日本語で話そう

July 27, 2015
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カテゴリ: ドイツ旅行
ロマンチック街道を行くヨーロッパバスは驚いたことにアウグスブルクの前に一度街道を外れ、ミュンヘンに寄り道し、また街道に復帰したのだった。そこで初めてウサギの3日前からの謎が解けたのである。ヨーロッパバスはミュンヘンが基点。そこからが正規のコースで、それまで我らがその日乗って来た道はおまけの道だったのである。

ミュンヘンで二組の日本人が乗った。アウグスブルグでフィリピン人家族が乗った。
そしてあちこち立ち寄りながらバスはローテンブルグへ。日本人二組はローテンブルグでそれまでと同じようにいったん休憩、観光し、その日のうちにまたそのバスでフランクフルトに向かって行った。

ローテンブルグで降りたフィリピン家族と我らは待っていたタクシーでヨーロッパバス会社が用意したホテルに向かったのである。もちろん夫はホテルに向かうまでに彼らに話しかけ、仲良くなったのであった。

ローテンブルグの写真には必ず出てくるというきれいなプレイラインという通りの「ローズ」という可愛らしいプチホテルが用意されていた。部屋番号は9番までしかない。それでもお風呂も部屋もゆったりしてテーブルの上には水のサービスも有った。
観光客がいっぱいいる大きくて朝食レストランの騒々しいホテルと違って、私の大好きなこじんまりアットホームなホテルのタイプである。観音開きの窓を開ける部屋からは石畳の路地を行く人々のざわめきが聞こえ、街を取り囲む茶色の城壁と木々の緑が見えた。

ローテンブルグ
ローテンブルグ posted by (C)灰色ウサギ

夜になったらフロントはいなくなるから、夜中に帰って来たら勝手に入ってねと鍵を渡され、我らはこのあまりにも有名なロマンチック街道の街に繰り出したのである。




IMG_1817
IMG_1817 posted by (C)灰色ウサギ



隣のレストランの中庭で飲む人々の楽しそうな声を聴きながら黄色い薔薇の咲く「ローズ」で眠りについた。

翌朝、その日のヨーロッパバスは夕方5時にまたやって来る。朝食を食べて荷物を預かってもらって、それまで、また皆街に繰り出す。フィリピン家族も出かけて行った。ローテンブルクはロマンチック街道で一番有名な街である。観光客はいっぱい。

ウサギと夫は、その喧騒を逃れて、街を取り囲む城壁の外に出て、丘を降りタウパー渓谷を歩くハイキングへと出かけた。

ローテンブルグ地図
ローテンブルグ地図 posted by (C)灰色ウサギ

葡萄畑を下り、誰もいない教会、マスの泳ぐ清流、水車小屋、水辺のレストラン、木の下で涼むアルパカのいる農場。
ぐるっと街を見上げながら回るコース。遥丘の上では教会の鐘が鳴っていた。

丘を降りたら丘を登らねばならない。
森の中の小道をまたさっき出た時とは違う城壁の門に向かって登った。城壁の近くに来て初めて城壁に沿って直ぐ際の散歩道を歩く人々に出会った。
約3時間の心地よい散歩。

そしてまた城門をくぐりブルク公園の森の上からさっき歩いたタウパー渓谷を見下ろすのだった。

観光客の喧噪の中に戻って食べるその日のおやつはフランクフルタークランツとクリームたっぷりのアイスコーヒー。


「街はどうだった?」夫が聞く。
「お土産さん出たり入ったりで疲れちゃった」と一番年上の20歳ぐらいのお兄さんが答える。ローテンブルグは小さい街でほとんどが観光客のための建物だから、長くいれば長いほどお金をたくさん使ってしまう街。

こうやって遠くから眺めていれば見えないものが見えてくる。

タウパー渓谷から
タウパー渓谷から posted by (C)灰色ウサギ





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Last updated  July 27, 2015 10:53:39 PM
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