2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
全8件 (8件中 1-8件目)
1

例の「粋ボトル」の特別純米酒版。特別純米は白鶴酒造が担当している。今回もメーカーに電話して、4合瓶版を聞いたら、ほぼそのものズバリの商品があった。白鶴酒造のお酒を買うのは、まともな記憶のある限りでは初めてだろう。製造年月は07年12月。山田錦100%、精米歩合70%。正月向け商品として出荷したせいか、ボトルの首に「金粉」の入った小さな袋がぶら下がっていたところが大手メーカーらしい。そうしたメーカーの意図を素直に受けて、グラスに金粉をまぶして、銘柄をブラインドで客人にだしたら、「美味しいですねえ!」と。人間、視覚的な印象で、味覚の満足感まで持ち上げられるのだろう。料理などで良くあることですね。さて、実際に濃い感じで少し辛めの味わいは悪くないと思う。価格も1000円でおつりが一円玉2枚くらいきたので、特別純米酒としては安い部類だ。ただ、その辺りになるともう100円、200円出して好みの酒に手を出すという考え方が出てくるので難しいところだ。この酒はどうか分からないが、大手メーカー=「液化仕込み」というイメージがあるので、パック酒のようにコスト的に割り切ればまだしも、少し酒を知っている人に出すにはつらいかも知れない。ということで、久しぶりに灘の酒を飲みました。
2008/01/31
コメント(0)

日本酒のブログで大手メーカーのパック酒を取り上げるのは珍しいかも知れない。通もうなる地酒の純米大吟醸もいいが、手軽な日常酒となるとコストのことも考えなければならないのが現実。今回取り上げた「月桂冠・すべて米の酒」は、1月12日付けの本ブログで「ガイアの夜明け」が特集したコンビニ・ファミリーマート限定酒「粋ボトル・純米酒」(200ml)の汎用版(4合瓶とか大容量版)を、月桂冠に電話をして聞いた結果、購入したもの。電話口で応対した月桂冠の女子社員は、とても感じ良くかつ適切で、「粋ボトルは全量山田錦で、ファミリーマート用に出したものなので、同じ内容のものは市販されていません。ただ、似たような造りのものとして、掛け米はコシヒカリになりますが、”ヌーベル月桂冠・純米酒”があります。こちらは粋ボトルより香りが少し落ちます。逆にコクは落ちてしまいますが、香りの高いのが、パック酒ではありますが、”すべて米の酒”というのがございます。」と詳しく教えてくれた。この女子社員は相当な酒好きと見た。まず探したのは”ヌーベル月桂冠・純米酒”だが、伏見の有名銘柄といえども関東地区に弱いのか、置いてある店が無い。ようやく「カク○ス」で見つけたが、瓶詰め月が昨年の4月で、なおかつ陳列棚の一番上の蛍光灯の直ぐ下で、さらには暖房用のエアコンの吹き出し口のすぐそばだから、瓶を取ったら暖かくなっている。これじゃあ買う前から「人肌燗」だ。ということで、購入はやめた。後日、セブンイレブンに寄ったら、”すべて米の酒”が12月の製造月で置いてあったので購入した。900mlで798円。もっとも、直後に寄ったそこから100m先の食品スーパーでは、「今月のお買い得」で698円で売っていたが・・・。さてお味は? 確かに深みは少ないが、香りはいやらしいツンと来るものではなく、純米系の比較的品の良いもので悪くない。(私的には好みに近い。)例によって他の人にも飲んでもらうが、いきなりパックから注がず、あらかじめグラスに入れて(先入観無しに)試飲してもらえば、「結構すっきりして飲みやすいね。ちょっとコクが浅いけどね。」とまずまずの評価。パック酒とばらせばビックリする。価格とのバランスで言えば高評価になるでしょう。さてさて、スーパーの698円が今月一杯なので、結局もう一本買った。
2008/01/29
コメント(0)

