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大阪のお寺で庫裡の耐震改修工事が始まりました。現場に到着すると・・・バンバンガンガン破壊音が響いています。「新築時の設計図通りに筋交いが入っていないんです。それに2階の荷重が集中する柱に大きな欠き込みがあったり、床を支えている梁のかけ方が危険な状態だったり・・・」先日、担当の伊藤から報告を受けました。耐震改修の設計では、何度も現況調査を行いますが、天井や壁を撤去しないとわからないところも多いのです。現場を改めて確認しました。なるほど、報告通り危険な状態です。今回の庫裡改修は当初、間取りの変更だけの予定でしたが・・・「せっかくなら耐震補強や断熱改修もお願いします」。住職の判断は正しかったようです。工務店の監督、大工と現況を見ながら知恵を絞りました。「筋交いは、当初の設計図通りに入れてください。現況の梁を生かした補強は・・難問だなあ。いっそ鉄骨で補強しますか」「私たちは、できれば木造で補強したいんですが・・・」「じゃあ、構造用集成材で計算してみましょう」事務所に電話を入れ、スタッフに計算させました。「ヤング係数が120の材なら、12cm×33cmで大丈夫です。ただ、たわみ対策をしてください」早速、答えが返ってきました。「10cmくらい天井から出るけど・・・インテリアに活かせるでしょう。早速、構造用集成材で補強する方針を住職に説明します」【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 28, 2016
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岸和田市の正光寺様で鉄骨造本堂を造っています。屋根瓦も葺き終わり、4月中旬には外部足場が撤去される予定です。堂内では、大工たちが造作工事をどんどん進めています。隔週で行われている定例会議に参加しました。この会議には、工事を請けている松井建設の現場監督と、弊社担当の東松。お寺側からは住職と建設小委員会の10名が毎回参加されます。参加者の皆様が大変積極的に発言されるので、会議はいつも盛り上がります。今回は、工事を同時に進めている納骨堂の外壁タイルの色を決めました。「設計の時、菅野さんは特注タイルだと言っていたけど・・・」「そうです。岐阜県多治見市で作っているタイルで・・・注文を受けてから整形して窯で焼くんです」現物をお見せしました。「なるほど、味があるなあ」「いや、設計の時見せてもらったのは、もっとムラがあった気がするで」「手づくりですから、ムラはでますので安心してください(笑)」侃々諤々の末、色はグレー系の白で細かい縦筋の入ったタイルに決定しました。【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 25, 2016
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愛知県のお寺から、妙見堂と唐破風屋根の山門改修、隣地塀の建て替えのご相談を受けました。早速、マスタープランの契約をしていただいたので、現況を調査し、妙見堂については耐震診断を行いました。その結果を先ず総代会でご報告しました。「妙見堂は構造材の傷みが激しく、多くの壁の新設が必要です。新築するより工事費がかさむ可能性が高いと考えられます。・・・山門は、梁の多くが折れているので大変危険です。屋根は全部取り替える必要があります」約半年後・・・役員会で同じ報告を行いました。そして、山門を改めて見てみると、明らかに調査当時より軒が下がっています。危険な状態が加速しています。会議では、檀家の賛同を得た上で趣意書を出し、それから浄財を集めて・・・と、早急にことは運ばない様子でした。「山門は大変危険な状態なので、屋根の下からサポートで支えるか、瓦を下したほうがいいですよ」とアドバイスしました。「えっ、そうなんですか。じゃあ、門の下を閉鎖します」【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 23, 2016
