2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全19件 (19件中 1-19件目)
1
GWかい。いつも通りにやるのも何だかツマランなあ本日はビートルズ特集はお休みして、日曜日にふさわしいこの曲でも聴こうか。ルー・リードやジョン・ケイルがいた事でも知られる伝説のグループ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。アンディ・ウォーホールによるジャケットがあまりにも有名なこの1stアルバム(写真)は、ロック史の定番として今も語り継がれる一枚。そのキーワードはヘロイン、退廃、SM、同性愛…などなどであり、音楽的にも暴力的なイメージが強い。だがアルバムの冒頭を飾る「Sunday Morning」は、サウンド的にはシンプルなフォーク・ロックだったりする。演奏は淡々としており、ソフト・ロック風のメロディと木琴の響きが何とも美しい。ルー・リードの頼りなくも優しい歌声にも心を癒される。誰もが抱く言いようのない不安感を詩的に表現した歌詞も奥が深い。いわゆるロック解説本からヴェルヴェッツなるものを学んだ僕は、最初何か恐ろしいようなイメージを持っていたのだが、このアルバムのこの曲を聴いた時、「何だ普通にいい曲じゃん」と、いい意味で肩透かしをくらった記憶がある。その印象は今も変わらない。僕にとってのルー・リードの一番の魅力は"いい曲を書く人"である事なのだが、それが集約されているのがこの曲といっていいかもしれない。ヴェルヴェッツ時代の曲では、これの他に「Femme Fatale」「White Light White Heat」「Pale Blue Eyes」「Sweet Jane」なんかが大好きだ。ヴェルヴェッツに対する今日の評価はいささか過大気味という気もするが、彼らの音楽が後のアーティスト達に影響とインスピレーションを与えた事も事実のようだ。「彼らの音楽には、上手い下手を越えた説得力があった」-----リチャード・ヘル「ヴェルヴェッツの曲を聴いて希望が芽生えた。曲が単純な上に歌もヘタだった。俺と同じだから感動したよ。俺は思った。『二人ともヘタだ。俺も歌おう』」-----イギー・ポップ「Sunday Morning」を聴くにはここをクリック!日曜の朝夜明けを称えよ不安な気分で僕はいる夜明けの始まり日曜日の朝無駄に費やしてきた歳月が僕の過去気をつけろ/世界は君の背後に隠れている周りで、いつも誰かの呼ぶ声が聞こえる本当は誰もいないのに
2007.04.29
コメント(4)
ドッジーという三人組は、90年代の英国ロックの中では最も好きなバンドのひとつだったなあ。'93年にデビューした彼らは、'98年に解散までに3枚のオリジナル・アルバムを発表。ビートルズ、The Who、キンクスといった先人達のエッセンスを受け継いだメロディと演奏は、60年代ブリティッシュ・ポップスの正統な後継者という感じがした。特に'94年の2nd「Homegrown」は90年代英国ロックを代表する名盤で、同年に発表されたオアシスの1stやブラーの「Parklife」と共に聴きまくったものだ。そういえば、この頃は「ブリット・ポップ」なんて言葉も流行っていたっけなあ・・・(´‐`)←(遠い目)その「Homegrown」もいいのだが、'96年に発表された3rd「Free,Peace,Sweet」(写真)もなかなか捨てがたい一枚。この「Good Enough」はそこからのシングルで、'96年に全英4位を記録。彼らの中では最大のヒット曲となった。弾むようなリズムと爽やかなサウンド、そしてビートリーなメロディとコーラスが眩しい名曲に仕上がっており、時代と関係なく聴ける普遍性と瑞々しさに満ちている。オアシスやブラーと違って、今じゃほとんど忘れ去られている存在だが、その音楽は今も忘れがたいインパクトを持っている…と思う。ベスト盤だけでも持っていたいグループだが、アルバムは中古屋でタダ同然のような値段で売ってるので、見かけたら試しに聴いてみて。「Good Enough」を聴くにはここをクリック!これを聴けばGWもGood Enough!※ポム・スフレのメインHPではDodgyの名盤「Homegrown」について取り上げています!
2007.04.27
コメント(0)
レッド・ソックスの試合では8回攻撃の時に、なぜかニール・ダイアモンドの「Sweet Caroline」が歌われる。この曲自体は大好きなのだが、お客さん達による「Wow Wow Wow~」の掛け声が正直ウザイおまけにYoutubeでこの曲を検索すると、シロートのヘタクソなカラオケがやたらと出てきてもっとウゼ~。それはさておき。ニール・ダイアモンドは日本での人気はイマイチだが、あちらじゃ国民的歌手らしい。といっても主な支持層はオバハンらしいが。そのジェントルな風貌といい、いかにもポピュラー歌手といった唱法や楽曲といい、日本でいえば毎年紅白に出るベテラン…みたいな感じか?「Cracklin' Rosie」(全米1位)、「Song Sung Blue」(同1位)、「Love On The Rocks」(同2位)など、自身のヒット曲も多いこの人だが、個人的には他の人に書いた曲が印象に残っていたりする。モンキーズの「I'm A Believer」('67年全米1位)、UB40でヒットした「Red Red Wine」('88年全米1位)… そういえばディープ・パーポーもこの人の曲をカバーしてたなあ…(「Kentucky Woman」)「Sweet Caroline」は1969年に全米4位を記録したナンバーで、フランク・シナトラやエルビス・プレスリーにも歌われた代表曲のひとつ。静かなフレーズで始まるイントロは、地味だが何かが起こりそうな予感を掻き立てる。続いて出てくるニールの野太いバリトン声は少ししわがれ気味だが、とても力強い。ポップスの定石を踏まえた曲作りも見事で、抑えたAメロから徐々に盛り上がっていき、サビで一気に爆発する時の高揚感は何物にも代えがたい。う~ん、クサイと言われればそれまでだが、これぞポップスの美学じゃ。普段からあまり聴くアーティストではないが、この曲だけはやたらと好きだ。つーか、何だかんだでいい曲多いぞこの人。個人的には、The Bandの「The Last Waltz」に出演していた時の姿が忘れられないなあ(すっげえ浮いてた)。「Sweet Caroline」を聴くにはここをクリック! エウレカセブンでも見ながら聴いとくれ。古き良き60年代ポップスだなあ(´ー`)Touchin' Me~ Touchin' You~♪
2007.04.23
コメント(0)
