日本語で話そう

July 30, 2015
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カテゴリ: ドイツ旅行
ロマンチック街道の終点フランクフルトに着いて我らは空港駅まで電車で行き、そこに基地を作った。

翌朝、その基地から飛行機で向かったのはプラハ。結婚したての頃、夫が駐在していたチェコスロバキヤの首都だった都。
時の流れを見て来た時計。この時計が有ったかどうかなんて覚えてないそうだ。

プラハ
プラハ posted by (C)灰色ウサギ

今日妹と鎌倉で会った。小町通りの絵と額を売っている店には沢山のミュシャとクリムト。日本人が大好きな画家だ。当然ウイーンのガイドブックにはクリムトがプラハのガイドブックにはミュシャが大きく紹介されているから、みんなが訪れる。チェコ語で表示されたプラハの街を迷いながら探し当てたミュシャの美術館にも、日本からの女性の観光客がいっぱいいて人気の高さを感じたのだった。

モルダウの向こう岸、丘の上のプラハ城内に有るヴィート教会の中にも何とミュシャのステンドグラスが。豪勢。青と水色が印象的だった。

ミュシャのステンドグラス
ミュシャのステンドグラス posted by (C)灰色ウサギ


城壁の中にはアルケミスト(錬金術師)達の小さな横丁が有った。パウロ・コエーリョの小説を思い出す。頭がつきそうな小さな小屋が連なる。ウサギにはこの穴ぐらの様な場所がほっと落ち着くが後から後から来る観光客にトコロテンの様に押し出された。

しかしやっぱりプラハは世界の観光地。大きなホテルの中国人観光客がどっと押し寄せる朝食レストランに始まって、広場にはセグウェイに乗ったり人力自動車に乗った観光客が行き交う騒々しさ。カレル橋の物乞いに、大きなリュックを持って彷徨う放浪者達。

プラハ
プラハ (C)灰色ウサギ

昔、夫は帰国するたび、お土産にボヘミアングラスを買ってきてくれた。キラキラ光るカットの眩い花瓶や果物入れ、オードブル皿。大きなそれらの箱は捨てて割れないように自分のパンツに包んでスーツケースに入れてきた。
そこかしこにあるお土産屋で自分の持っているのと同じボヘミアングラスのそれ等を見つけた。
円安の今ではとても買えない値段。

読めない文字と格闘して乗った市電は何回乗っても川を渡って右に曲がる。左に行きたいのに。

疲れて飛び込んだレストランにはきちっと背広やドレスを着た人達。フランクフルトから軽装で旅に出た我ら場違い。

ああ、この街は昔の王朝の匂いがして、華やかで騒々しくて、絢爛豪華で、そのくせ裏道は貧しくて汚い。

15日目もプラハ。






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Last updated  July 30, 2015 12:30:24 AM
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