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日本酒好きな私ですが、ウィスキーはその次に好きなアルコール。ときどきナッツ類などをツマミに、独りでチビリチビリとストレートかロックで考え事をしながら飲んだりするのが好きです。昨年、ニッカの「宮城峡」の上質な蜜のような優しい甘さに感動したレポートをお伝えしましたが、今回はニッカ最初の蒸留所「余市」です。北海道余市の蒸留所は「石炭直火蒸留」という、今や本場スコットランドでもあまりない珍しい蒸留法を採用していますが、火加減がダイレクトに影響しますので、技術的に難しいようです。でもあえてそのやり方にこだわった竹鶴政孝の思いが伝わってきます。ショットグラスに注いだ「余市」に口を近づければ、果実のような豊かな香りとほんのり樽熟成のウッディな香りがスモーキーさの中に漂い、ひと口舌に乗せればクリーミーで柔らかい琥珀色の液体がノドを心地良く降りていく。これで1本500ML、1680円。イトーヨーカドーの「ネット通販」は1500円以上で送料無料ですから、この価格で取り寄せることができました。(店舗ごとの「ネットスーパー」ではありません。こちらは数千円以上で送料無料ですから。)ウィスキーをもう一本。こちらはスコッチのブレンデッドウィスキー。「King of Scots」です。25年物ですから、価格はだいぶ上になりますが、銘柄としてはマイナーです。多くの人は「価格」と「視覚」で、「味覚」の方向性が決まるようです。ですから、この酒も飲んだ人の評判は良いですが、どちらかと言えば贈答用でしょう。
2009/01/30
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友人が広島空港から「今売店にいるんだけど、お酒は何を買って帰ろうか?」と突然電話があった。私からひと通り銘柄を言ったら、その中で置いてあった酒が今回の「雨後の月」です。パッケージは東京の長谷川酒店が扱っている特別純米の「花札のような月」の絵はなく、文字だけのシンプルなもの。ただし、1300円前後のわりには箱付きのようです。純米吟醸ではなく、「吟醸純米酒」という表示には何か思惑があるのだろうか?スペックはこちらの通り、雄町米と八反錦をそれぞれ麹米50%・掛米60%まで精米し、自家酵母の協会9号で日本酒度+4に仕上げています。実はその友人、私のところへ持ってくる前に、娘さんと開けて飲んできたようで、結構好評だったせいか、「なかなかいい酒だよ」とコメントしていました。そりゃあ私の推奨だから悪いわけがないのですが、柔らかくて優しい味わいは女性陣などにも受けるでしょう。しかも値段が安いのが好感が持てます。ということで美味しくいただきました。
2009/01/28
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日本酒のクチコミサイト「日本酒物語」で人気ランキング1位の「獺祭」。「磨き二割三分」など高精米の高級酒で有名ですが、50%精米なら手軽な価格で楽しめるのも人気の一因でしょうか。今回の酒も定義上は純米大吟醸で問題はないのですが、よその蔵だったら純米吟醸のラベルで売っているかも知れません。価格が1418円ですので。それにしても私の娘は良く出来た子だ。父の日に、誕生日に、勤労感謝の日に、そしてクリスマスに日本酒をプレゼントしてくれるようになったのです。そのたびに近所の酒屋さんで、アドバイスを受けているようです。今回の獺祭は正月に飲みましたが、新酒生酒ならではのフレッシュ感がみずみずしく、獺祭にしては香りが優しく抑えられていて、わたし的には美味しく飲めました。ただ、一緒に飲んだ日本酒好きの若者にはちょっと合わなかったようで、珍しくグラスが進みませんでした。確かに獺祭は人気酒には違いがないですが、香り系の酒が苦手な人にはツライかも知れません。したがって、香りのほとんど無い他の酒とブレンドしてグラスを空けていました。
2009/01/22
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すっきりしながら、しっかりとした造りの旨さを感じさせてくれる酒です。京都の酒は古来より「女酒」と言われ、優しい甘口のイメージがありますが、この酒は酸味を抑えた辛口で、料理との相性の良さをコンセプトにしているようです。五百万石を65%まで精米し、伏見の白菊水で仕込んで、日本酒度+7、酸度1.3に仕上げています。杜氏はこの蔵22年の前谷氏です。一升瓶で2037円、4合瓶で1018円ですから価格としては日常的にも飲める、酒飲みの懐にも優しい値段となっています。この蔵では、10月に取り上げた「桃の滴」という純米吟醸以上のアップラインのブランドもありますが、地元では明治40年から続く「日出盛」が馴染み深いです。今回「澤屋まつもと」は、「旨い日本酒を飲む会」でいただきましたが、出席者の間でも比較的高評価でした。