このお酒は昨年のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)において、日本酒部門純米吟醸・純米大吟醸の部でゴールドトロフィー受賞酒です。ちなみに他には「雪の茅舎・秘伝山廃純米吟醸」「郷乃誉」「松の司・純米吟醸」「まぼろし・黒箱」がゴールド受賞です。もっともそれ以上に、この「龍勢」は明治40年の第一回清酒品評会での優勝酒となれば、襟を正して飲みたくなる。「龍勢」の藤井酒造は竹鶴と同じく広島県竹原市に所在。蔵元の藤井社長は東京農大アーチェリー部OB。藤井酒造は「龍勢」と「宝寿」が2大ブランドですが、この「純米大吟醸 黒ラベル」が「龍勢」シリーズのトップラベル。なお、この「龍勢」には「夜の帝王」という、ちょっと店頭では買いにくいような名前の特別純米酒がある。「宝寿」シリーズには「田舎の帝王」というラベルもある。帝王がお好きな社長さんのようだ。さて、いざ開封。瓶ボトルのガラスは濃い茶色だが、酒の色もそれを薄くしたような、利き猪口でかなり明確に色の出る茶色です。口に含めば、色から連想されるとおり熟成感がありますが、ノド越しはキレイで、切れも良い。やや甘口と言われればその通りだが、気になるほどのものでもない。4合瓶2800円という価格をどう考えるかだが、私は辰年生まれだから、この「龍勢」は縁起が良い。
2008/01/22
コメント(0)

ニッカウィスキーの創始者・竹鶴政孝の生家である広島県竹原市の竹鶴酒造は、熟成して酸度の高い濃い酒が特徴的だが、その中でも平成12醸造年度の純米原酒を飲んだ。米は広島県産八反100%。 購入は池袋の東武百貨店。利き猪口の入れてすぐに色が濃い茶色であること、そして鼻を近づければ独特の熟成香がプンと漂うことから典型的な古酒の趣きである。この手の酒を初めて飲んだ人は、「えっ!これが日本酒ですか!?」とビックリする。常温で飲んだが充分に旨い。ぬる燗にしたらさらに旨いだろう。寒いこの季節にぴったりだ。酒肴としては、刺身というよりは、合鴨ロースとか中華料理などのほうが合うだろう。新酒のこの時期に、熟成酒もうまい。ところで、竹鶴政孝はスコットランドから帰ってきて、最初に手がけたウィスキーはサントリーだったということをご存知でしたか?サントリー株式会社の前身「寿屋」の鳥井信治郎が、竹鶴をスカウトして山崎工場を設計させて造ったのがサントリーウィスキー。その後、スコットランド時代の想いを日本で実現させようと、サントリーを辞めて、北海道の余市に造ったのが、その後のニッカウィスキーの余市工場。ニッカはもともと「大日本果汁株式会社(日果=にっか)」が由来で、ウィスキーは樽貯蔵して市場に出るまで年数がかかるので、それまでのつなぎとして果汁を製造するためにつけた社名だったんですね。ちなみに竹鶴政孝の奥さんはスコットランド人でした。異国の地日本で、特に第二次世界大戦をはさんだりする中、大変苦労されたようです。
2008/01/18
コメント(0)

年が明ければすぐに新年会。今年も美味しいお酒をガンガン飲みたいものです。というわけで、いつもの五反田事務所で。「飛露喜」がこの世に名を広めるきっかけとなったのがこの特別純米無濾過生原酒。昨年、会津のそば屋で飲んだとき、私は盃をひっ倒して涙を呑んだが、同行の高橋さんが大感激したこの酒を、今回用意してお待ちした。私はもちろん定価で購入。プレミアムを払って酒を飲むことはしない主義です。高橋さんには刺身他たくさんの酒肴を持ち込みいただいて、5名での新年会となりました。今回、会津の某温泉旅館再生プロジェクトに関わってこられた人が、手土産に「ならぬことはならぬものです」という、会津藩士・白虎隊も学んだ「什の掟」にちなんだ珍しいお酒を差し入れていただきました。会津の人たちは、このお酒に万感の想いをはせながら飲むようです。これらを入れて5種類のお酒を飲みながら、いい気持ちになりましたが、お蔭さまで一升瓶の飛露喜もあっという間に空いていきました。さすがに好評でした。
2008/01/15
コメント(0)

