仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2026.04.29
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カテゴリ: 国政・経済・法律


昨日(4月28日)の報道。やっぱりそうなったか。

茨城県選管の裁決は、木内氏の当選を無効とするもので、石田氏(得票同数でくじで敗れた前職)が当選人になると結論付けた。

具体的に言うと、木内氏の有効票とされた「まんじゅうや」「だんごさん」の計2票を無効と判断した。木内氏の実家が和菓子店だが、それが同氏の通称として広く使われた十分な証拠がないとしたもの。他方で、石田氏側で有効とされた票のうち1票に、欄外に他事記載があったとして無効と判断。結局、石田氏16,723票、木内氏16,722票で、1票差で逆転。

特定の候補に投票した意思が明白かどうか、ということになるのだろうが、通常は「まんじゅうや」で有効票にはならないだろう。ただし、投票者の意図がポイントだから、当該自治体の区域において、相当程度明確に、通称、屋号、芸名、あだ名などが一般に通用しているなどの事情があれば例外的にオーケーなのかも知れない。また、(最近記事にした那須町長選挙の場合のように)対立候補の氏名との関係で特別な判断が必要かどうか、もあろう。

さて、県選管で全票検査が行われたので、あとはこの2票をどう評価するかに絞られたと言えよう。市長の座が半年で入れ替わるかも知れず、また、選挙や係争に要するコストなども無視できないが、考えようによっては、民主主義のもっとも重要なイベントである選挙というものについて、当該地域のみならずすべての国民が考える機会になるとも言えるような気がする。

さまざまな意見があるだろう。2票の有効性について。あるいは両陣営の姿勢について。また、市選管の判断の透明性を求める意見、たとえば疑義票でこういうものがあってこう判断した、と公表するとか。まずは迅速に市選管で事務処理し、不服があれば事後に県選管さらには訴訟で決着という仕組みだが、相談もできず判断せねばならない市選管も実は負担だろうし、とにかく時間と費用のコストがかかる。

私が思うのは、もう現行の投票システムを見直す機会にすべきではないかということ。候補者名を自署する方式だが、例えば選択式、さらに電子投票にすれば、集計の手間もコストも省ける。固定した投票所を前提にした電子投票は現行法でも可能だが、さらに、在宅でネット投票も技術的には不可能ではないだろう。

ほかにも、選挙や投票をめぐっては見直しを検討すべき点が多いと思う。投票権行使はありがたい機会、あるいは公民の義務感をもって誰もがわざわざ足を運んで投票に臨み、選挙を実施する行政側も人的財政的コストをいとわない、というような昔のモデルに拘泥していていいのか。いまや、投票率低下こそ民主政治の危機だし、コスト削減も重要だ。あまり表に論議されないが、投票所における本人確認の問題は常にリスクがあるが、電子基盤を活用すれば確実性と迅速性が飛躍的に高まる。


得票同数の神栖市長選等について (2026年04月21日)
那須町長選挙 その後 (2026年04月06日)
那須町長選「1票差」事態の行方を考える (2026年04月05日)
またも1票差の選挙結果 (2026年03月26日)=那須町長選挙
得票同数の場合のくじを考える(神栖市長選挙) (2025年11月12日)
僅差の西目屋村長選挙
下呂市長選挙ふたたび (2016年4月12日)
大鰐町長選挙は得票同数で抽選 (10年6月30日)(くじによる決定の制度)
激戦の登米市議選 同姓同名の立候補も
再選挙は超僅差の決戦 (07年6月18日)
加美町長選はついに再選挙 (07年4月22日)

■関連する過去の記事(大郷町住民投票について。公職選挙法の制度として関連)
大郷町の住民投票問題(続き) (2026年03月16日)
大郷町の住民投票は白紙に (2026年02月26日)
大郷町長選挙の結果 (2025年09月01日)
大郷町SSP問題について(再び) (2025年04月18日)
大郷町問題(続)-直接請求と争訟について (2025年04月16日)
大郷町の議会解散騒動を考える (2025年04月12日)





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最終更新日  2026.04.29 11:13:56 コメントを書く


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