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寺院伽藍を造る場合、工事会社から施工図と呼ばれる図面が提出されます。設計図に基づいてかかれる図面で、より詳細に寸法が書きこまれています。現場監督が自ら描けば問題はありませんが、作図を外注した場合は、必ず現場監督がチェックした後に提出してもらいます。大工、鉄筋工、型枠大工、鉄骨加工・・・は、この施工図に基づいて作業すすめるので間違いがあると大トラブルになります。だから、現場監督は設計全体をよく理解して、施工図を描きチェックする必要があります。そして、私たち設計士が最終チェックを行います。「現場監督がチェックした図面だから、適当に見ておけば大丈夫でしょう」それが大間違い!!設計図の意図を現場監督が全て理解するなんて無理なこと。施工図のチェックは本当に慎重に行う必要があります。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 30, 2009
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愛知県稲沢市の真言宗智山派 長福寺で地下1階、地上2階建ての鉄筋コンクリート造伽藍を造っています。この建物の2階は広い納骨堂になりますが・・・「厳かな雰囲気にしてくださいね」は住職。ただ、厳かと陰気は隣り合わせ。デザインを間違うと、暗くて近寄りがたい部屋になってしまいます。だからと言って安易に窓を造るわけにはいきません。そこで考えたのが天窓。写真のように明るい光が天井から降ってきます。「いい感じだねえ」住職も気に入ってくださった様子です。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 27, 2009
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岐阜県で古民家再生が進んでいます。古民家は歴史を刻んできた木材がいい味を出していて、何にも変えがたい重みを感じます。それだけでも価値があるといえばその通りですが・・・でも、やはり夏は「熱い」、冬は「痛い」では困ります。そこで、私が古民家再生をする場合は、断熱、気密性能にもこだわります。写真をご覧ください。二階の外壁がピンク色になっています。これは、断熱ボードを外から張った様子です。つまり、外断熱です。この上に透湿防水シートを張って気密性能も確保します。この古民家再生の依頼主は、たいへん独創的な考えの方なので、外壁には和風のタイルを張ることになっていて、完成がとても楽しみです。寺院建築の設計 : 菅野企画設計 伝統構法で快適な生活を実現:古民家再生寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 21, 2009
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愛知県でお寺の本堂を造っています。「そろそろ彫刻の図柄を描いてもらえませんか」と宮大工から依頼されました。私は、できるだけ彫刻の図柄をオリジナルで描くようにしています。宮大工に頼めば、一般的な図柄で無難に仕上げてくれますが・・・やはり、本堂全体のデザインをした者としては、細部にもこだわりたいと思っています。このお寺の場合、入母屋造りの妻壁が正面に見えるので、飾りの虹梁、蛙叉、束、懸魚などは外観デザインのキーワードになります。「虹梁の彫刻なんてみんな一緒じゃないの?」そんなことはありません。地方によって、大工によって全く違います。以前、静岡県でお寺を造りましたが・・・偶然、隣のお寺を見て「ひょっとしてあの寺は三重県の小島建設が造ったのでは?」と思ったらその通りでした。私がそう思った理由は、虹梁の彫刻でした。でも、破風の形が違うなあ?と不思議に思ったのですが・・・東北の大工集団に協力してもらったとのこと。なるほど、合作だったのか!で納得しました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 19, 2009
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名古屋市の真宗大谷派 浄賢寺の木造本堂を耐震補強します。四周に足場が組まれました。足場に乗ると、今まで仰ぎ見ていた屋根の妻面を真近にみることができます。「近くで見ると、妻壁の飾りが予想以上痛んでいるんですよ。壁の板や破風、懸魚は新調することになっていますが、他の彫刻物はそのままでもいいか・・・一度、見てもらえませんか?」そうお願いすると「私が足場に乗るんですか!?」と住職。どうも高いところが苦手な様子ですが・・・「でも、やはり確認したほうがいいですよねえ」意を決した様子でヘルメットを被り、妻壁の真近かまで上ってくださいました。「これは大分痛んでいますねえ。一度、役員さんに相談してみますので、新調した場合の見積りをしてください」本堂の改修はいろいろなことが起こりますが、その場その場ですばやく判断しないと、手遅れになってしまうので要注意!そして、もうひとつ気をつけなければならないこと。それは、必ず見積りをしてもらうことと、増額になった場合は、どこか減額できないかを検討すること。ちょっと、経験が必要ですが・・・ 寺院建築の設計 : 菅野企画設計本堂を地震から守る:伝統構法による耐震診断・補強 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 16, 2009