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和歌山県有田市の西山浄土宗 心光寺の木造本堂を造っています。現在現場では、屋根の瓦葺きがどんどん進んでいます。造作材を造るために工場へ帰っていた大工さんたちも現場に戻ってきました。これからは急ピッチで造作工事が進みます。毎月行われている現場定例会議が行われました。毎回、住職と建設小委員会の皆様が顔をそろえます。会議の後・・・「天井を張ってしまうと、小屋組みが見えなってしまうから現場で説明してもらえませんか」そこで、早速ヘルメットをかぶってもらい、現場に向かいました。小屋丸太同士や小屋丸太と桁の継ぎ手、火打ち梁の緊結方法などをお見せし、説明しました。「ここまでやるのか!って感じやねえ」皆さんに納得していただけたようです。【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 18, 2016
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愛知県のお寺から山門、鐘楼建て替えのご相談を受けました。お寺には、住職と建設委員の7名が集まりました。過去の実績の写真をお持ちし、説明しました。門は、現在と同じ薬医門。鐘楼は現在切妻ですが、入母屋屋根の写真をお持ちしました。「門は3種類の写真を用意しましたのでご覧ください」扉の有る無し、本瓦葺きと桟瓦葺き、降り棟の有る無しなどを説明しました。「なるほど、そういう違いがあるのか」「それから、門の大きさは、親柱の間隔で決まります。門から車を入れますか?」「軽トラが入ればいいよね」「じゃあ、本堂が寄棟屋根なので、柱のピッチは2.7mくらいでどうでしょう」鐘楼は?「この鐘楼は立派だなねえ。柱が12本も立っている!」「現在の鐘楼で鐘を突くとき、貫の下をくぐる必要がありますよね」「そうそう、大変なんだよ」「その貫を省くために控え柱を立てているんです」「なるほど、そういうことか。じゃあ、4方向柱を立てなくても、2方向に控え柱を立てたらどうかね」打ち合わせは大変盛り上がり、充実した1時間半になりました。【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 17, 2016
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岐阜市で善林寺様の本堂を造っています。工事はアイチケンにお願いしています。現場では現在、基礎を造っているところです。木材を納入する「いちい」の倉庫を訪ね、プレ木材検査を行いました。弊社ではいつも、お客様にお見せする前に検査を行います。お客様は工事監理を私たち設計士に任せているのですから、検査を行うのはあくまで設計士。その結果をお客様に確認していただきます。内陣と外陣の境には直径30センチのヒノキ丸柱を立て、太い虹梁でつなぎます。「このヒノキは、長い間倉庫に寝かしてあったから、よう乾いとるよ」はいちいの社長。含水計で図ってみると・・・14%!直径30センチの丸柱でここまで乾燥している材はそうそうありません。他に24センチ角の柱や18センチ角のヒノキ柱を検査しました。そして、節の位置によって使い場所を振り分けました。【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 14, 2016
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3月8日、岐阜県揖斐郡 本覚寺住職の 長井円隆様が遷化されました。住職には2014年の春に本堂耐震補強の設計をご依頼いただき、昨年の夏完成。引き続き8月に落慶法要が厳修され、お招きをいただきました。「この本堂の持っている力を最大限利用する方法で耐震補強させてもらいます」そう説明すると、住職は「先人が残してくれた本堂のよさを生かしてくださるなんて・・・本当にうれしく思います」と喜んでくださいました。その会話が昨日のことのように思い出されます。本日午前11時半から行われた葬儀に、前嶋とふたりで参列しました。会場で、工事を完成させてくれた中津川市の中島工務店の専務と顔を合わせました。「耐震補強工事の後でよかったですねえ」「完成をあれだけ喜んでくださいましたから・・・」遺影と日蓮聖人に向かって焼香、合掌。そして、お寺を後にしました。【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 11, 2016
