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2006年12月16日
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カテゴリ: ウマく行く恋愛術
(06・5・10から連載中)

☆君自身、何故○美さんに対してあんな言葉が浮かんだのか明確な根拠はありませんでした。
ベッドに大の字になった彼は、幼い頃お婆ちゃんと歩いた日の出来事を思い出していました。

☆婆「さぁ、☆哉や。観音さんに、手を合わせてお願いしや」

☆「うん!!」

☆婆「☆哉や。何で、仏がああやって両手を合わせているか判るだきゃ」

☆「きっと、人間に“こうやって、私にお願いしなさい”ってお祈りの仕方を教えてるんでしょ」

☆婆「いいや。あれは、仏が人間にお願いをしてる姿なんだよ」

☆「ええ~!!だって、神様や仏様ってスーパー・パワーの持ち主なんでしょ!!」

☆婆「いいや。仏は、わし等人間に“どうぞ、私に願って下さい”と言われるんじゃ。それが、仏の御慈悲であり、千も万もの素晴らしい効力を発揮される源なのじゃ。」

☆君は、母子家庭で育ち寂しさや忍耐や疑心暗鬼や弱さやそれ等を澄んだ眼差しで把握して生きている○美さんを見て感じました。

☆「きっと、○美さんがあの観音様なんだ。■と言う人間には、彼女が絶対に必要なんだ!!」

多くの家族を持ち公平な世界観を有し、ハンサムで頑張り屋で頭脳明晰な■君。
○美さんは、そんな彼に対して長い間劣等感を抱いていた様子でした。

でも、その様々な女性の迷いや“心の闇”こそが光となりオトコを照らし輝かせる事実に彼は思い至ったのです。

☆「★ちゃんも、その観音様なんだ。もし、俺だけの光になって貰おうと思うなら濁った心で呟いていてはいけない。■と○美さんの間にも俺と★ちゃんの間にも、お互いにただ無垢に願い合う信頼だけあれば良かったんだ!!」

ヒトとヒトが、お互いに補い合うからこそ恋愛もあり結婚もあるのだと彼は確信しました。

その頃、☆君の母方の祖母☆婆ちゃんは遠く離れたあばら家で手紙の束を前に長い溜息を吐いていました。

☆君から「好きな女性がいる」と聞かされたお婆ちゃんは、行方不明になっている母親☆子さんを探し始めました。

まず、数少ない彼女の友達に問い合わせの葉書を出してみました。
すると、10通程返信が届いたのです。

「学校時代、恋人を盗まれた」「お金を貸したきり、返さないばかりかまた貸せと言われた」「昔の同僚だったが、保険証を勝手に使われクレジット・カードを作られた」「マルチ商法の勧誘に、来た」

☆婆「あの娘は、まるでTVの流行通りに生きとるみたいだわ」

校内暴力が流行すれば、不良になり家出がブームになれば失踪して2度も妊娠しました。
☆婆ちゃんが泣いて反対して、☆和さん・☆哉君の異父兄弟が生まれました。

☆婆「☆和が死んで、その代償に大金が入ったらますます人が変わってまって」

その頃、“似非フェミニズム”が社会に蔓延していました。

☆子「これからは、“オンナが自己主張する時代”なのよ!!私は“母親”なんて、惨めな奴隷にはならないからね!!」

そう叫んだ彼女は、数千万円ものお金を残された次男☆君の為には一銭も残しませんでした。

☆婆「うっつくしょう、オトコに盗られてまって弄ばれて」

彼女の“事業計画”はその資金を目当てに集まった如何わしい連中の受け売りばかりでした。

☆婆「このまま、探してって☆哉の結婚が潰れでもしたらいかんしなぁ」

お婆ちゃんの煩悶は、終わりがありませんでした。





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最終更新日  2006年12月16日 21時25分50秒
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