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2006年12月27日
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カテゴリ: ウマく行く恋愛術
(06・5・10から連載中)

★「☆君、何かあったのかな・・・」

開店して数時間が経過しても、約束したはずの☆君の姿はありませんでした。
★ちゃんは、感情を抑え○美さん母娘や他のお客様の応対に専念していました。

★「此方の商品は、腰紐でウェストが調節出来てお着物のアクセントにもなっております」

○美「あら!!これなら、私が妊娠した時とかにも着られそう」

○美母「何か買って貰えると思って、のこのこ来てみたらちゃっかりおねだりされるなんてねぇ」

そう笑いながら、○美さんのお母さんはマタニティ・コーナーやベビィ用品に目を細めています。

○美「お母さんの腰にも、この形なら良さそう」

○美母「今日は、楽しいわ!!これとこれ、お揃いで頂こうかしら」

★「ありがとうございます!!」

お客様から見えない場所では、ふと翳りが過ぎる★ちゃんの表情を店員達も感じ取っていました。

○峰「立ち聞きしちゃったけど、◎山さんが来ていないんですって」
■坂「そう」
○峰「婚約者だもんねぇ。今日、来ないなんて○田店長が可哀相」

彼女は、店長に同情を感じながら丁寧に包装やレジをこなしています。

△崎「さっき、■さんが血相を変えて引き返していったな」

◆堂「△崎君。○田店長に、何かあった際は君がすぐさま代われる様に準備しておきなさい」

△崎「はい」

※オトコは、女性とは違い物事を“あーなってこーなって”等と言葉で解する事はありません。
その代わり、事象のみを純粋に捉えます。

彼等は、店内の動きだけを正確に把握していました。

その頃、☆君は○浪さんの車の助手席に押し込まれて街の中心部に向かっていました。

ずぅっと以前から、カレンダーに印を付け会社でも休日にして貰っていた恋人★ちゃんの開店日がこんな流れになるなんて。

☆「○浪さんの、言う通りじゃないか。俺は、残業だって休日出勤だって数え切れない位こなしてきた。設計以外のピンチヒッター的な雑用も、やって来た。それなのに、俺は解雇され○浪さんはこんな外車を乗り回している・・・」

※オトコは、権力的にも体力的にも技能的にも「上は上、下は下」と判断します。
そして、上のものにはある種盲目的に従う傾向があります。

好き嫌いや感情を中心にして生きる女性から見ると、理解に苦しむ場合もあります。
でも、これは社会的な秩序を維持する一面も持ち合わせています。

○浪「どうだよ!!この静かで軽快な乗り心地はよ!!あははー。見ろよ!!あんなちっこい日本製の中古車なんかに有難がって乗っている連中をさー!!あいつもあいつもお前とお同じ、どう頑張ったって一生這い上がれない貧乏人ばーっかりだな」

☆「俺を乗せて、嘲笑いたいんならもう十分でしょう」

○浪「しょうがないだろ、これが新しい就職の“面接”なんだからさ」

☆「え?」

○浪「俺も、高校生までは“負け組”一直線だったんだよ。でもさー、ある日TVのルポルタージュを見て閃いた訳よ。オトコの“援助交際”だって、有りなんじゃないかとね」

☆「“援助交際”・・・売春じゃないですか!!」

○浪「心配するなって!!オトコもオンナも、金で身体を買うような連中は疚しい奴ばっかりだよ。その保障に、金を出している」

☆「お、降ります!!」

○浪「俺も、そろそろ“元締め業”に転向してるんだがネットで募集した奴等がもうダサいわ汚いわアタマ悪いわでなー。やっぱ、ちゃんと人間を見てから決めないと。さすがに、オトコに飢えたババァどもも擦れたオンナどもも、カスなんか買わんわ」

☆「と、止めて下さい!!」

○浪「お前は、工場のオンナにも“隠れファン”が多いしあの“公衆便所”って噂された◇依さんとも付き合ったって?やるじゃん!!何か、テクあんの?」

☆「あのヒトは、俺を勝手に追いかけて来ただけです!!」

○浪「OKOK!!ま、お前が童貞だって言うなら、それはそれで高値が付くしな。それと、オンナは細かいとこまで“飼い慣らし”たがるから1回契約したら最低3ヶ月は我慢しろよ」

☆君は、無人の廃屋パチンコ店の駐車場に連れて来られました。

○浪「表向きの“料金設定”では、月々3万円ぽっちの小遣い銭だが腕次第で俺みたいに外車も貸して貰えるし隠れマンションだって宛がわれるからなー」

☆「・・・」(←ぐったりしている)

○浪「さっき、メールしたら早速お前に買い手が付いたぞ!!俺の側は、ニックネームしか伝えんが相手にはきっちり身分証明をさせてるんだ。ええと、○野☆子って言う52歳のババァだ。こいつは確か、●幼稚園の後妻だっけ。もう、ウチのメンバーを手当たり次第でさー。勿論、それもこっちの“計画通り”だよ。馬鹿が、自分はモテると思い込んで一人一人に大金を支払うんだぜ。こりゃあ、本もんの大阿呆だよなー!!」

☆「☆子・・・52歳・・・」

☆君から、意識が消失してしまいました。





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最終更新日  2006年12月27日 17時43分12秒
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