ジョージの1987年の大ヒット作「Cloud Nine」からの2ndシングルである。プロデューサーでもあるジェフ・リンとの共作で、全米1位を記録した「Got My Mind Set On You」に比べるとチャート・アクションは地味(米23位・英25位)だったが、個人的にはこっちの方が好きだったりする。ジョージ特有のマイナーポップ感覚と、ビーオタでもあるジェフのプロデュースの相性は非常によく、楽曲の魅力を十二分に引き出す結果となっている。過去の栄光(ビートルズ)を振り返るという内容の歌だが、サウンドもセルフ・パロディと言えるほど中期ビートルズしているのが話題になった。それがノスタルジーというより自虐的ユーモアに近いものを感じさせる所がミソ。モンティ・パイソン好きであるジョージの諧謔精神ゆえのものか。もっとも、チェロの使い方はむしろ初期ELOに近かったり、コーラス・ワークもかなりジェフ・リン色が強かったりで、オーバープロデュースぎりぎりといったさじ加減なのだが、それでも鼻につく感じにならないのは、彼のビートルズに対する造詣と愛情の賜物だろう。ジェフの演出した架空ビートルズ・ワールドの中で、ジョージ自身もいきいきと輝いている。憂いと優しさを持ったメロディもさることながら、背中を軽くつつくようなピアノのフレーズが個人的にはツボ。いつもよりやや控えめだが、ジョージお得意のスライド・ギターがしっかり聴けるのも嬉しい。中間部でのアレンジ(Take You Away~♪の箇所)にもとろけそう。そして最後の最後で出てくるシタールの音色に涙…ジェフ・リンやってくれちゃうなあ~。ビートルズとジョージを知り尽くした人間でなければできない芸当だぜ。ドラムにはリンゴ・スターが参加。ここでの音処理は、後のアンソロジー・プロジェクトにもつながっていく。この曲のPVを手掛けたのはゴドリー&クレーム。ちょっちシュールでユーモアのある映像は見ていて楽しいが、無表情で歌うジョージとその周りをウロウロするリンゴの姿がとてもいい。ジェフ・リンもしっかり顔出し出演している。「When We Was Fab」のPVはここをクリック!※ポム・スフレのメインHPはこちら。
2007.04.22
コメント(4)
僕が聴く黒人音楽といったら、ファンク系のものが多い。スライとかプリンス、オハイオ・プレイヤーズ、ウォー、リック・ジェイムスなどは未だによく聴くが、アース・ウィンド&ファイアー(EW&F)なんかも好きなグループのひとつだ。モーリス・ホワイトのアクのない歌声とフィリップ・ベイリーによる艶やかなファルセット・ヴォーカル、しなやかで弾力性のあるリズム、親しみやすいメロディ、そして歯切れのいいホーン・サウンド。ファンク、ジャズ、ラテン、カリビアン、ポップスなどをバランスよくミックスしたこのグループの音楽性は、ポップオタであるワシのような人間にもとても馴染みやすい。そういえばフィル・コリンズのソロの音楽(ジェネシスも一部含む)は、EW&Fのホーン・サウンドに大きな恩恵を受けていたなあ。などと思いきや、ワシが初めて聴いたフィリップ・ベイリーの歌は、フィルとデュエットした「Easy Lover」だったりする。EW&Fの中では最も有名な曲であろう「September」は、オリジナル・アルバム未収録の作品で、1978年に全米8位を記録。リズミカルなギターと指パッチンが入るイントロからして体が動く動く。エネルギッシュなファンク路線からより売れ線のダンス・ミュージックへと姿を変えていく時期の曲でもあるが、メロディ、サウンド、リズムが完璧に融合しており、彼らの音楽的特徴が最も良い形で結実した一曲だと思う。EW&Fの日本での人気の高さは本国を凌ぐと聞くが、ファンク的な躍動感を保ちながら、よりポップに洗練された魅力を持つこの曲を聴くと、それも分かる気がする。なお、同時期にはビートルズのカバー「Got To Get You Into My Life」もヒット(全米9位)させているが、ビーオタのワシとしては、あまりにもハマリ過ぎな選曲にチト苦笑い(´ー`)EW&Fの音楽は今も古びた感じはしないし、これらの他にも名曲が山程あるのは言わずもがな。『That's The Way Of The World』('75)から『I Am(黙示録)』(79)までのアルバムは全て必聴なのだが、とりあえずベスト盤だけでも持っておくべし。「September」を聴くにはここをクリック!どぅゆーりぃめんば~♪なお現在は、リーダーのモーリス・ホワイトがパーキンソン病にかかっているため、フィリップ・ベイリーが中心となって活動しているそうである。
2007.04.21
コメント(2)
ニール・イネスとヴィヴィアン・スタンシャルを中心としたBonzo Dog (Doo/Dah) Bandは「裏ビートルズ」と紹介される事の多い音楽集団だが、バンド名の一節「Doo/Dah」はダダイズムから取ったものらしく、その事からも分かるように、ポップな音楽性の中に込められた歪みやシニカルさが魅力。彼ら自身、ビートルズのMagical Mystery Tourに出演していたり、メンバーのラリー・スミスがジョージ・ハリスンと親しかったりと、その関係は決して浅くはない。今回紹介する「Urban Spaceman」は、'68年に全英5位を記録したノスタルジックなナンバーで、プロデュースはポール・マッカートニー(Apollo C. Vermouth名義)である。人懐っこいメロディは童謡のようでもあり、「みんなのうた」で流れていてもおかしくない程だが、決して奇をてらったものではなく、フツーにいい曲として充分楽しめる。それでいて、そこはかとない狂気が滲み出ている所が、単なる「よくできたポップソング」との違いでもある。ホンワカしたリズムと可愛らしいリコーダーの音は、聴いているともう極楽気分。ウクレレやカズーといった小技もナイス!最後の"びよ~ん"な効果音もたまりません。この曲の作者であるニール・イネスは、あのRutlesの中心人物でもあり、ソロでも「Taking Off」などの名作を残している才人。その活動歴からしてコミカルなイメージが先行しがちだが、ソングライターとしての腕は一流であり、Oasisの「Whatever」の元ネタである「How Sweet To Be An Idiot」もこの人の作品である。「Urban Spaceman」はイギリスではシングルのみの発売だったが、ヒットしたためにアメリカ盤では2ndアルバム(写真)の1曲目に付け加えられ、日本盤もそれに準ずる形で発売された。ボンゾズの音楽はハマると抜け出せない魅力があるが、この曲が目当てであるなら、最初はベスト盤から入った方がいいかも。オリジナル・アルバムでは'69年に発表された4枚目「Keynsham」がおすすめ。ラトルズやモンティ・パイソン(これもニール・イネス関連)とセットで聴くと、楽しさ倍増!つーコトでここをクリック!↑演奏が始まるのは00:13から。ついでに「Whatever」の元ネタである「How Sweet To Be An Idiot」もどうぞ~。ここをクリック!
