員とゲームをする。
海賊ゲーム。例のピンを樽に刺して人形が飛び出したら負けるというあれ。

罰ゲームはウサギの耳が付いたカチューシャをかぶること。
絶対渋ると思いきや、彼らもはにかみながらもかぶって楽しんでいる。
そして記念撮影。カシャ。
メイド喫茶.JPG

考えてみたら2人の男の子はプレステーションが大好きなゲームオタクだった。
秋葉原に近い人種かもしれない。

日本旅行、ひょっとしたら京都よりも浅草よりもずっと覚えているかもしれない。
清水寺と言う名前は忘れてしまっても「AKIBA」は覚えていて、思い出すたび顔が緩むんだろうな。
そしてずっとずっと先にもう一度日本に来たら、もう消えているかもね。
その日本の奇妙な文化!







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Last updated  March 19, 2008 01:59:12 AM
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