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2007年01月15日
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カテゴリ: ウマく行く恋愛術
(06・5・10から連載中)

■君は、医師から2週間後の退院を促されました。

医師「日常生活に戻ると、様々な違和感があると思います。どうか、早く慣れて下さい。お近くのセンターで、引き続き体力を調えて下さい」

■「はい」

食事が満足に摂取出来ない☆君の方が、入院が長引いてしまいそうでした。

■「お前だって、もう立ち直れるよ。お前の身体には、もう★ちゃんの血が流れているんだ」

☆「ええ!!」

■「○美から、聞いたんだ。お前、知らなかったのか」

☆「婆ちゃんも★ちゃんも、俺には何も言ってくれなかった」

■「お前は、もう一度“何故、食うのか”“何故、生きるのか”じっくりと考えてみろ」

☆「う、うん」

☆君も、最近は何度かお水を口にしてみました。
それでも、時間を置かず吐いてしまいますます失意のどん底に突き落とされていたのです。

☆「軽症の俺よりも、■が先に退院するなんて俺は何処まで情け無いオトコなんだー」

彼に沸き起こる煩悶は、終わりがありません。


★ちゃんは、“カフェオレ”の店長業務を営業課主任の△崎君と兼任しながら週2日位のペースで※県※町への“お見舞い”も続けています。

△崎「それでは、□村様の再起の見込みは・・・」

★「父と私とご婚約者の○美様が病院に到着した時は、□村様の背部の傷口から菌が入ったらしく何度も生命の危機に陥られる程の重篤だったの」

■坂「ご婚約者の○美様のお気持ちを思うと、お慰めの言葉も浮かびませんねぇ」

(会社には、☆君と■君はアウトドアサークル中に“事故に遭遇した”とだけ伝わっています)

○峰「もう、ウェディングドレスの仮縫いも終っているのに可哀相。早く、元気になって欲しい」

□滝「下肢切断か・・・」

感傷的な言葉が飛び交う部屋の中で、彼だけは心密かに何かに思いを巡らせていました。

○美さんは、■君とは同僚の間柄でした。
しかし、彼との婚約が決まると同時に彼女独りが退社しました。

この様な思いがけない事態となり、○美さんは細かい報告の為久しぶりに会社へ向かいました。

◆恵「あらぁ、これはこれは■君のご婚約者様じゃないの!!お久しぶりー」

◆恵さんは、営業課でも人気が高かった■君を何回も“クドき”ました。
でも、美貌を謳われる彼女を■君は、やんわりとはぐらかし続けたのです。

彼女は、自分よりも何もかも貧弱で平凡な○美さんを選んだ■君を恨んでいました。

○美「◆恵さん、お久しぶりです。課の皆様に、ご迷惑をおかけしています。」

◆恵「結婚は、やっぱ“破談”だったら、早めに言ってよね。無駄なドレスとか、頼まなくて済むもの」

※彼女の“喋り方”にも、相手(○美さん)への配慮が欠けており悪意が感じられます。

この様な相手とは、距離を置きましょう。

○美「挙式は、予定通りに行われます。是非、皆様といらして下さい」

◆恵「あらぁ。新婦のお体裁が悪いからって、お式の後に別れるの?あなた、これと言った能力も無いしお母様と妹さんだけのご実家じゃあ支援も望めないでしょー」

○美「いいえ。私は、□村の妻になります」

◆恵さんは、突然椅子から立ち上がると大声で叫びました。

◆恵「■君ったら、親友を助けに走って死にかけたんですってよ!!本当に恋人を思うなら、そんな事が出来るものかしらー」

※“イジメ”や“ファシズム”は、必ず“世論の後ろ盾”を欲します。
彼女も、■君の行動を自分と共に咎め○美さんに圧力をかける“同意者”を求めているのです。

その声に呼応して、横で作業をしていた青年が言いました。

◇史「俺なら、到底そんなおっちょこちょいな真似は出来ないよなー。だって、親友と婚約者じゃあ比べようにも話にならないだろー。地元のヒトや警察だっているんだし、いったい何を思ってわざわざ助けに行ったんだろー」

◆恵「あははー。あ、○美さん!!私、今度はこの◇史君と付き合ってるんだー」

○美「そう。良かったわね」

※自分のみならず大切な■君の意思まで愚弄する2人の嘲笑に○美さんは耐えました。
彼女は、“ヒトには、それぞれの価値観がある”と冷静に考えました。

◇史「俺は、他には目もくれず◆恵だけを守り抜くよー」

◆恵「嬉しい!!ねぇ、○美さん。やっぱり、“オトコを見る目”ってオンナの幸・不幸を左右するみたいね!!」

○美「ええ。私は、□村の妻になれて幸福です」

※この時、○美さんは皮肉でも嫌味でも負け惜しみでも無く素直な衝動から微笑しました。

自分自身と◆恵さんが、各々の伴侶を見つけて幸せになる事を喜べたからです。

彼女は、そう静かに答えると営業課の部屋から出ました。

○美「以前の私なら、きっと◆恵さんの言葉に“傷付いていた”と思うわ。でも、今はそれよりも“■の妻”になれる自分が嬉しい。伴侶になる“自信”が沸いて来る気さえする・・・」

○美さんは、いつか☆君が自分に向かって叫んだ言葉を噛み締めていました。

営業課長は、○美さんの話を丁寧に聞き取った後に彼とも近々直接に懇談したいと申し出ました。





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最終更新日  2007年01月24日 12時39分06秒
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