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2025.03.04

ゆきてかえらぬ★実在の男女3人

テーマ：映画館で観た映画(8802)

カテゴリ：映画

ゆきてかえらぬ ■

純情なのか　純愛なのか
3つの愛の、行き着くそこ。

京都。
女優で20歳の長谷川泰子（やすこ）は、学生で17歳の中原中也と出逢う。
どこか虚勢を張る2人は惹かれ、一緒に暮らし始める。
東京に引っ越した泰子と中也の家に、のちに日本を代表する文芸評論家になる小林秀雄が訪れる。
泰子は、男たちの仲睦まじい様子を目の当たりにし、どこか置いてけぼりにされたような寂しさを感じる。
やがて、小林は泰子の魅力に気づき複雑な三角関係が始まる。

　『セーラー服と機関銃』の田中陽造が40年以上も前に書いた脚本を基に、実在した女優、詩人、評論家の男女 3 人の三角関係と壮絶な青春を描いたドラマ。
『探偵物語』の根岸吉太郎が16年ぶりに監督を務める。
女優の長谷川泰子を『流浪の月』の広瀬すず、詩人の中原中也を『きみの色』の木戸大聖、評論家の小林秀雄を『ラストマイル』の岡田将生が演じる。

約2時間の間にほとんど、
★長谷川泰子（やすこ）・・・広瀬すず
★中原中也・・・木戸大聖
★小林秀雄・・・岡田将生
の3人がでずっぱり。

★「文化の百花繚乱」が咲き誇る大正時代。
この時代が大好きなのと広瀬すず、岡田将生が好きなので見に行った。

★小林秀雄・・・岡田将生の住む家の入口のガラス戸の桟がアールデコの影響を受けてるっぽくてよかった。

着物もこの時代は、独特。

★中原中也といえば、黒いハット。

1925年（大正14年）に18歳で上京した際、ファンだった仏の詩人ランボーの帽子姿で、銀座の写真館で撮影。
マントを翻してローラースケートに興じる姿もいとおかし。

★岡田将生と広瀬すずの美しさに見とれた・・・。

★長谷川泰子（やすこ）
この人の中に■ 女文士 ■の主人公・真杉静枝を思い出した。
泰子も静枝も、幸せになりたいと思いながら、相手を幸せにしたいと思っていない。
自分勝手な性格は、不幸になる。
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中原中也（なかはらちゅうや、1907年〈明治40年〉4月29日 - 1937年〈昭和12年〉10月22日）は、日本の詩人・歌人・翻訳家。
代々開業医である名家の長男として生まれ、跡取りとして医者になることを期待されていた。
小学校時代は学業成績もよく神童とも呼ばれたが、8歳の時、弟が脳膜炎により病死したことで文学に目覚めた。
中也は30歳の若さで死去

落第したことで中也が山口中学にいたくないという意思を示し、謙助も世間体が悪いということで転校させることになった。

3歳年上の女優・長谷川泰子と知り合い、翌年から同棲する。
泰子はマキノ・プロダクションの大部屋女優として月給をもらっていたが、解雇されてからは中也の居候となってしまう。
帰省した中也が痩せているのを案じた中原家は仕送りの額を増やしている。

■汚れっちまった悲しみに……■中原中也

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘（かわごろも）
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる（略）

★小林秀雄
1925年（大正14年）4月、東京帝国大学文学部仏蘭西文学科入学。
同級生に今日出海、中島健蔵、三好達治らがいた。
同月富永太郎を通じて中原中也を識る。
同年11月、長谷川泰子と同棲。
同年5月、単身家を出て大阪に行く。
後に奈良に住み、志賀直哉家に出入する。
長谷川泰子との同棲関係は解消。

*映画の中に富永太郎も出ていた。
*この時期、関東大震災の影響で文人が沢山関西に来ていた。
志賀直哉もそのひとり？

*長女・明子の夫は、白洲次郎・正子の次男・兼正。
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またタイトルにもなっている「ゆきてかへらぬ」は、中原の詩集『在りし日の歌』に収録されている「ゆきてかへらぬ―京都―」からとられたもの。

行き去りて返らぬ、つまりもう戻ってくることはない、京都で過ごした青春の日々、という意味が込められていると考えられます。
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