2007.04.20
コメント(4)
グーグー・ドールズの「A Boy Named Goo」(写真)ってアルバム、好きだったなあ。このアルバムを購入したのは1995年。カート・コバーンが神に召された翌年であり、当時はグランジ(死語)の流れを汲むラウドなギター・ロックがまだまだ幅をきかせていた、と記憶している。グーグー・ドールズもそんな流れの中から注目されたバンドであり、僕が彼らを知ったのも、タワレコかなんかのお薦めコーナーに飾ってあった、このアルバムがきっかけだった。最初はポッと出の新人かと思ったが、彼らのデビューは'87年で、本作は5枚目の作品にあたる。「全米大ヒットシングル『Name』を含む傑作アルバム」とか書いてあるオビを見て、試聴ボタンを押した僕だが、1曲目のイントロが流れてきた瞬間、体中に電気が走り、その時点で80%本作の購入を決めた。その1曲目というのが「Long Way Down」である。この曲の作者は、ヴォーカル&ギターのジョン・レズニック。のっけから飛び込んでくるシンプルで骨太なリフは、70年代ロックを彷彿させるカッコよさであり、このイントロでいきなり降参。加えて、哀愁あるメロディとパンクのエナジーを感じさせるビートはとにかく燃える燃える輪郭のくっきりした楽曲構成、アメリカン・ロックらしいストレートさも、荒削りだけど実に痛快いわゆる"産業ロック"っぽいあざとさがチト鼻につくのも事実だが、それを差し引いても充分グレイトな一曲だ。このアルバムには、他にも前述の「Name」や、「Burnin' Up」、「Naked」など捨てがたい曲が詰まっているが、やはりベスト・トラックはこの曲だと思う。そういえばスピッツの某曲のイントロが、これとよく似ていたような・・・(^o^)それはともかく、「A Boy Named Goo」は聴いておいて損はない、90年代アメリカン・ロックの佳品です。グーグー・ドールズは昨年に新作を発表し、その健在ぶりを示してくれた。つーコトで「Long Way Down」を聴くにはここをクリック!ついでに、全米トップ10ヒットを記録した「Name」もどうぞ。ここをクリック!
2007.04.18
コメント(0)
若かりし日のワシはソフト・ロックなるものにハマッた事がある。ネット通販とかもまだあまり発達してなかった頃に、"ソフト・ロック"と冠されたどこの馬の骨ともわからんアーティストの作品を求めて、渋谷、新宿、高円寺などをさまよったものよ。この「Meet The Brady Bunch」(写真)も、そんな日々の中でゲットしたソフト・ロックの隠れた逸品である。Brady Bunchは'70年からアメリカのABCテレビで放送されたファミリー系バラエティ番組で、6人の子役が歌って踊って演技をするという内容らしい。「パートリッジ・ファミリー」みたいなもんか?(見たコトないけどw)日本では「愉快なブラディー家」として放送された事もあったとか。この番組、マニアックなファンもいるらしく、アメリカでは研究本も出てるんだってねえ本盤は'72年にリリースされたサウンド・トラックの一枚。当時のヒット曲の節操のないカバーと、プロが書き下ろしたポップ・ナンバーをKid'sコーラスで聴かせるという内容だが、これが中々あなどれない。カバー曲では、ミレニウムの「I Just Want To Be A Friends」、ブレッドの「Baby I'm A Want You」、ロボの「Me And You And a Dog Named Boo」などが秀逸だが、個人的にはオリジナル・ナンバーの方に耳が行く。中でも、アルバムのオープニングを飾る「We'll Always Be Frends」はベストな一曲だ。この曲の作者は60年代のポップ職人、トニー・ロメオ。覚えやすく優しいメロディと美しいハーモニーが印象的なナンバーで、聴いてると何とも癒される。「君と僕は友達さ。いつだって友達さ」という他愛のない歌詞だが、それを汚れのない子供の声で歌われると、素直に心に沁みこんでくるオレにもまだ純粋な心が残っているのかな…フッ(ここでニヒルに笑う)本盤は他にも「I Believe In You」「Time To Change」「Ain't It Crazy」など、チャーミングなポップ・ナンバーを収録。興味ある御一聴あれ。
2007.04.17
コメント(0)
今さらだけど、この曲好きなんだよね東京モード学園のCMで聴いた時には「うおっ! 誰の曲!?」と即座に反応したものだが、カエラ嬢と知ってあらビックリ。つーか、最初は洋楽だと思ったし。カエラ嬢については奥田民生がプロデュースした時から気になってはいたんだが、この曲は一発で気に入った。重量感のあるビートに荒々しいギター・サウンド、覚えやすくキャッチーなメロディ。むほっカッコいい。作曲が、元Captain Hedge Hogの渡邊忍と聞いて、さらに納得。渡邊さん、これの前のシングル「You」の作曲もやっとったのね。ボコーダーのかかったカエラの低音ヴォーカルも、ぴったりとハマッとる。最初はヴィジュアル先行で出てきた(つーか元々モデルだし)J-POPオネーちゃんだと思っていたけど、実は割りと本格派志向だったのね。初ライヴで『バカヤロー呼び捨てにすんな』と言ったという逸話が微笑ましいなあ^^この曲は3分15秒。やや短い上に、「ばーれるばーれる おーもーい♪」のヴァースが一回しかないのがチト不満だが、そんなもどかしさも含めて、終わったらもう一回聴きたくなるカッコいいロック・ナンバーだ。頭の固い洋楽オヤジのワシも納得。カエラちゃん、イイよーイイよー(・∀・)「Tree Climbers」を聴くにはここをクリック!ばれる ばれる 思いまれに まれに けなしくるり くるり 戻りゆれる ゆれる Melody