2009/01/19
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臥龍山(がりゅうざん)にしろ、四阿山(あずまや)にしろ、漢字変換で出てこない文字なので最初の入力の時に苦労します。ただし、「しぼりたて生原酒」は、蔵でヤブタからしぼったばかりのようなフレッシュな爽快感があります。この酒は、長野県須坂市の醸造元・松葉屋さんから直送されてきたものです。事前予約制で、搾ったその日に発送されますので、ヌーボー以上に新酒の味わいが生きています。薄い紙を取ると、こんな真っ青な一升瓶ボトルです。卓上に置くと迫力がありますし、ラベルをはがしてインテリア的にも使えるかも。価格としては一升瓶で2400円。生酒に関しては好き嫌いがある人が多いですが、これだけフレッシュだと、普段日本酒に弱い人も飲んでいました。私自身は、いわゆる「生貯蔵酒」という居酒屋チェーン店などで出てくる、出荷時火入れの300mlボトルの酒で、うまいのに出会ったことが無いものですから、あれは絶対に買わないのですが、こうした本生だったら歓迎です。しかも日本酒っぽい旨味もあります。ラベルを見たらアルコール度は19~20度でしたが、そんな強さを感じませんでした。
2009/01/14
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正月なので、もう一本高級酒を。杜氏の名前をつけた「真吾の一本」です。白瀧酒造といえば「上善如水」で有名ですが、酒質は一線を画し、まったく別ものです。ひと言でいえば、かなり美味いです。鑑評会出品酒そのものの香り高い麹香が立ちますが、嫌味な強さではなく、あくまでも味わいを妨げない品の良いもの。そして、口に含めばまさしく「綺麗に」舌の上からノドの奥へ流れ込んでいきます。余韻にほのかな旨味が残り、香味高い酒にありがちな、飲み飽きするタイプの酒ではありません。(現に、一升瓶はその日に空いてしまった。)スペックとしては、麹米も掛け米も山田錦を使用し、35%まで精米して、日本酒度+1、酸度1.4、アミノ酸度1.1に仕上げています。杜氏は、山口真吾さん。特にどこかの杜氏集団に属しているわけではありません。価格は少々値が張りますが、一升瓶で10500円、4合瓶で5250円です。玄人好みではない「上善如水」を醸す酒蔵の酒のせいか、それともまだまだ無名の杜氏さんの名前のせいか、楽天市場でも希望小売価格で入手は可能です。(送料全国一律500円)山口真吾杜氏との対談も興味深いです。
2009/01/09
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正月の年賀状で「高い酒も解説するように」ご指摘をいただきましたので、プレミアム価格のつく純米大吟醸酒「空(くう)」をピックアップします。このラベル、小学校の時の習字を思い出しませんか?前回、広島の「五大天」で、「地水火風空」の話をしましたが、この蓬莱泉の「空」は仏教用語にある「空の境地」からとられているそうです。この酒は山田錦を3日かけて40%まで磨き、35日から40日かけて低温でゆっくりと醗酵させています。日本酒度は+1、酸度は1.2、アミノ酸度1.4というクセの少ないスペックに仕上げていますが、杜氏は社員さんです。大変人気のある酒で、酒販店ではこの蔵の酒の年間売り上げ高に比例して割り当てが決められ、また個人の場合は、愛知県北設楽郡の蔵元本社販売所に来店した人のみ予約受付してくれる。その予約も、2008年12月末までの受付で、今年の11月出荷というから1年待ちになります!!もちろん一人1本までで、来店以外のFAXや電話、メールなどでの受付はありません。ということで入手困難酒となります。価格は一升瓶で7770円、4合瓶で3520円です。楽天市場でも若干の扱い店がありますが、現時点ではどこも2倍以上の価格で売られています。時期によっては定価近くで買えることもあるようです。さて、肝心の味わいですが、大吟醸ならではの上品なフルーティな立ち香、低温熟成ならではの落ち着いた味わい、そしてなによりも全体として「キレイ」な造りを感じさせてくれます。ただ、価格が価格なので、「美味しいけど、この値段だったら選択肢は他にもいろいろありますよね。」と、隣りにいたご婦人に話したら、「息子がとても気に入って、扱うようにしたのです。」と、この酒を提供してくれた酒販店の奥様でした!(汗!)
2009/01/05
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