昨年「ガイアの夜明け」で放映されていた「日本酒復権」というテーマの中で、ピックアップされていたのが、ファミリーマートで販売されている「粋ボトル」。ファミリーマートは「大手コンビニの中で唯一、純粋日本生まれなので日本酒に力を入れる」と社長が宣言する。そして召集されたのが、取引き大手酒造メーカーの日本盛、白鶴、月桂冠、松竹梅の4社。このブログを読む人たちは、恐らく普段あまり飲まないナショナルブランドの大手蔵だ。ファミリーマートの東京農大卒の日本酒担当者が、新しい顧客層を開拓していくべく、4社と共同で新商品を開発していくストーリー。その結果生まれたのがこちら。ファミリーマート・ニュースリリース「ガイアの夜明け」の中で、月桂冠の担当者が若い社員を集めて利き酒をして、生貯蔵酒や純米酒などの中からどの酒を「粋ボトル」にするか決めていくシーンがあったが、圧倒的な支持を集めたのが、現在商品化されている赤紫色の「純米酒」だ。(話はそれるが、月桂冠の工場における直径7~8mはあるかと思われる発酵タンクにはビックリしたなあ。)そんなわけで、ファミリーマートで「粋・純米酒」を購入した。お店から家まで少し歩く距離だったので、買ったばかりの「粋・純米酒」を歩きながら開けた。これがワンカップだったら、しなかったろう。いかにも「酒飲んでます」と言わんばかりで、さすがの私も人目をはばかる。サイズも見た目も最近の「ウコンの力」を一回り大きくしたようで、誰が見ても清涼飲料水を飲んでいると思うだろう。しかもワンカップだったら、封切りしたら最後、水平にして持ち続け、飲みきらないといけない。この「粋ボトル」は広口アルミボトル缶だから、リキャップ可能で少し飲んではポケットに入れられる。しかも、最近流行の1号瓶などのようにガラス製ではないから軽い。さて、飲んだ感じはスッキリとしたすべりの良さの中にも純米酒らしい旨味もあり、結構イケルではないか!もう少し深味があれば申し分ないが、贅沢を言い過ぎてはいけない。先日、ある人から「月桂冠は実は美味いよ」と言われたが、この酒を飲んでいたので同意できた。200mlで350円。これはこれからいろいろなシチュエーションで使える。ちょっとした旅行、アウトドア、散歩?などなど手軽にさりげなく旨い日本酒を味わえる。こうなれば他の吟醸酒や特別純米酒なども試してみたくなる。ただ、心配なのは商品サイクルの短いコンビニゆえに、売れ筋で無いとすぐに陳列棚から消えてしまう可能性があること。事実、昨日寄ったファミリーマートには置いてなかったなあ・・・。
2008/01/12
コメント(0)

「杜氏に内緒で蔵人のこっそり蔵出し純米原酒」というタグがぶらさがった酒が、コクがあって旨い。石川県小松市の「加越」という酒蔵が出しているお酒だ。年末に「おでん」などとともに飲んだが、評判が良かった。同時に飲んだ「常きげん・山廃純米」と似た濃さを感じる。これで4合瓶1260円は安い。もちろん燗上がりもする。さて、正月に親戚が集まった時、上の写真の左側「加賀吟醸・淡麗大吟醸」を持ち込んだ。同じ酒蔵の酒だが、こちらはさらりと飲み口の優しい酒。だけど想像していた以上に旨味もある。狙い通り若い女性(甥の嫁さん)が大絶賛!「これ、すっごく美味しい!!」他の人たちも杯がすすんで、あっという間に無くなった。これも4合瓶で1575円とは安い!嫁さん「これ、どこで買えるんですかあ?」私「うーん、東京の辺で売っているところは知らないなあ。定価で買うなら、直接蔵元に通販で注文するしかないだろうなあ。」酒蔵・加越のウェブショップ
2008/01/09
コメント(0)

昨年にこのブログで紹介した「菊乃井」の蔵元、青森県黒石市・鳴海醸造店の鳴海専務が上京の折、日本酒をそろえた居酒屋として有名な池袋の「楽旬堂 坐唯杏(ざいあん)」で飲んだ。この店には利き酒セットがあって、同じ吟醸酒をいろいろな銘柄で試したり、逆に同じ銘柄の酒を酒米や造りの違いで試すセットがあったり、日本酒好きにはたまらない。二人でそれぞれ注文すると、2倍の利き酒ができるので、大いに楽しい。そんな風に飲んでいると、専務のコメントがやけにリアルで的確なので、いろいろと議論していると「実は鑑評会審査員をやっているんです」という話になった。言われてみれば、確か10年近く前より審査員の若返りが図られ、50歳(or55歳?)以上の人は審査員になれなくなったと何かの本で読んだ記憶がある。専務は東京農大醸造学科の出身で、昨年JC(青年会議所)も卒業されたとのことだから、40歳になる。「若い審査員では香りに惑わされ、酒の本当の旨さを判断できない」という批判もあったやに聞いているが、独立行政法人酒類総合研究所とすれば「若い世代の嗜好を反映させたい」という思惑があったのだろう。その良し悪しは別として、仙台国税局管内では蔵元の審査員は、ご本人と宮城県の蔵元のお二人だけだそうだ。そして現実の審査においては科学的検査により、カプロン酸エチルが一定量以上の酒はカットされる等香りに関する足かせなどは履かせているらしい。次回は酔いが回る前に、もっと詳しく裏話も含めて聞いてみたい。
2008/01/04
コメント(0)
全8件 (8件中 1-8件目)
1