2007.04.16
コメント(0)
ホワイト・アルバム収録の、ジョンのハチャメチャなロック・ナンバーじゃ。それにしても長(な)っげえタイトルだな、おい。イントロのギター・リフ、その曲調、ジョンのやさぐれ気味のボーカルまで、ビートルズというよりローリング・ストーンズに近い小気味良さを持った曲だ。「Wow!」という掛け声もひんぱんに入るしね初期のような結束力とは違うが、全員が一丸となって突進していくような凄みがあり、そのドロドロした疾走感はパンク・ロックにも通じるか。幼稚な表現をするなら、のりのりゴーみたいな感じか? わはは。タイトルにMonkeyの文字もあることだし、町田康風に邦題をつけるなら「けものがれ、俺らの猿と」でOK?それぞれのメンバーが手持ちの楽器で勝負するストレートなナンバーだが、後ろで鳴っているキンキンした鐘の音が、曲のせわしない雰囲気を表していてヒジョーによろしい。ギターの音色も結構ハードだが、ザックザックと歯切れの良いジョンの弾きっぷりが気持ちいい。ジョージもそれに負けじとばかりにクラプトンばりのギターを聴かせる。ブンブン唸るポールのベース・ソロはダビングで二本重ねたもの。1:58あたりから出てくる「カモンカモン、カモカモカモカモカモカモ…」という言葉の連射は、もうほとんどマシンガン状態。緊迫した人間関係とドラッグでとってもラブリーになっていた4人(特にジョン)の状態がそのまま音になった感じだ。誰か止めるヤツはおらんのか。むきゃー。曲はさらに異様な、というか何が何だか分からないようなテンションに突入し、混沌としたままフェイド・アウトしていく。全員ラリッてるというか・・・・・・ジョンとかヨダレたらしながら歌ってるだろ、これ。う~ん、とっても濃い2分25秒。なぜか話題になる事の少ない曲だが(ネットで検索しても、これに言及している記事はあまり見つからなかった)、これも後期ビートルズの傑作だぞ、おい。同アルバム収録の「Helter Skelter」といい、この曲といい、翌年にデビューするLed Zeppelinにも負けてないぞ(←無理やり比較するバカ)。つーことでここをクリックじゃ!Take It Easy! Take It Easy!※ポム・スフレのメインHPはこちら。
2007.04.15
コメント(4)
「僕の後に続くのはエルトン・ジョンとギルバート・オサリバンさ」-----ポール・マッカートニー「ライバルなんていないよ。あえて言うならギルバート・オサリバンかな」-----エルトン・ジョン「僕はギルバート・オサリバンの次を狙ってたんだ」-----ビリー・ジョエルアイルランド生まれのシンガーソングライター、レイモンド・オサリバンことギルバート・オサリバン生涯の名曲である。この人には他にも「Clair」、「Get Down」、「Nothing Rhymed」など多くの名曲があるが、この一曲だけでも彼の名は不滅と言える。ちなみに、僕が初めてこの曲を聴いたのは小学生の時。高橋留美子原作のアニメ「めぞん一刻」の主題歌としてであった。その前の週までは、斉藤由貴の屈託のない歌声が聴ける明るいポップナンバー「悲しみよこんにちは」が主題歌だったのに、いきなり"湿っぽい英語のうた"が流れてきたのには、「なんじゃこりゃ?」と少なからず違和感を覚えた記憶がある。しかも「Alone Again」が使われたのは一回だけ。次の週からは、また何事もなかったかのように「悲しみよこんにちは」が流れ出したのには唖然とした(その後、本編のBGMでは使われた)。だが、その"英語のうた"の美しい旋律は、当時洋楽を聴き始めたばかりの僕の心に強烈に訴えかけるものがあった。1972年、6週間全米1位(年間チャートでも2位)。イギリスでも2位を記録。彼のメロディ・メイカーとしての感性が最良の形で発揮されたナンバーで、イントロにおける落ち着いたピアノの響きからして、スタンダード的な貫禄を漂わせる。思い浮かぶのは夕暮れの小道。懐かしく甘酸っぱい香り。全体としては、思いのほか起伏の少ない地味な曲だが、繊細かつ哀愁と優しさに満ちたメロディ・ラインは、発表から35年たった今も全く色褪せていない。さりげなく、どこか寂しそうな歌声、間奏での淡々としたギターソロやストリングスのしっとりとした音色も胸を打つ。程よく難解な歌詞は想像力を刺激してくれるが、今でも時々しっくりこない気持ちにもなる。村上春樹とかだったら、どんな風に訳すんだろう?でもそんな事を考えるのも野暮だよな。「僕はまたひとりぼっちになってしまった。当たり前のように」というフレーズだけで充分なのさ。きっと。ポール・マッカートニーをも思わせるこの美しい曲は、長きに渡って多くの人に愛された。僕も20年間聴き続けているが、そのたびに温かく、そして物悲しい気持ちにさせられる。「Alone Again」は現在ではベスト盤のみの収録。上のジャケのものを始めとして、何種類ものベストが出ているので、お好きなのをどうぞ。オリジナル・アルバムでは「Himself」(1971)や「Back To Front」(1972)がおすすめ。「Alone Again」を聴くにはここをクリック!「めぞん一刻」のOPヴァージョンはこちら。なお、この曲はギルバートの実体験によるものだと思われがちだが、本人によれば「歌の中の事は全てフィクション」だそうである。
2007.04.14
コメント(2)