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愛知県江南市の西山浄土宗 慈光院から本堂耐震補強の相談を受けました。このお寺の書院は2年前に完成しました。欄間には、この寺の名物、藤の花を透かし彫りにしてはめ込みました。さて、今回相談を受けたのは本堂の耐震補強。本堂といっても庫裡御堂といって、本堂と庫裡が一棟になった建物です。ただ、この庫裡御堂、二重屋根になっていて、とんでもなく大きい!120坪は優にあります。しかも、壁がほとんどない。どうやって補強するんだろう???先ず、建物の構造を徹底的に調べる必要があります。でも、寒そう。しかし・・・「最近、靴下の中に入る湯たんぽ見つけたんですよ」と、やる気満々のスタッフ。いやあ頼もしい。写真は、100年以上前の大工が描いた立面図だそうです。間違いなく、ほぼこの通りにできています。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計本堂を地震から守る:伝統構法による耐震診断・補強 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 15, 2009
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築100年の古民家の耐震補強工事を進めています。耐震力を高めるためには、屋根の軽量化は欠かせないので、土葺きの瓦を除去し、新しいいぶし瓦をビス留めで葺きなおします。「鬼瓦だけは何とか使えませんか?」はお客様。なるほど、重厚な影盛です。設計図には既設鬼瓦使用と書いておきました。ところが・・・「瓦を下ろしてみたら、結構痛んでいて、割れや欠けがあってねえ・・・それに燻しがとれて、黒く変色しているんで新しい瓦と色が合わないんですよ。鬼瓦を焼き直してみたんで見てください」は瓦屋さん。「へえ、きれいに直るもんだねえ」さすが!古代から使われているだけのことはある。瓦はすごい材料だと感心しました。寺院建築の設計 : 菅野企画設計 伝統構法で快適な生活を実現:古民家再生寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 14, 2009
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愛知県稲沢市の真言宗智山派 長福寺の本堂を造っています。「本堂のアプローチには、宇宙を感じさせる空間を造ってください」は住職。そこで、円形の吹き抜け空間を設計しました。そして、その空間が姿を現してきました。「中空に天女を飛ばそう!」は住職。現場に照明器具メーカーのデザイナーを呼び、照明の種類、光の量、器具の取り付け位置などの実験をしました。結局ダイクロイックの40Wを2個、一個は床からアッパーで天女を、もう一個は横から照らすことにしました。「いい感じだねえ」と大満足の住職。完成が楽しみになってきました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 13, 2009
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埼玉県草加市の浄土真宗本願寺派 光明寺の本堂を造っています。このお堂は鉄筋コンクリート造でとてもユニークな形になります。正面には円形の屋根が3つリズミカルに並びます。「先日、社長が見学に来て・・・これはお寺というより、ホテルだなあ。と言っておりました」は中島工務店の現場監督。実は、それでいいのです。お寺から依頼されたのは、そういう外観なのです。円形の破風には「兎の毛通し」という彫刻を吊り下げますが、その奥の壁には寺紋である「下がり藤」を貼り付けます。兎の毛通しと下がり藤はステンレス板をレイザーカットして作ります。兎の毛通しの原寸図を描いて現場に渡しました。じゃあ、下がり藤の大きさは?現場で3種類の大きさの原寸を作ってもらいチェックしました。「直径1mが一番いいねえ」 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 10, 2009
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名古屋市の真宗大谷派 浄賢寺の本堂の耐震補強を行います。先ず、本堂の南側の屋根瓦を下ろし始めました。「思ったより下地は悪くなっていないですよ」は、屋根の上に載って解体業者と一緒に作業をしていた現場監督。「でも、軒先を見ると波打っているし、瓦を下ろしても浮き上がってこない・・・多分はね木が緩んだのか、ひびが入ったのか・・・だね」「それにしても、すごい量の土が載っていますよ」「北側の屋根は陥没しているところがあるから気をつけて作業をしてくださいね」瓦を下ろした屋根にはビニールシートを敷き込み、雨漏りがしないようにします。瓦を下ろし終わったら・・・今度は本堂を南側に曳きます。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計本堂を地震から守る:伝統構法による耐震診断・補強 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 9, 2009
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静岡県で客殿・庫裡新築の相談を受けました。早速伺うと「最近、建築基準法が改正になって、古い本堂の隣に新しい伽藍はできない・・・そんな話を知り合いの建設会社聞いたけど、本当かね?」と住職。何の話だろうと事情を聞くと・・・延焼の恐れのある範囲内の仕上げ制限の話・・・「別に建築基準法の改正で始まった規制ではありませんよ」「・・・なんだ。そうなの」「基本的に建築基準法は厳しくなんかなっていませんよ。一部の建物の構造チェックは厳しくなりましたが、それより手続きが煩雑になったんです。だから、業界の中も大混乱していて、勘違いしている人が多いんです」早速、住職から要望をお聞きし、その場で解決方法を提案しました。「なるほど、それなら私の希望通りだ。一度プランを考えてくださいよ」ということで、鉄骨造の客殿・庫裡を考え始めました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jan 7, 2009
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