日本語で話そう

August 21, 2015
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カテゴリ: ドイツ旅行


川の両側の断崖にへばりつくようにワインのブドウ畑が広がる。
トリヤーに向かう前にどうしても寄ってみたい小さな街と可愛らしいおとぎの国の城に行ってみた。

コッヘムの小さな駅で降りる。観光客はほとんど降りない。小さな駅だから荷物を預けるローッカーなんてない。駅舎に隣接するバーのドアに荷物のマークとドイツ語。中に入ってカウンターの中のおばさんに荷物を預かってもらえるか聞く。
おばさん、鍵をじゃらじゃらして「いいよ」と裏の物置部屋に案内してくれた。荷物を部屋の端に置くとちゃんと鍵をかけてくれた。

駅を背にして町の中心に向かってモーゼル川に沿って歩く。駅から歩く人はほとんどいない。だが、街の中心に来ると観光バスで来たのだろう観光客がいっぱいいて、カフェの外のテーブルでワイワイやっていた。ここまで来ると中国人の団体さんも見なくなった。

街のインフォメーションでライヒスブルグ城までの道を聞く。
「丘の上までなんで行くの?観光バンも有るわよ」
私「歩いて行かれそう?」

と言うことで地図に街の中を通って城に登る道を書いてくれた。

コッヘムの街
コッヘムの街 posted by (C)灰色ウサギ

旅しているうちに覚えたこと。
城には歩いて登れ。そうすれば昔の人の気持ちに近づく。
えっちらおちら街の路地や階段を登り、ブドウ畑を登る。時々「フー」と息をついて、登って来た街の教会の尖塔を眺める。

ライヒスブルグ城への道
ライヒスブルグ城への道 posted by (C)灰色ウサギ

やっと城門にたどり着いた。
城門の柵は閉まっていた。横の売店でグループ見学のチケットを買う。10分待ち。
場内ツアーの説明はドイツ語。それぞれの旅人に国を聞いて一枚の自国語のパンフレットをくれる。スロバキアから来た人、イギリス人、アメリカ人、イタリア人。そのガイドさん英語も話せるらしく、基本ドイツ語なのに時々英語を入れてくれてラッキーだった。


ライヒスブルグ城 城門
ライヒスブルグ城 城門 posted by (C)灰色ウサギ

おとぎの城のなかもぐるぐると廻る。時々窓から覗くモーゼルがきれいだ。



ライヒスブルグ城
ライヒスブルグ城 (C)灰色ウサギ

積み上げた壁のむき出しの煉瓦が昔をしのばせて素敵だと思ったのだが、ガイドさんが「昔は塔の一部に残っているような肌色の漆喰が塗られていたのだと言った。きれいに復元するか、朽ちて行く姿のまま保存していくか。

ライヒスブルグ城 塔
ライヒスブルグ城 塔 posted by (C)灰色ウサギ

歩いてきたコッヘムの対岸。

ライヒスブルグ城からモーゼル
ライヒスブルグ城からモーゼル posted by (C)灰色ウサギ

断崖にへばりつくブドウ畑、ゆったり流れるモーゼル川の岸をサイクリングする人々、川べりの森でキャンプする人々、蛇行するモーゼルの岸の森がだんだん深くなるフランス国境に近づいていくと、時々現れる電車の駅も街もだんだんに小さくなっていく。



モーゼル川
モーゼル川 (C)灰色ウサギ

観光客がいっぱいのラインよりもモ-ゼル川はなんだかほっとする。









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Last updated  August 21, 2015 11:07:02 PM コメント(8) | コメントを書く


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