言わずと知れたグランド・ファンクの代表曲であり、読んで字の如く70年代アメリカン・ロックを代表する名曲である。Grand Funk Railroadとして、'69年にアトランタ・ポップ・フェスティバルで衝撃デビューを果たしたこの人達は、「レッド・ツェッペリンをぶっ飛ばした※」とか「やかましいだけのヘタクソ」とか言われながらも、レコード・セールス、ライヴ共に成功を収めていく。'72年にマネージャーのテリー・ナイトと訣別した事をきっかけとして、音楽、人気共に一時的な陰りが見られるようになるが、そこからの起死回生の一発となったのがこの曲だ。名前をGrand Funkに縮めた彼らは、'73年に8枚目のアルバム「We're An American Band」(写真)を発表。そのタイトル・ナンバーでもあるこの曲が、同年9月に全米1位を記録。それまでのシングルの最高位が22位(「Closer To Home)」という彼らにとっては、特大のヒットとなった。また、ハード・ロック系のバンドがシングル・チャートの1位に輝くのは、当時としては珍しい事でもあった。本作のプロデュースを手掛けたのは、ご存知トッド・ラングレン。また、それまでグループの主なフロントマンを務めていたのは、Vo&Gのマーク・ファーナーだったが、この曲の作者及びリード・ヴォーカルは、ドラムのドン・ブリュワーである。これ以前の彼らの演奏は、ワイルドと言えば聞こえはいいが、大味で乱暴なだけという見方もできた。だがここでは、メンバーにキーボードを加え、トッドのプロデュースが功を奏した事もあって、ポップで締まりのあるサウンドが生まれている。いかにもトッドらしい音色のカウベルから、そのまま賑やかな演奏へとなだれこむ導入部からして、えらくカッチョいい。キーボードの使い方にもトッド色が強く見られる所も嬉しい。「俺たちはアメリカンバンドだ! パーティーしようぜ」とパワフルに歌う、ドン・ブリュワーの野太いヴォーカルと、ファンキーなドラミングが最高!マーク・ファーナーの乱雑なギター・リフもイカしとる。肉体派ハード・ロックとしての興奮はそのままに、ポップで歌いやすいメロディを前面に押し出したこの曲は、彼らのテーマ・ソングであり、聴き手を選ばないアメリカン・ロックの名作だ。メッセージも何もないけど、理屈抜きにカッコよくて楽しい。これぞロックの醍醐味よ。つーコトで「We're An American Band」を聴くにはここをクリック。ドン・ブリュワー最高!\(´ー`)ノ※グランド・ファンクが前座を務めたステージがあまりに大ウケしたため、主役のZepが出て来れなくなったという逸話がある。
2007.04.11
コメント(2)
なーんか久しぶりにジミヘンを聴いた。1stアルバム「Are You Experienced?」(写真)の現在発売されているCDは、ボーナス・トラックが充実しており、ジミヘン初期のベスト盤としても聴ける一枚。「ギターの革命児」だとか「ギターに火を(以下省略)」とか、よくそんな言い回しをされるこの人だが、僕の場合、単純に「曲がカッコいいなあ」と思いながら聴く事が多い。「Purple Haze(紫のけむり)」は'67年3月に発売された2ndシングルで、全英3位を記録した、ジミの代表曲のひとつ。エコーに包まれたセクシーな歌声と、贅肉を削ぎ落としたワイルドなサウンドが、こちらの脳髄に易々と入り込んでくる。本人曰く「海底を歩いている夢を見たことから生まれた曲」だそうだ。う~ん、ドラッギー。シンプルでキャッチーなリフ、太くて豪快なギターの音は、元祖ハード・ロックと言えるもので、今聴いても迫力充分。ぶっきらぼうな歌声は、確かに巧いとは言えないが、曲にぴったりとハマっている。本人は「自分は歌が下手だ」と、ずっと悩んでいたらしいが、充分カッコいいよジミ。ついでに言う(?)と、ミッチ・ミッチェルのドラムも、なかなかのモノ。この曲で使われているE7(#9)というコードは、本来ブルースやジャズなどで使用されていたものだが、ジミの演奏によってロック系の人達にも広がったんだそうだ。そういえば、レッド・ツェッペリン(『The Lemon Song』)もFree(『Mr.Big』)もステッペン・ウルフ(『Born To Be Wild』)もガンズ&ローゼズ(『Welcome To The Jungle』)も、このコードを使っとるなあ。先述のアルバム「Are You Experienced?」には、この曲の他にも「Foxy Lady」「Can You See me」「Fire」「Hey Joe」「Wind Cries Mary」など、キャッチーな名曲がいっぱいさ。「Purple Haze」を聴くにはここをクリック!今回この曲の歌詞を見て、改めて思った。ジミって詩人としてもイカしてるよなあ。俺の頭の中は紫色で、もやがかっている。最近どうも様子が前とは違う変な行動をしたりするけど自分でも訳がわからないちょっと失礼,空に向かってキスするもんで辺りは紫色でもやもや上に行くやら下に行くやら分からない俺って幸せ者 それとも不幸?ともかく あのコが俺に魔法をかけたんだ
2007.04.10
コメント(6)
