おしゃれ手紙

2016.02.26
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テーマ: 愛しき人へ(899)
カテゴリ: 父の麦わら帽子
おか
遊び友達の親も祖父母も、皆顔見知り。
同じように貧乏で、同じように農業を営んでいた。


そんな中に、ひとり、大阪弁を話す女性がいた。
それは、うちの2軒裏のAさんの妻だった。

Aさんは、村の出身で若いうちに大阪に働きに行った。
そこで、知り合った女性と結婚し、 大阪の今里 という所で暮らしていた。
しかし、戦争で食べるものもなく、焼け野原になった大阪から、
Aさんの故郷、岡山の田舎に帰ってきたのだった。


そこで、村の人たちは Aさんのことを「今里」と呼び、それがAさん宅の屋号 になった。
ちゃんちゃんこ  Aさんの妻は、大阪生まれなので、いつも大阪弁だった。

うちに来る時は、
裏から、ごめんやす 」と言って、裏口から入ってきた。
村では誰も使わない大阪弁なので、子どもの私は、
「裏から、ごめんやす」と裏口から入るとき真似をして、親を笑わせた。

母は、
「もう、何年も、こっちに住んでいるのに、いつまで、大阪弁を使うんじゃ」と言うことがあった。
「今里の奥さんは、『私は、こんな田舎者ではありません』といいたいために大阪弁を使うんじゃ」とも言った。


私も、岡山から関西弁エリアの龍野に引っ越した時、言葉の違いに、カルチャーショックを受けた。
50年以上、関西弁エリアで暮らしているが、いまだに、イントネーションが違うと自分でも気づく。
  今、NHK朝の連続ドラマ■ あさが来た
をやっている。


失われた美しい大阪弁に、今里の奥さんを思い出す。


方言:食べり
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Last updated  2016.02.27 11:35:54
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天地はるな@ Re[1]:9月のおしゃれ手紙:連歌と茶道(09/30) ミリオンさんへ 京都は観光客が多すぎて最…
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