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神奈川県高座郡の日蓮宗 妙光寺で木造本堂を造っています。2月から大工が現場に乗り込み、いよいよ建て方が始まりました。建設委員会が開かれ、その冒頭で、今までの工事内容をご説明しました。まず最初に棟梁を紹介しました。「旗持さんは現在53歳で、今まで私の設計した本堂を4棟建ててくれました。大変頼りになる働き盛りの大工さんです」次に、プロジェクターを使い○原寸検査、木材検査、木材加工検査など、工場での検査風景○丁張、杭打ち立ち合い、基礎鉄筋検査、型枠検査、コンクリート受け入れ検査、打設立ち合いなど、現場での検査の写真を映しました。そして・・・現在現場で進んでいる建て方の方法を説明しました。「完成すると見えなくなってしまうので、木材同士を金物だけでつないでいると勘違いされる方がいますが・・・写真のように、伝統的な仕口、継ぎ手でしっかり接続しています」この後、現場監督が完成までの工事工程を説明しました。【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 10, 2016
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大阪のお寺から全伽藍建て替えのご相談を受けました。現在弊社では、岸和田市 正光寺様で鉄骨造本堂を造っています。「よう知ってますよ。住職が亡くなりはった寺でっしゃろ」は住職。世間は狭いものです。「境内が狭いので、隣地を買ったらどうかと思っているんです」しかし・・・隣地の所有者は住職の知人ですが、借家が二軒建っていて、そのうちの一軒には老夫婦が住んでいるとのこと。「引っ越してもらうのは、簡単じゃないですよ」以前、名古屋のお寺で体験したことをお話ししました。「本堂の建て替えを計画されたんですが・・・山門の横に戦前からの借家があって、境内の有効活用ができない。そこで、借家人の老婦人に引っ越してもらえないか、住職が何度もお願いに行かれました。家は老朽化していて、雨漏りもしていたようです。しかし、近所の借家を紹介します。引越しの費用はこちらで負担しますと言っても・・・首を縦に振らない。そんなことを2年くらい繰り返されたでしょうか。突然、借家人がけがをして入院されたんです。すると、義理の兄だという方が現れて、もし、別の家を用意してくれたら、病院からそこに移らせると伝えてきました。東京在住の弁護士でした。仕方がないので、住職はマンションを買って、そちらに引っ越してもらったんです。結局、借家の敷地を買うくらいのお金がかかったそうですよ」「そうですか。それは大変やなあ」「でも、お寺の弁護士は、引っ越してもらえただけでも幸運だったと言っていました」【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 7, 2016
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先月、千葉のお寺で全伽藍新築のプロポーザルが行われ、弊社が設計担当に選ばれました。「さくら咲く」の吉報をいただき、担当の東松とお寺を訪ねました。住職と4人の役員が迎えてくれました。「全員一致でした。菅野さんしかいないだろうと(笑)」「ありがとうございます」早速、住職が要望事項をお話になりました。ひとつひとつ内容を確かめ、役員の皆様も意見を述べました。とてもフランクな雰囲気です。私のほうから、今後の進め方をお聞きしました。「先ずは、設計契約をしなくてはいけないでしょ」工務店を経営しているという役員が口を切ってくれました。「しかし・・・まだ、浄財の目途が立っていないんですよね」「そうなんだよ」「じゃあ、設計監理契約は時期尚早ですよね。・・・マスタープランの契約をさせていただいたらどうでしょう」「マスタープラン?」「間取り、外観、仕上げまで決めて、概算を出す作業です。マスタープランが決まれば、資金繰りを検討することができるし、趣意書を出して浄財を集めることもできます。マスタープランの料金は、後ほど設計監理契約をしてもらった際、設計料に充当しますので、無駄にはなりません」「なるほど。設計料の前払いになるわけだ。そんなことができるのならそれがいいなあ」「じゃあ、マスタープランの料金は住職が建て替えておいてよ」【菅野企画設計】は、寺院建築・和風住宅・古民家再生を得意とする設計事務所です。≫≫ 菅野企画設計 HP≫≫ 寺院完成ギャラリー≫≫ Instagram(寺院)≫≫ Instagram(住宅)≫≫ Pinterest◆本社◆ 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3 TEL 0586-84-2003◇関東事務所◇ 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階 TEL 045-264-9160
Mar 3, 2016
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