今日 新聞で読んだよ オー、ボーイ 運よく一儲けしたヤツのハナシでさ痛ましかったけど 僕は笑うしかなかった「Sgt Peppers Lonely Hearts Club Band」のラストを飾る「A Day In The Life」は、比較的聴く事の少ないこのアルバムの中では、昔から好きな曲のひとつだ。メロディの良さ、凝りに凝った構成とアレンジ、そして、ジョンの気だるくも優しい声。これらが見事に絡まり合い、圧倒的な存在感を持って迫ってくる。ジョンが新聞記事から着想を得て作ったという楽曲がメインとなっており、中間部ではポールの手によるパートが出てくるのだが、共作というよりもハッキリ言って「ジョンの作品」という印象が強い。それでも、一度イクとこまでイッたかと思わせた所で、のほほんとしたポールの歌声が飛び出す箇所は、何とも捨てがたい魅力がある(笑曲の継ぎ目を示すために入れたという目覚まし時計の音も、マル・エヴァンスによるカウントの声も恐ろしいくらいにハマッている。ツボを押さえた、リンゴのドラミングも見逃せない。何といっても圧巻なのは41人から成るオーケストレーションで、24小節を一番低い音から一番高い音までを段階的に鳴らしながら昇りつめていく混沌と狂騒は、何度聴いても鳥肌が立つ。オーケストラ用のスコアを書いたのはジョージ・マーティン。「ゼロから始めて、世界の終わりのような音を出したい」というジョンの抽象的な要求を、見事に具現化したこの男もタダ者ではない。そして、最後の最後で響き渡る「ジャーン」という音。オーケストラとピアノをオーバーダビングしたものに、エコーなどによる残響音を加えたEメジャーの響きは、言いようのないカタルシスと一抹の寂しさを残す。何とファンタスティックでサイケな音宇宙よ。ドラッグを連想させるものとして放送禁止になったというエピソードも、勲章にすら思える。全体の演奏時間は5分弱。決して短くはないけれど、それ以上に「大作」のイメージが付きまとうのは、それだけ密度が濃いという事だろう。実験精神の塊のような曲でありながら、とてもポップで親しみやすいものとして昇華されている所が、このグループたる所以だ。ローリング・ストーン誌のベスト・ソング500で26位に選出。また、「Q」マガジンの「50 greatest British songs of all time」では1位に選出された。この曲、観客の声を模したSEに包まれて始まるアルバム・ヴァージョンもいいが、いわゆる「青盤」や映画「イマジン」のサウンド・トラックで聴ける、生ギターの静かで優しい響きで始まる別ヴァージョンが、僕は好きだ。つーコトで、今回はそちらの方を聴いてもらいます。ここをクリック!ポム・スフレのメインHPはこちら。
2007.04.08
コメント(3)
そーいえば、まだ一度もエルトン・ジョンを取り上げていなかった…(汗そのキャリアは今年で38年。英国ロック史上、最も偉大なシンガーソングライターの一人であり、オリジナル・アルバムだけでも30枚に及ぶ、この人だが、そのエネルギーや才能の半分以上は70年代前半の作品群に集中している……と思う。この「Tiny Dancer(可愛いダンサー)」は、'71年のアルバム「Madaman Across The Water」のオープニングを飾るナンバー。流麗なピアノさばき、コクのある歌唱、そして、格調高さと親しみやすさを併せ持った美しいメロディ。スティール・ギターや濃厚なストリングスなど、過不足ないアレンジも見事で、6分15秒という長さを全く感じさせない名曲に仕上がっている。全米41位と、チャート的には大した成績は残せなかったが、エルトンの代表作に数えられる一曲だ。以降の作品では薄まっていく、ナイーヴで叙情的な感性も胸を打つ。エルトンが'70年から'75年の間に発表したアルバムは実に10枚。この時期の彼はまさに神懸っており、ポール・マッカートニーにひけをとらない程のメロディ・メイカーをぶりを発揮しているが、それはこの曲からも存分に感じられる。アルバム「Madman Across The Water」(全米8位)は、大きなシングルヒットが生まれなかった事もあって、エルトンの作品としては見過ごされがちだが、ドラマティックなポップソング「Levon」(全米24位)や、荘厳な響きを持つ名曲「All The Nasties」が収録されていたりと、充分なクオリティを持った一枚だ。これ以降のエルトンは、アメリカでも大ブレイクを果たし、華やかなエンターテイナーとしてスター街道を驀進していく。だが、地味な中にも英国的な気品と美しさを感じさせるこの時期の作品が、僕は大好きだ。「Tiny Dancer」を聴くにはここをクリック!※ポム・スフレのメインHPでは、エルトン・ジョンの名作「Madman Across The River」について取り上げています。
2007.04.07
コメント(2)
成宮が宙をくるくる回るCMで、スターシップの「シスコはロックシティ」が使われとる。むほっ、懐かしいこれってワシがちょうど洋楽聴き始めた頃の曲やんか。ベストヒットUSAを思い出すのう。…って、あれからもう22年!? げげーん。ワシも歳をとるワケだ。ごほごほ。スターシップ(宇宙船)の母体は、サンフランシスコ出身のロック・バンド、ジェファーソン・エアープレイン(飛行機)で、その活動は60年代にまで遡る。ヒッピー/フラワー・ムーヴメントの重要グループとしても知られる人達だったが、メンバー・チェンジに伴ってジェファーソン・スターシップと名前が変わり、オリジナル・メンバーがいなくなった'85年には、スターシップというシンプルなグループ名で再スタートを切る。この「We Built This City」は、新生スターシップの第一弾シングルであり、アルバム「Keep Deep In The Hoopla」(写真)のオープニングを飾るこのナンバーだ。作曲を手掛けたのは、オーストラリア人プロデューサーのピーター・ウルフ(J・Geils Bandの人とは別人)、デニス・ランバートにジェレミー・スミス、そしてマーティン・ペイジ。作詞には、エルトン・ジョンの相方としても有名なバーニー・トーピンが加わっている。コンパクトかつ計算された曲作りが光る明快なポップ・チューンで、いきなりサビのメロディを歌い上げるイントロからしてグイグイ引き込まれる。そのシンセの音色といい、ドラムの音処理といい、典型的な80's産業ポップロックだが、思わず一緒に歌ってしまうメロディと、力強くポジティヴな演奏は何度聴いても胸が高鳴る。ミッキー・トーマス(男性)のハイトーン・ヴォイスと、グレイス・スリック(女性)の円熟した歌声によるツイン・ヴォーカルもカッコいい。中間部分で挿入されるDJの声とシンセ・ストリングスの音色にも泣けるなあ。過去にこだわらない、良い意味での商業ポップス指向が功を奏してか、1985年に全米1位を記録。グループの全歴史を通じても初のNo.1ヒットとなった。反面、古くからのファンには「商業主義に身を売った」と言われたり、どこかの雑誌では「編集者が選ぶロック史に残るワースト・ソング」に選ばれたりもした。耳が腐ってる……というか、まあ、無印スターシップから入った世代にとってはポカーンなオハナシですね。同アルバムからは名バラード「セーラ」も全米1位を記録。それに伴うツアーでは初来日も果たした。「僕らがこの街を作ったんだ、ロックンロールで作ったんだ」と歌うこの曲は、その突き抜けるようなメロディと相俟って、どこまでも楽しい気持ちにさせてくれる、80年代屈指のロック・アンセムだ。「シスコはロックシティ」という邦題も素晴らしい。「We Built This City」の楽しいビデオ・クリップはここをクリック!80年代の空気がいっぱい詰まってるなあ(泣
2007.04.06
コメント(0)
デフ・スクール、ビー・バップ・デラックス、コックニー・レベル…など、70年代ブリティッシュ・ポップ・シーンには、愛すべきクセ者が多く存在したが、中でも個人的に最も忘れがたいのが、ロン&ラッセル兄弟を中心としたユニット、スパークスだ。といっても、この人達はカリフォルニア出身なのだが、ねじれたポップ・センスとサウンドは、聴けば聴くほどイギリスくさい。'68年に活動を開始した彼らは、トッド・ラングレンに見出されて、'71年に"Halfnelson"名義でデビュー。すぐさまSparksと名前を変えてからは、徐々に人気も上がり、彼らの曲「No More Mr Nice Guy」が、アリス・クーパーに取り上げられたりもするが、メディアでの評価は今ひとつだったらしい。彼らに転機が訪れるのは、'73年。ロンドンに渡り、メンバーも一新したロン&ラッセルは、アイランド・レコードと契約する。翌年発表した、移籍第一弾アルバムである「Kimono My House」(写真)は、彼らの代表作とされる作品であり、70年代英国ポップを語る上で外せない一枚だ。「This Town Ain't Big Enough For Both Of Us」は、アルバムのオープニング・ナンバーにして、彼らにとって初の本格的なヒット曲(全英4位)である。ゆったりとフェイド・インしてくる、キッチュで妖しいキーボードの音色は、テクノ・ポップの先取りを思わせる。それに乗っかる、ラッセルのオペラティックな歌声。独特のねじれと親しみやすさを持ったメロディ。ハードなギターによるドライヴ感溢れる演奏も相俟って、痛快無比なポップ・ワールドを形成している。間奏で聴ける拳銃のSEも、芝居がかっててヒジョーにいい。ビーチ・ボーイズとドイツ歌謡をミックスさせたという彼らの音楽は、変態スレスレとも言えるアクの強さだが、その分ハマると抜け出せない魅力がある。クイーンのフレディ・マーキュリーも彼らのファンだった事は有名…かな?つーコトでここをクリックして、スパークスの魅力に触れてみよう!チャップリンのような風貌で、アンドロイドみたいな動きをするロン・メイルがクールでイカす!ロン&ラッセルは、スパークスとして現在も活動中。同年に発表した傑作「Propaganda」、ジョルジオ・モロダーと組んだ「No.1 In Heaven」('79年)、「Whomp That Sucker(弱いものいじめ)」('81年)なども聴くべし!ポム・スフレのメインHPでは、スパークスの「Kimono My House」について取り上げています。
2007.04.03
コメント(2)
しばらく更新をサボッてるうちにラガーのCMでライディーンが流れとった。それもニュー・ヴァージョンで。この'07ヴァージョン、DLのみの配信なんですってね。この名曲がDLだけかい。 時代じゃのう…YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の代表曲にして、誰もが一度は耳にした事があるだろうこの曲は、彼らの'79年の2ndアルバム「Solid State Survivor」(写真)に収録のナンバー。作曲は高橋幸宏で、居酒屋で飲んでた時に高橋が鼻歌で歌っていたメロディを坂本教授がメモに書き起こして作られたのだとか。この曲といい、「君に胸キュン」といい、YMOのメジャーなヒット曲は、実はこの人の作品だったりする。上のジャケットで見れる赤い人民服も、高橋のアイデアによるものらしい。つーか、音楽はもちろん、無機質なヴィジュアル・イメージもクラフトワークを意識したと思うのだが…YMOの結成は'78年。細野晴臣のアルバム「はらいそ」に坂本と高橋が参加した事がきっかけだったという。1stアルバム「Yellow Magic Orchestra」も優れた作品だったが、彼らの人気が本格的になるのはこの2ndから。前作の路線をベースに、よりキャッチーさとディスコ的な躍動感を強調した本作は多くの人の心を捉え、ミリオン・セラーを記録。その年のオリコンチャート年間1位にも輝いた。そんな本作を代表するナンバーが、坂本作の「Technopolice」と、この「Rydeen(雷電)」である。シンプルで覚えやすいメロディとシンセサイザーの自動演奏によるビートが、見事に融合した一曲で、馬の足音を連想させるイントロから余韻あるラストまで一気に駆け抜ける。曲全体を貫く軽快さとキャッチーさはまさにテクノポップであり、またそれこそが彼らの大ブレイクの最大の要因であると考える。極論するなら、この曲がなかったらYMOのその後の運命は変わっていたかもしれない。それ程までにこの曲の持つインパクトは圧倒的だ。クラフトワークが打ち出した方法論を、より親しみやすいレベルにまで高めた彼らは本当に偉大だ。彼らの音楽は海外でも高い評価を受け、その影響はポール・マッカートニーからマイケル・ジャクソンにまで及ぶ。「打ち込み」という概念はその後の音楽シーンに多大なる影響を与え、わが国でも「テクノ歌謡」なる名曲が多く生まれる事となる。細野晴臣作曲による「ハイスクール・ララバイ」(イモ欽トリオ)や「赤道小町 ドキッ」(山下久美子)なども、YMOの手法を駆使したヒット曲だ。ピコピコした音色は今聴くとちょっとチープだけど、それ差し引いても「Solid State Survivor」は、テクノ音楽の頂点に立つ名盤と断言できる。本作が発表された'79年はインベーダー・ゲームが大流行。ゲーム機が喫茶店などにも置いてあり、ワシも親にせがんで、やらせてもらった記憶がある。漫画「ゲームセンターあらし」が始まったのも確かこの年だ。「機動戦士ガンダム」が始まったのも'79年。「モビルスーツ」だの「量産型」などの概念を全く理解できなかった当時おチビちゃんのワシは、ザクを見て「何で前回やられたロボットがまた出てくるんだ?」と、いつも疑問を感じていた。ちなみに、この年に公開された映画で、最低の興行成績を記録したのは「ルパン三世 カリオストロの城」である。つーことで、ここをクリックして「Rydeen」を聴こうぜ!やっぱりオリジナルがカッチョいい!ちなみにこのブログ、アニメのライディーンについても取り上げております。
2007.04.02
コメント(6)
みんな真面目に更新しとるなあ。ワシも不真面目に再開するか。ポールの、ゆる~い、この曲で。ビートルズが解散した、その翌年。ポールは、以前から親交のあったデニー・レインと、嫌がるリンダ(当時の奥方)をメンバーに迎えて、自分のバンドを作る。バンド名も決定しないまま、スコットランドのポールの農場でニュー・アルバムの制作を開始。レコーディングは3日で終わらせたという。バンド名はWingsに決まった。「ボブ・ディランが1週間でアルバムを作ったという話を聞いて、それじゃ同じことをやってみようということになったんだよ」という事らしいが、いくら何でも3日は焦りすぎ。出来上がったアルバム「Wild Life」(写真)は、ワイルドというよりも、ラフで稚拙な所が目立つ一枚となった。それは、当時大ヒンシュクを買った1stソロ「McCartney」を思わせるものでもあった。素人同然のリンダをバンドメンバーに加えた事もあって、ポールは批評家連中から総攻撃を受ける。アルバムも全米10位、全英11位と、商業的に(ポールとしては)不調であった。今から15年前(くらいかな?)、僕も初めてこのアルバムを聴いた時は、一秒で「駄作」と決め付けた。だがその後、歳を重ねるに従って、なぜかこのアルバムを愛おしいと思うようになっていく。今では、ポールのソロ作の中で一番聴く事の多い作品だ。アルバムは、全体としては確かに練りが足りないが、ポールらしいセンスは随所に感じられる。特に後半4曲は、地味ながら名曲揃い。この「Some People Never Know」はアルバムの5曲目。6分40秒という大作だが、大上段に構えたトコなど微塵もない。全篇、牧歌的な演奏が、同じ調子で淡々と続いていく。そのまったり具合は聴いてて眠くなる程だが、どこからか「寝たくなったら寝てもいいよ」というポールの声が聞こえてきそうでもある。メロディも起伏は少ないが、ポールならではの美しさに満ちており、実に安らかな気持ちにさせてくれる。隠し味的なアコーディオンの音色や、ラストで聴ける、洗濯板(?)の音が泣かせるなあ(´ー`)「誰も分かっちゃいないのさ」「僕は正しくやり直そうと思う」という歌詞は、当時メディアから集中砲火を浴びていたポールの心情そのものだろうが、その歌声は穏やかで優しい。ユニゾンで重なる、リンダの素人ボーカルもいい味出してる。粗雑なサウンドの中に流れる開放感は、後期ビートルズでは聴けなかったものであり、この雰囲気が、僕は大好きだ。「My Love」や「心のラヴソング」のような分かりやすさはないが、これもポールならではの名曲である。アルバム「Wild Life」は、今でも世間的には評価の低い一枚だろう。だが、すき間だらけのサウンドから感じられる、静かな情熱とメロディセンスは、今も色褪せてはいない。代表作とされる「Band On The Run」「Venus And Mars」「Tag Of War」のような完成度はないが、いい加減な部分も含めて、ポールの魅力が詰まった作品だと思う。それでは、ここをクリックして「Some People Never Know」をまったりと聴こう。関係ないけど、今の若い人って「エイプリル・フール」なるものを知ってるのだろうか?今日のコボちゃんを見て、そう思うワシであった。ポム・スフレのメインHPはこちら。
2007.04.01
コメント(10)
全19件 (19件中 1-19件目)
1

![]()
